北欧の生活に寄り添った実用的な服を作り出す「アナザー アスペクト」。彼らのライフスタイルには、コペンハーゲンの今が凝縮されている。

共同設立者&クリエイティブディレクター

共同設立者&ブランドディレクター

共同設立者&サッカー選手
自転車に乗る生活者が洋服のインスピレーション

「ずっとコンピューターの前で働いていると、頭をクリアにする時間が必要。だから週に1回は仕事後に、スタッフみんなでここを起点にランニングしています。その後、ビールを飲んでソーシャルする場としても機能しているんです」と話すのはブランドディレクターのダニエル。「アナザー アスペクト」のショップはコーヒースタンド「ラ カブラ」を併設するオープンな空間だ。
「ファッション関係の友人たちの健康意識の高まりを感じます。パリのファッションウィークに行ったときも、みんなで走りました。物理的ではなく、メンタルの幸せを大事にする動きがコペンハーゲン全体で強まっています。ワークライフバランスを保つのが上手な国民性だからでしょうね」

「アナザー アスペクト」の服はシンプルで上品。そしてライフスタイルが常に考えられている。「自分たちの生活からインスパイアされているから、自転車に乗る日常が服作りのベースにあります。コペンにはスーツを着るビジネスのルールはありません。ジーンズとシャツのスタイルに、動きやすさとフォーマルな要素をどう取り入れるかを考えているんです」とのこと。自然や家具にも溶け込む色や素材は、ブランドの大きな特徴だ。彼らにとって着ることは、動くことであり暮らすことでもある。生活と接点のある無理のない服に新しいウェルネスがあることを、彼らは体現している。

共同設立者の一人、ニコライ(右)は現在もプロとして活躍するサッカー選手。世代別のデンマーク代表経験もあり、Jリーグ移籍も噂されたほど有名なプレーヤーだ。しかし彼は今、サッカーと家族とブランド、すべてを同じくらい大切にするライフスタイルを選んだ。「3つのバランスが自分のクリエイティブを支えている」と話すニコライは、3人で朝のミーティングをすませた後にチーム練習へ参加。

日本でも人気のキャップ。友人のアーティストたちの陶器を各所にディスプレイ。写真はミラ・ベラという女性作家のもの。クラフトな空気がブランドに合っている。

いかにもコペンハーゲンらしい普遍的なジーンズ。生地、加工への深いこだわりが上品に落とし込まれている。動きやすさを意識した縦に落ちるシルエットも洗練されている。

秋に発売を控えるフリッツ・ハンセン社とのコラボレーション。「アナザー アスペクト」の生地を座面に張り替えたドットスツール。
3人のウェルビーイングを支えている、お気に入りグッズ
彼らの日常を支える、服以外のウェルネスアイテムを用意してもらった。
モノケル アイウェアのサングラス

ダニエルは、スウェーデンのアイウェアブランド、「モノケル アイウェア」のサングラスを日常とランニングで兼用している。
Good Habit Co.のサプリメント

ニコライは、デンマークの著名アスリートとも提携しているGood Habit Co.のサプリメントで心身の健康をサポート。
ノーブランドのサウナハット

そしてサウナが好きなアナスは、お気に入りのサウナハットを常に持参している。