コラボじゃない「素のユニクロ」が一番使える。ユニクロのスタンダード学、今回はパフテックの話。今年は「パフテック」の立ち位置が去年までとはすっかり変化したように感じます。
パフテックが「新参者」から「ど真ん中」になった
去年、僕はウルトラライトダウンからパフテックに乗り換えました。その経緯についてはこの連載の過去記事で書いた通りです。
あの時点では、ウルトラライトダウンがまだユニクロの冬アウターのメインストリームで、パフテックはそれに対するオルタナティブという立ち位置でした。だからラインナップにも、少しひねりがありました。デザインに癖があったり、コーチジャケット形だったり、「ウルトラライトダウンとは違うもの」として作られている感じが、どこかにありました。
今年は、それがありません。
ユニクロのダウンの主軸は今季シームレスダウンに移っていて、ウルトラライトダウンはラインナップに残ってはいるものの、最推しの顔ではなくなっています。代わりにど真ん中に据えられたのがパフテックです。ラインナップの作り方が、去年とは明らかに違います。オルタナとしてのひねりが消えて、ただただシンプルで真っ当なベーシックとして作られている。これが、僕にとっては一番注目すべき変化でした。
「水平キルト」のジャケットを選んだ理由
今年のパフテックジャケットは、水平キルトのシンプルな一枚です。
形はウルトラライトダウンジャケットとほぼ同じ。素材はパフテックなので羽根ではないですが、保温性はウルトラライトダウンと遜色ありません。フィルパワーという概念はそもそもダウンの指標なので、パフテックには当てはまらないのですが、東京の冬に着て寒いと感じたことは一度もありません。
キルトのパターンは、水平のシンプルなもの。ラインナップにはもう少しデザイン性のあるキルティングのものも存在しますが、僕が選んだのはこの最もベーシックな型です。ウルトラライトダウンがずっとやってきたこのキルトの形が、パフテックでも普通に出てきた。それだけのことなのですが、このさりげなさに惹かれました。
サイズはLとXLを試してXLを選択。アウター系は基本的にXLかXXLで考えることが多いのですが、このジャケットはXLでちょうど良いオーバーサイズ感が出ます。インナーにパーカーやニットを着込んでもゆとりがあります。
「ボックスキルト」のベストに惹かれた理由
もう一枚、一緒に選んだのがパフテックベスト¥3,990です。
中綿の素材はジャケットと同じパフテック。ただし、キルトのパターンが違います。ジャケットが水平キルトなのに対して、このベストはボックスキルト。正方形のマス目状に縫い合わされたパターンで、同じ素材でもわずかにボリューム感が出やすいんですよね。
パフテックは構造上、ダウンに比べてどうしても立体感が出づらいところがあります。でも、このボックスキルトだと、その弱点が少し和らぐ。ふわっとした膨らみ感が、ダウンが持つあの愛らしさを出している気がして、それが個人的にとても好みでした。
一つ、正直に言っておきたいことがあります。このボックスキルトのベスト、ネイビーがないんですよ。カラーはダークグレーと薄いグレー系。黒好きの人にはダークグレーで問題ないですが、ネイビー派の僕としては、これはちょっと由々しき事態という感じです(笑)。ユニクロさん、来シーズンはぜひ。
この2着で、ウルトラライトダウンの出番はなくなった!?
2枚ともパッカブル仕様で、それぞれ専用の収納袋に畳んでコンパクトにまとまります。かさばらないから、旅行のバッグに放り込んでおくのにも困りません。
気がつけば今冬、ウルトラライトダウンの出番はありませんでした。ジャケットとベストを気分で使い分け、それで完結しています。
去年は「乗り換えた」でした。今年は「もうこれでいい」になりました。2026年冬はパフテックが本当の意味でマイベーシックになった年と言えると思います!
ユニクロの様々なコラボコレクションの展示会ルポを相棒のH條とともに担当。黒よりネイビー、コーヒーより紅茶派。猫も好きだけど犬派。
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