箱に魅せられた男たち②

小澤匡行さん / エディター

昨年は『1995年のエア マックス』(中公新書ラクレ 735)を上梓。多数のメディアに執筆するほか、スニーカー番組などの監修も手がける。


軍モノの箱は専門店やネットで購入。「デンマーク軍の木箱は中に仕切りがあるものもあり、新聞などのストッカーとしてもいいサイズ感」。


軍モノのような無機的で機能的な箱を整然と並べたい

あらためて箱の概念について考えたとき、僕が箱に求めるのは分類や保管、ものを隠したり整理整頓できることはもちろんですが、再利用できるなど徹底して合理的であることが大切。そうした条件を満たしている箱は、必然的にその佇まいがオブジェとしても成立しているように思います。それが僕にとっては軍モノの箱で、いろいろネットで掘って集めています。



もともと同じモノがきっちりと並んでいる状態が好きです。家もオフィスも、見せる収納より、隠す収納が好きだから、箱は僕の性格にも合っている。こと軍モノの箱は外装もミニマルで、整然と見えるところもいい。


旧ユーゴスラビア軍のアルミ製。衣装ボックスほどの大きめサイズで、中には大量のスニーカーが。「僕の生まれ年の78の数字に惹かれて買いましたが、実際は1979年製。微妙に仕様が違うのは工場違いのせいか?」。

スウェーデン軍のペーパーファイバー製。「大きな収納箱の仕切りとして使ったり、オフィスでは文房具入れに」。

ドイツ、フランス、アメリカ、オーストラリア軍の非常食箱。「デザインがかわいいので、各国集めています。モノタロウで買った段ボールホルダーで蓋を固定して、お菓子入れなどにすることも」。


もうずっとスニーカーに囲まれた生活をしていることもあって、箱と収納の関係は常に考えています。スニーカーの箱はメーカーやジャンル、年代によってサイズが当然違うもの。サイズやデザインの違う箱を積み重ねておくのが感性に合わなくなってきたこともあり、いま自分で製作しています。



ただデザインがいいだけでなく、軍モノのように機能にかなった箱に仕上げたい。完成までには時間がかかりそうですが、愛するスニーカーたちが同じ箱に入ってすっきりと並ぶ日が待ち遠しいです。



Photos:Yuichi Sugita[POLYVALENT]
Text:Hisami Kotakemori