建築の発想や素材を日用品に応用

大人であれば日々の暮らしで使う何気ない日用品にもこだわりたい。上質で美しいデザインの道具を使うことで、心がもっと豊かになるからだ。伝統的な工芸をベースにした生活雑貨を手がける奈良の老舗、中川政七商店と、新国立競技場の設計を手がけたことでも知られる世界的建築家、隈研吾氏が率いる隈研吾建築都市設計事務所とのコラボレーションプロジェクト「Kuma to Shika(くまとしか)」のプロダクトであれば、申し分ないだろう。


隈研吾氏はその土地の環境や文化に溶け込み、素材を大切にする建築を生み出してきた。一方、中川政七商店は日本各地の素材・技術・風習を活かしたものづくりを続けてきた。このように、同じ志を持った両者が、建築と工芸をひとつにしたプロダクトを創り出すべくスタートさせたのが、「Kuma to Shika」なのだ。ラインナップされたアイテムは全10種類。隈研吾氏自身の建築や日本古来の建築技法の「発想」と建築現場で使用される「素材」の2つのアプローチで開発されており、どれも斬新でありながら、日常の風景に自然に溶け込むデザインとなっている。


商品は、中川政七商店オンラインショップおよび直営店、東京国立近代美術館で開催中の「隈研吾展」(6月18日~9月26日) で数量限定発売される。また、中川政七商店 渋谷店では、開発の過程の資料や素材を公開する企画展 『隈研吾と考える、建築と工芸』展を開催。建築と工芸に関心があるなら、ぜひ足を運んでみてほしい。



組み木の飾り棚
価格:¥8,800(1台)
日本伝統の組木の技法を幾何学的に解釈して作った飾り棚。台形のパーツを組み合わせるだけで意外な表面の起伏が現れる。


和紙の折りタペストリー
価格:¥5,500
荒々しい木のチップを和紙にランダムに漉き込むことで独特の質感を生み出したタペストリー。折り紙のように折りたたんで収納できる。


銅のはつり折敷
価格:¥17,600
江戸時代頃まで建材用の木材加工に欠かせない技術であった”はつり”による模様を極薄の銅板に写し取った折敷。


飛散防止シートのバッグ
価格:各¥6,380(中)、各¥7,700(大)
建築現場で建物の養生に使われる飛散防止用のメッシュシートをボディに採用したトートバッグ。プリーツ加工によりコンパクトに折りたたむことができる。


タイルのマグネット
価格:¥8,800(1セット)
建物の外壁や内壁で使われる美濃焼のタイルをアレンジしたマグネット。暮らしの細部まで上質な工芸品で彩ることができる。




中川政七商店 渋谷店
TEL:03-6712-6148
https://nakagawa-masashichi.jp/

Text:TetsuTakasuka