2025.07.07
最終更新日:2025.07.07

【パス ノーマル スタジオ】デンマークを理解して、コミュニティをデザイン【コペンハーゲンの豊かすぎるウェルビーイングルポ #02】

サロモンやポーターとのコラボも記憶に新しい「パス ノーマル スタジオ」は、コペンハーゲンの自転車カルチャーをデザインし続けている。

ピーター・ランゲ
Peter Lange

「パス ノーマル スタジオ」共同創設者&CEO

政府もウェルネスをサポート。自転車は趣味であり生活の一部

ノーハウン地区のショップ兼オフィス

ノーハウン地区のショップ兼オフィス。アクティビティの情報が週ごとに更新され、手書きのボードが入り口に。

自由に使えるジム

自由に使えるジムが社内に。出勤後や週末に社員が来て、汗を流している。

共有スペースでのランチ

共有スペースでのランチ。契約会社が毎日新鮮な食事を届けてくれる。コペンハーゲン発のロースター、コーヒーコレクティブに焙煎してもらったオリジナル豆は、オフィスやショップ内のスタンドで味わえる。

ピーター・ランゲ

「仕事の時間は長い。だからこそ、社員同士は友人関係でもあるべきなんだ」と話す共同創設者のピーター・ランゲ。デンマークらしい考え方だ。

「パス ノーマル スタジオ」主催のサイクルイベント ウェア

都市部から電車で20分ほど北にある郊外のショップで開催されていた「パス ノーマル スタジオ」主催のサイクルイベント。速さ別にチームを分けて夕方から2時間のライド。100人近くのサイクリストたちがウェアを着て走る光景は圧巻だった。

「パス ノーマル スタジオ」主催のサイクルイベントの様子
「パス ノーマル スタジオ」主催のサイクルイベント 集合写真

コペンハーゲンは、世界で最も自転車に優しい都市といわれている。街がコンパクトなので、公共交通機関よりも自転車で通勤する人が多いのだ。「パス ノーマル スタジオ」は2015年に設立されたサイクルウェアブランド。プロのサイクリストも愛用する機能を、北欧らしい落ち着いたカラーやミニマルな感性が包み込んでいる。

「もっと自転車のコミュニティやデザインにフォーカスしたブランドが必要だと思いました。バイクに乗っていないときのライフスタイルも含めて提案したくて」とCEOのピーターが話してくれたように、働く社員はおしゃれで仲がいい。水曜の午後はみんなで1〜2時間、ツーリングをするとか。

「デンマークの冬は長くて暗い。だから晴れた日はみんなでオフィスの外に出ています。月に1回、みんなでランニングやクロスフィットなどのアクティビティも企画したり。この国の税金は高いけど、スポーツへの支援も手厚い。使途に透明感があるから、政治への満足度も高いんです」とのこと。

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