いいベッドがいい寝室をデザインするように、ランのある生活がいい人生を設計していることを、カスパーは実感している。
「リフレーム」創設者
走ることをマネジメントして、人生を整えている

いい建築がいい暮らしをインスパイアするように、デザインのいいベッドで眠ることは豊かな人生には大切である。空間の心地よさを重視したカスパーは、ベッドフレームブランドの「リフレーム」を立ち上げた。環境がメンタルヘルスに大きく影響を与えていると考えている彼は、いまランニングで自分の人生を整えているよう。
「年に2回、フルマラソンに出場しています。狙っているタイムとかはなくて、そのレースを目指して自分の心身を整えていくプロセスが重要。エクストリームに走るのではなく、友人や仕事の時間も大切に確保する。それが自分らしいウェルネスですね」
とはいえフルマラソンに向けて、日々10㎞のトレーニングは欠かさない。最初の5㎞は仕事のことを考えたりして頭がグルグルしているが、後半はすっきりクリアになるらしい。
「ランニングは便利なスポーツ。人数も自由だし、場所も選ばない。タイムマネジメントも簡単ですしね」

「リフレーム」のMC-1は、スイスのデザイナー、ミシェル・シャーロットがデザイン。上質なスチールを使い、環境に配慮したユーカリのすのこを組み合わせている。組み立てが簡単で、コンパクトな配送システムも魅力。

取材時、週末に開催されるコペンハーゲンマラソンに出場すると話してくれたカスパーに会いに、スタート前の集合広場へ。一緒に申し込んだ友人たちと談笑中。

スタート地点に向かうときはもうみんなバラバラ。それぞれが自分に向き合い、自分のために走る。ウェアはアイスブレーカーのウールTシャツにOnのキャップとランパン。シューズはサッカニーのエンドルフィンプロを着用。大会当日、シェアの高さに驚かされた。