コラボじゃない「素のユニクロ」が一番使える。ユニクロのスタンダード学、今回は2026年の「普通のデニム」って? というお話。
バギージーンズにコットン100%版が出た。これはいいぞ!
ユニクロがウィメンズでバギーカーブジーンズを出した時、メンズもはけるインチもラインナップされていたので、即買いしたんです。「これ、いけるんじゃないか」と思って。でも、履いてみて気づいた。素材がコットン100%じゃなくて、リヨセルが混紡されているせいで、柔らかすぎる。
生地が柔らかいために、シルエットがすとんと落ちて終わっちゃうんですよね。デニムに求めているハリやたまりが、全然出ない。
そもそも僕はデニムにストレッチが入ってるのも好きじゃなくて。細いジーンズでも絶対コットン100%を選ぶくらい、素材に関しては頑固なんですよ。だから「惜しい!」と思いながらも、残念ながら「マイスタンダード」にはなりませんでした。
それが2026年春夏、メンズアイテムとしてコットン100%版の「バギージーンズ」が登場しました。はい、即買いです。
はいてみるとストレッチ混とは明確に違う。重みがある。ウォッシュの表情がちゃんと出る。デニムとして「たまる」んですよ、シルエットが。これが好きで。オンス自体はそこまで重くないけど、リヨセル混よりは断然デニムらしい。
ディテールも好印象です。レーザー加工のヒゲとフェーディングが程よく入っていて、バックポケットはクラシックな五角形。余計なデザインを施さず、ちょっと太いこと以外はいたって普通。それこそが正解だと思う。
カラーは4色
カラーは65 BLUE、62 BLUE、08 DARK GRAY、01 OFF WHITEの4色。65 BLUEのほどよいヴィンテージ感は気に入っています。01 OFF WHITEはこれから夏に向けて、ボーダーTと合わせて久しぶりにマリンテイストにチャレンジしてみたいなという気持ち。
UNIQLO and JW ANDERSONとの、面白い逆転現象
ここで一つ気になることがあって。バギージーンズは当然「やや太め」なわけですが、現行の「コラボじゃない」ユニクロのメンズデニムのラインナップは、バギーと「やや細め」のスリムストレートしかないんですよ。真ん中がない。
真ん中の太さがどこにあるかというと、実は「UNIQLO and JW ANDERSON」にありました。バギーより細く、スリムストレートよりやや太めなストレートジーンズ。太さという観点だけで言えば、コラボなユニクロのデニムが一番スタンダードに近いというわけです。
でもバックポケットはいわゆるオーセンティックなデニムとは異なるスクエア仕様で「JWA」の刺繍まで入ってる。形はスタンダード寄りなのに、ディテールはちゃんとデザイナーズらしい捻りが加わっているという逆転現象が起きています。バギージーンズの方は、シルエットこそバギーだけど前述の通りバックポケットは五角形の正統派。スタンダード性がどこに宿っているかが、この2本でちょうど入れ替わってるんですよね。
ユニクロが考える2026年の「普通のデニム」
2026年はオーセンティックなストレートシルエットより、少しだけ太め(もしくは細め)を選んではいた方が、デニムをスタンダードな「Life Wear」として着こなしやすいよ、というユニクロからの提案なのかもしれませんね。いわゆるオーセンティックなデニムのシルエットって、一歩間違うと野暮ったく見える、実はファッション上級者アイテムだったりもするので。
いつもはデニムは2インチかそれ以上サイズアップしてゆるっとストリートっぽくはくことが多いんですが、このバギージーンズはウエストはジャストめのサイジングで、スタンダードの延長線でちょっとだけきれいに履く。そのくらいのさじ加減が、このデニムには似合うと思っています。
ユニクロの様々なコラボコレクションの展示会ルポを相棒のH條とともに担当。黒よりネイビー、コーヒーより紅茶派。猫も好きだけど犬派。
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