ブラジリアン柔術

肉体と脳に汗をかく快感がやみつきに

大北幸平/「VAINL ARCHIVE」デザイナー
 ブラジリアン柔術は「マット上のチェス」とも呼ばれていて、非常に頭を使う格闘技。技の種類がとても多いんですね。僕はまだまだ前後にしか動かせない駒だけで勝負しているような段階ですが、練習を重ねることで使える駒が増えるような感覚が面白くて、時間があれば道場に足を運んでしまっています。週4で来ていますね(笑)。
 道場に通い始めたのは、友人のカメラマン・石毛倫太郎さんに誘われて。彼がもつ独特なオーラは柔術と関係あるのか?と思ったのもあり、入会しました。格闘技は人間性にも影響を与えますよね。よくも悪くも内に秘めた性格がもろに出るので、自分自身と向き合ってうまくコントロールしなければならない。僕は負けず嫌いですぐ感情的になってしまうのですが、無駄な力が入った瞬間に簡単に転がされてしまいます…。この年であらためて自分の内面を知るというのも、趣深いですよ。おかげで僕も細かいことで怒らなくなりました(笑)。

 

帯の色が白・青・紫・茶・黒と5段階に分かれていて明確にレベルアップが実感できることもモチベーションになります。僕は「紫帯」なので「茶帯」を巻けるようになるのが今の目標。「いつか黒帯を」とは、まだおそれ多くて言えないですが。
 肉体と脳に思いきり汗をかいて自分自身と向き合い、成長を実感して…大人になってからこんなに楽しい趣味が見つかるとは思っていませんでした!


取材協力/CARPE DIEM BRAZILIAN JIU-JITSU
南青山にあるブラジリアン柔術道場。無限にあるともいわれる技を一つ一つ習いながら、スパーリングで実践していく。白帯限定クラスからあるので初心者も安心。会員が多国籍なのも特徴。


総合格闘技

すべてはトム フォードを美しく着るために

樅山 敦/「BARBER BOYS」オーナー
 ジャケットを着たときにポケットスクエアがいつの間にか沈んでいるのを見て、胸板の薄さに悲しくなったのが格闘技デビューのきっかけです。総合は胸筋と背筋の厚みが目に見えて変わるのでハマりました。やっぱりすぐに成果が出ないと続かないですよ。打撃と組み技、両方の練習で全身にバランスよく筋肉がつくのもいいですね。
 身体が大きくなってからは、知り合いのトム フォードの店員さんに僕の仕上がり具合をインスタでこまめにチェックしてもらいながら、筋肉の変化に合わせたコーディネートを年に2回組んでいただいています。それを着て食事に出かけるのが至福の喜びで唯一の楽しみ…。そのために日々めちゃくちゃツラい練習に取り組んでいます。


取材協力/EXFIGHT
EXILEで知られるLDHのグループ会社、LDH martial artsが展開する代官山の格闘技ジム。“オクタゴン”(金網で囲まれた八角形の試合場)のほか、サンドバッグエリア、最新マシンの揃うトレーニングエリアなど。暗めの照明が気持ちを高ぶらせる。


カポエイラ

トリッキーな動きをしながら文化的な刺激も受けられる!

高木 崇/会社員
 ブラジル発祥のカポエイラは格闘技とダンスの中間にあるような特殊な伝統芸能。アクロバティックな蹴りを出し合うのですが、基本的に相手に当てず、勝敗もつかない。誰でも恐れずに始められる格闘技だと思います。
 カポエイラは音楽とセット。対戦する二人を観衆が囲み、歌や楽器で闘いを盛り上げるんです。
 習い始めたのは運動不足を解消しながら文化的な刺激も得られると思ったから。ブラジルのミュージシャン、セルジオ・メンデスが好きで、彼の歌の中にカポエイラが出てくるので元々興味があったんです。練習は脚を高く上げることが多くて大変。あと、レッスンの半分は歌(笑)。最初は恥ずかしいけど、大きい声が出せて面白いです。


取材協力/カポエイラ指導者・石橋純
ユネスコの無形文化遺産であるカポエイラを23年学び副師範の位をもつ石橋さんによるレッスン。都内のダンススタジオを中心に開催中。1時間のうち前半で蹴り技の練習を、後半でポルトガル語の歌や楽器の練習を行う。



Photos:Masaki Fujimura
Composition&Text:Takeshi Koh