LOUIS POULSEN AJ
ミニテーブル

名作ランプはポップな色で遊んでみる

つい無難に黒やグレーの定番色を選びがちな照明も、鮮やかなイエローに替えるだけで、周囲がぐっとポップな印象に。建築家でもあるアルネ・ヤコブセンの代表作として世界中で知られているこのAJランプは、1957年にコペンハーゲンのSASロイヤルホテルのために作られたもの。直線、斜角、直角を組み合わせたミニマルなフォルム自体に心を奪われがちだが、シェード内側を白色塗装することで生まれるやわらかな光こそいちばんの魅力。照明¥104,500/ルイスポールセン(ルイスポールセンジャパン) 


GRIMM’S
虹のステップブロック

HAY
トレイ テーブル M

R+D.LAB
ルイーザ ボンヌ ニュイ カラー グラス・カラフェセット
ニーニ ヴィノ カラー グラス

Kaj Franck
タンブラー S 2744

思いきって色を散らしてみる

色を差すといっても、1色に絞る必要はない。むしろ大胆に多くの色を取り入れてみるくらいでも楽しい。素材やトーンさえ揃っていれば、しっくりまとまるはずだ。ドイツの木製玩具メーカーによる色鮮やかなブロックは木目が異なる100ピースのセット。整頓して並べても美しいが、子どもやペットが遊んだあと散らかったままでも絵になる。トップが取り外せて単体でトレイとしても使用できるミントグリーンのテーブルは、デンマークのインテリアプロダクトブランド、HAYのもの。20世紀を代表するテーブルウェアブランド、カイ フランクと、2017年に誕生したR + D.LABのカラフルで美しいグラスを載せて。

ブロック¥33,000/グリムス(I’M OK) テーブル W400㎜×H400㎜×D440㎜ ¥27,500/ヘイ(HAY TOKYO) (右から)カラフェとグラスのセット¥26,400・グラス(オレンジ)¥7,150/アールアンドディーラボ(フローエンス トーキョー) タンブラー(青)¥6,875・(赤)¥9,900/カイ フランク(エレファント)


MAGIS
トム アンド ジェリー スツール

FLOS
ゴールドマン

Artek
キウルベンチ

あえて補色を差してみる

インテリアも洋服もトーンを揃えることがスタンダードだからこそ、普通は避ける補色を組み合わせ、対比的に見せるのも楽しい。

(右)ネジのように座面を回転させて高さを調節する昇降型ウッドスツールは、遊び心あふれるデザインを得意とするドイツのデザイナー、コンスタンティン・グルチッチによるもの。椅子 W480㎜×H500〜650㎜×D420㎜ ¥57,200/マジス(マジス ジャパン) 

(左)デザイナーの二俣公一がフィンランドのサウナと日本の銭湯・温泉文化から着想を得たベンチ。両サイドの桶のようなスペースは小物の収納にも便利。イタリアの照明ブランド、フロスのテーブルランプは、1800年代に銀行で使用されていたものを現代風にモディファイ。真鍮のスマートなボディと繊細なグリーンのガラスシェードが空間を美しく彩る。ベンチ W880㎜×H460㎜×D360㎜ ¥137,500/アルテック 照明¥88,000/フロス(日本フロス)


Hans J. Wegner×Ilse Crawford
CH24 Yチェア

限定色に飛びついてみる

1950年の発売以来、世界中で愛され続けているハンス J.ウェグナーによる名作Yチェアが、期間限定でコンテンポラリーなニュアンスカラーをまとって登場したというから見逃せない。背もたれとアームレストが一体化した独特のフォルムや、座面のペーパーコードの美しさはそのままに、水彩絵の具を思わせるわずかに透明なカラーを木目に重ねることで、ナチュラルだが洗練された雰囲気を醸し出すことに成功。派手さはないが置くだけで空間がほんのり華やぐ存在感がちょうどいい。写真のピューター(ライトブルー)のほか、スレート(グレー)、ファル(レッド)、シーウィード(ダークグリーン)、ノースシー(ダークブルー)の5色展開。カール・ハンセン&サンのウェブサイトほか、限定店舗にて受注中。椅子 W550㎜×H760(SH450)㎜×D510㎜ ¥119,900/ハンス J. ウェグナー×イルス・クロフォード(カール・ハンセン&サン)

 

白の中に色を差すというより、
色の中に白があるという感じ

「色を差す」どころか「色しかない」家で暮らしている人がいる。それが建築家でデザイナーの寺田尚樹さん。今年竣工したばかりの自邸(通称「テラダハウス」)は、赤やオレンジの家具、什器が配されたリビングダイニングを中心にヴィヴィッドなインテリアに。

「僕にとって家はリラックスしたいというより、楽しい気持ちにしてほしい場所。明るい気持ちで家族と接したいし、家族にも楽しく過ごしてほしい」

 昔からSF好きで“未来への憧憬”を可視化したかのようなテラダハウス、核はリビングのらせん階段を上ったフロアに鎮座するヴェルナー・パントンの2m超の家具“リビングタワー”だ。

「僕の家づくりはこの赤のリビングタワーを起点に考えたと言ってもいいくらい。置き場所を考えたときに壁は白じゃなく黄色がいいなとか、リビングのソファは僕がデザインしたんですが同じメーカーのファブリックの赤とオレンジで揃えたり、壁も真っ白でなくベージュがかったグレーに塗装したり。家具や什器はテクスチャーを近いもので揃えることでまとまって見えるように工夫しています。年を重ねて好みが固まって収斂されたからこそこんな家ができたのかもしれません」

TERADA HOUSEをベランダから望んで。リビング全景。正面の“リビングタワー”が存在感大。詳細はhttp://naokiterada.comをチェック。
Photo:Ben Richards


寺田尚樹
1967年大阪府生まれ。建築家・デザイナー。2003年にテラダデザイン一級建築士事務所(現在は寺田平手設計一級建築士事務所に改名)を設立。



掲載アイテムの問い合わせ先はこちら


Photos:Yuya Wada 
Stylist:Takeshi Toyoshima 
Model:Piro 
Text:Misato Kikuchi