どうやってもウマくなる食材を
シンプルに調理する

僕の地元はアウトドアが盛んな東京都あきる野市で。友人とロッジを借りて、今でいうグランピング的な遊びをしたものです。あの頃は野焼きばかりでしたが最近は焚き火台が活躍しますね。こういうときは頭が切り替わるもので、普段の繊細な料理でなく、ワイルドさを楽しみたい。不安定な環境ならではの焦げも否定せず、気楽かつ大胆にやります。だから洗い物の負担が減るシンプルなステーキや、カトラリーを揃えなくてもパクパク食べられるニョッキがいい。スパゲッティと違って2分でゆで上がります。ステーキはハラミの塊肉がイチオシ。牛肉の場合厚くてカットが必要な部位が多いですが、これは丸々すぐ焼けて、肉質も柔らかいので焚き火メシ向き。ニンニクだけでフレーバーは十分。どうやってもおいしくなる食材選びが肝ですね。そして締めの定番はチャイです。最後にさっぱりした甘いものが欲しくなりません? これはアイス代わりみたいなイメージ。スパイスでスッキリしつつ甘口でホッとする。焚き火を囲んで夕日を眺めながら飲むチャイ、最高です。

長塚健斗
1990年東京都生まれ。4人組バンド「WONK」のヴォーカリスト。有名フレンチレストランなどで経験を積み、シェフの一面ももつ。インスタグラムの料理動画「Kento’s Kitchen」の配信やYouTubeチャンネルが話題。


Kento’s RECIPE

男のステーキ

【4人分】
ハラミサガリ1本 (1㎏前後)
ニンニク (2片)
オリーブオイル (適量)
塩・胡椒 (各適量)
好みのハーブ (適量)

煙のにおいがつかないようフライパンで調理。そして最大のポイントは肉選び。牛のサガリの塊肉を入手したら、それだけでもう100点。肉の周りの脂をナイフで削ぎ、フライパンにオイルと皮つきのニンニクを入れたら、あとは焼くだけ。じんわり火を入れるイメージを大切に、火が強すぎたら、たまにフライパンを外します。焼き目がついたら好みでハーブを散らして完成。


Kento’s RECIPE

おつまみニョッキ

【4人分】
ニョッキ (300g)
ニンニク (1片)、タマネギ (1/4個)、ブラウンマッシュルーム (適量)
水 (100㎖)、生クリーム (150㎖)
オリーブオイル (適量)
塩・胡椒・ナンプラー (各適量)
パルミジャーノレッジャーノ (適量)
好みのハーブ (適量)

まずオイルとニンニクを入れ、野菜を炒めます。アウトドアは調理も実食もゴロゴロと大きい具のほうが楽なので、ざく切りでいいですよ。火が通ったら水と調味料を加えます。最後に別鍋でゆでたニョッキ、生クリーム、チーズ、好みのハーブを和えて召し上がれ。


Kento’s RECIPE

人気者チャイ

【4杯分】
水・牛乳 (各400㎖)
生姜 (2片をスライス)
シナモンスティック (2本)
カルダモン・クローブ・黒粒胡椒 (各5粒)
セイロンまたはアッサムの茶葉 (ティースプーン4〜5杯分)
きび糖または砂糖 (適量)

チャイはスパイスが足りないとぼやけます。多めに持っていきましょう。湯を沸かし生姜とスパイスを投入したらしばらく放置。いい香りがしてきたら茶葉も加え、渋くなる前に牛乳と砂糖を入れて完成。コーヒーフィルターやザルでこして飲みます。



Photos:Shingo Inomata
Hair&Make-up:Yasunori Watanabe[AWAKE]
Stylist:Kazumasa Chikazawa
Composition&Text:Takako Nagai