2023.05.01

恵比寿・440BROADWAY TacoShopのベジタリアン ブリトーとフィッシュタコス。【「あの人」の定番メシを訪ねる。行きつけで、いつもの。|第17回 】

写真家・平野太呂が、気になる人の行きつけを訪問。その人が決まって頼むというメニューを食べて、本音をつづる。今月は友人でもある西山徹さんの行きつけへ。

恵比寿・440BROADWAY Tacoの画像_1

今月のあの人

広尾周辺で営業している
タコトラックで
ランチに買っていた。
実店舗があると知って推薦!

西山 徹さん/WTAPS ディレクター
UOMOでもお馴染みのWTAPS、DESCENDANT、FORTY PERCENT AGAINST RIGHTS®と数々の人気ブランドを手がける。


撮影・文・食/平野太呂

第17回恵比寿 ベジタリアン ブリトーとフィッシュタコス。

恵比寿・440BROADWAY TacoShopのベジタリアン ブリトーとフィッシュタコス_03

アメリカのメキシカン

 僕が20代の頃。アメリカに出かけるたびに驚きを持って食べていたのがブリトーだ。アルミホイルでぐるぐる巻きにされて、はちきれんばかりとなったその姿。手にとるとずしっと重くて、一本食べ終わる頃にはなんとも言えない充足感を味わうことができる。これは日本では味わえない代物だった。昼頃にスケーターと待ち合わせをすると、大体ブリトー片手に現れる。食べる分だけぺりぺりとアルミホイルを剝がし、ライムをキュッと搾ったりする。「あそこのスタンドで3ドルなんだ」なんて、お気に入りのブリトースポットを持っているのが羨ましかった。ブリトー好きが高じてエル・ブリトーズというスケボーチームを作ったほどだ。


 それから何度か日本でもあの味が食べたくて探してはみたものの、「あのボリュームであの値段」的な庶民の味方ブリトーに出会うことはついにできなかった。子どもの頃から一緒にスケートをしてきた徹がお勧めするブリトーだから、きっと間違いはないだろう。でも何度かがっかりしてきた経験が僕を少し疑心暗鬼にさせる。440BROADWAYは店主がブルックリンに住んでいた頃の住所。きっと店主も僕と同じようにアメリカンメキシカンに衝撃を受けてあちこち食べ歩いたに違いない。頼んだベジブリトーとフィッシュタコは僕の不信感を見事に吹き飛ばしてくれた。そうそう、コレ!


440BROADWAY
TacoShop

15インチのブリトーの生地はアメリカから輸入するこだわりよう。タコストラックは現在も広尾近辺にて水~日曜で営業中。ブリトーのベジタリアン(右)はレギュラーサイズ¥1,300、スモールは¥900。タコスのフィッシュは¥550。

東京都渋谷区恵比寿1の25の3 2階
TEL:03(6356)9267 
11時~21時 無休


Taro Hirano
カルチャー誌やファッション誌などで活躍。主な著書に『POOL』(リトルモア)、『ボクと先輩』(晶文社)など。



Title Design:Yu Miyama

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