(前編のつづき)
日本が誇るカジュアルブランド「GU(ジーユー)」の新しいクリエイティブ・ディレクターに、伊・ジェノヴァ出身のフランチェスコ・リッソが今年1月に就任。その実力を確かめるべく、リッソが初めて手掛ける「ジーユー」2026年秋冬シーズンの展示会に、モデル・俳優・ミュージシャンのこだまたいちが訪れて試着ルポを決行した。
こだまたいち:後編はほとんどが未発売アイテムです。アウターを中心に着ます!
着用中の「フラワージャカードオーバーサイズガウン」(¥4,990)は、前編で訪れた「③PLAYFUL」でピックアップしたキャッチ―な未発売アイテム。インフルエンサーを中心にSNSでバズり中のウィメンズだ。10月中旬発売。
ここで今一度おさらい。
クリエイティブ・ディレクターのフランチェスコ・リッソがコンセプトから刷新した新生「ジーユー」は、商品構成を6つのカテゴリー(①MINIMAL、②Classics、③PLAYFUL、④UTILITY、⑤SPORT、⑥COZY)に分けてわかりやすく提案している。前編では「①MINIMAL」「②Classics」「③PLAYFUL」の3つを吟味。続く後編では、残る「④UTILITY」「⑤SPORT」「⑥COZY」の3カテゴリーで試着を重ねる。
《④UTILITY》
それでは、「都市から自然まで、日常のあらゆるシーンに寄り添う機能的で実用的なスタイル」を提案する「④UTILITY」からチェックしよう。
こだまたいち:ナイロンとデニムの素材違いで提案されている、サイドポケット付きのアーミーパンツがキーアイテムだと思います。裾をロングブーツに突っ込むスタイリングも気になる…。
モッズコート ¥9,990(※9月下旬発売)
まずは、マネキンが着用しているインディゴカラーの「モッズコート」を試着。デニムやヴィンテージ古着が好きなこだまたいちらしいセレクトだ。
こだまたいち:よく見るとインディゴではない?!
色落ちしたデニム生地のような特殊なナイロンファブリックは、なんとリッソの私物である着古したインディゴ染めコートの表面を、そのまま転写プリントしたもの。色あせてはいるが、新品なのだ。
こだまたいち:ここまで凝ったデザインで、価格は2026年秋冬の最高値である9,990円でした。据え置きの価格帯を実現した企業努力がすごい!
チャンキーニットフルジップジャケット ¥3,990(※9月中旬発売)
モッズコートの次は、今秋冬の売れ筋ダークホースに躍り出ることが確実な「チャンキーニットフルジップジャケット」を試着。ネーミングの通り、ニットとジャケットのいいとこ取りの軽アウターとして、インナーとして、汎用性がすこぶる高い。
こだまたいち:立ち襟が超ビッグです。ハイゲージのラグジュアリーなドライバーズニットはたくさんあると思います。ざっくりと編まれたビッグサイズでの提案は、「ジーユー」くらいかも。
素材はアクリル52%・リサイクルポリエステル47%・ナイロン1%のカジュアルな混紡。試着した「08 DARK GRAY」に「26 ORANGE」「56 OLIVE」「68 BLUE」を加えた4色展開。
デニムワイドカーゴパンツ ¥3,990
こだまたいちのボトムは前編の「③playful」で試着した「3Dバレルジーンズ」(¥2,990)と「カラーキャンバススニーカー」(¥1,990)のまま。ここで、「④UTILITY」からチョイスした「デニムワイドカーゴパンツ」にチェンジしよう。
こだまたいち:控えめなワンタックに強いこだわりを感じます。べつに無くてもよいような…。
このタックがあるからこそ、ジャストのウエストで着用してもワイドシルエットになるのだ。ベルトループ付きの背面ゴム仕様で、裾にドローコード付き。サイドポケットに加え、膝箇所に施したステッチワークでの補強など、ユーティリティー(機能性)を担保した本格派だ。綿100%も嬉しい。
オブリークトゥブーツ ¥5,990(※9月中旬発売)
「こんなGU、見たことない!」を象徴する膝下丈の「オブリークトゥブーツ」を合わせて「④UTILITY」での3点コーディネートが完成。すでに同型のウィメンズは発売済で人気集中。合成皮革素材でレインブーツとしても使えるのだ。
こだまたいち:あれ? 軍パンにこんなイエベカラーがあるなんて。こんなカラー、見たことない。
隣のマネキンに注目。マストバイの「デニムワイドカーゴパンツ」には定番インディゴカラーの「67 BLUE」のほか、提案色の「56 OLIVE」も揃う。ケミカルウオッシュの黄色いカーゴパンツをどう料理すべきか、大人男子の腕の見せ所だ。
「チャンキーニットフルジップジャケット」「デニムワイドカーゴパンツ」「オブリークトゥブーツ」の「④UTILITY」3点セットで13,970円(税込)。デニムの裾をロングブーツに入れ込む無骨なスタイリングで、次なるカテゴリーに移動しよう。
《⑤SPORT》
5つめのカテゴリーである「⑤SPORT」に到着。「1980年代から90年代のスポーツウェアに着想を得た、カラフルでクールなストリートスタイル」を提案。特定のスポーツ競技に偏らない商品ラインナップで、ブルーを基調としたプレッピームードだ。
こだまたいち:この子も商品なのかな?
チャーム (各)¥990
バッグに付けるなど若者を中心に流行しているミニマスコットも「ジーユー」から登場。遊び心が炸裂した「チャーム」は動物モチーフやポーチなど、公式オンラインストアでは15種が確認できる。ウィメンズのカテゴリーにあるので注意しよう。
ナイロンコンビネーションフラットソールスニーカー (各)¥2,990
アメリカでもドイツでもない、リッソの祖国、イタリアらしいシューズデザイン。ツートンカラーの「ナイロンコンビネーションフラットソールスニーカー」は1970年代のランニングシューズが着想源で、手持ちの「01 OFF WHITE」(×グリーン)に「64 BLUE」(×グレー)、「42 YELLOW」(×ブラウン)、単色の「09 BLACK」を加えた4色展開。
こだまたいち:レトロな淡いトーンが古着に合いそうです。「昭和!」って感じが漂ってます。
ヘビーウェイトスウェットジョガーパンツ ¥2,990
裏起毛なので秋冬用。綿80%・リサイクルポリエステル20%の混紡素材を使用した「ヘビーウェイトスウェットジョガーパンツ」は熱を外に逃がしにくい保温機能付き。カラバリはブラック、ブラウンのほかスタンダードな霜降りグレーが濃淡2色あり、提案色の「47 YELLOW」と「66 BLUE」が揃う。
リバーシブルT(¥1,990)・ニットキャップ(¥990/※9月中旬発売)
ホワイトの無地Tシャツに見えるが、これは「リバーシブルT」。着用カラーは「00 WHITE」(×ブルー)だが、他色に「07 GRAY」(×イエロー)と「68 BLUE」(×グリーン)のバリエーションがあり、すべての裏表がソリッドカラーである。
こだまたいち:何かに似ていると思ったら折り紙ですね。袖をロールアップして着こなしたい。
逆を言えば、リッソが“デザイン”した白Tシャツは、シーズンレスな定番以外では存在しない。“デザインのジーユー”の覚悟が見て取れる。
こだまたいち:あと、「ニットキャップ」はブルーにもグリーンにもホワイトにも相性がいいボーダー柄で、カラーコーディネートまで想定されている気がします。これに合わせるアウターは…。
パデッドコーチジャケット ¥5,990(※9月下旬発売)
アウターの「パデッドコーチジャケット」を羽織ったトータルコーディネートで「⑤SPORT」を完走。裏地にキルティングが施された肉厚なフォルムで防寒性がある。単なるスポーツカジュアルではなく、スポーツのエッセンスをファッションに落とし込んだカジュアルアウターとしての立ち位置だ。
こだまたいち:お気に入りのコーディネートです。犬のマスコットまで全部買いしたい!
ちなみに6点合計(チャーム含む)で15,940円。着用の「64 BLUE」に「55 GREEN」と「09 BLACK」を合わせた3色展開の「パデッドコーチジャケット」は、化繊特有のテカりも少ないマットな素材感で、Aラインのシルエットを描く。これぞ、チープに見えない「大人のジーユー」だ。
《⑥COZY》
こだまたいち:遂に、ラストに辿り着きました!
新生「ジーユー」最終6カテゴリーめの「⑥COZY」に到着。「パステルカラーと心地よい肌ざわりが特徴のラウンジウェアやインナーを中心にしたスタイル」を提案する。とりあえず、安易に部屋着をイメージするとしっぺ返しを喰らう。COZY(快適・暖か・心地よい)な“ファッション”をしっかりと感じさせるラインナップなのだ。
フランネルパジャマ(長袖&ロングパンツ) ¥3,990(※9月下旬発売)
上下でのセット売り。インフルエンサーを中心にSNSで引っ張りだこの「フランネルパジャマ(長袖&ロングパンツ)」は、綿100%のフランネル素材を使用したオリジナルのチェック柄だ。カラバリは着用の「72 PURPLE」に「08 DARK GRAY」と「43 YELLOW」を加えた3色。デニムやスウェットなどと単品で合わせても面白い。
こだまたいち:僕はそのまま上下派。コンビニに行く程度ならば余裕です。下北沢でも歩けそう。
そして、トドメの1着が…。
フランネルガウン ¥3,990(※9月下旬発売)
新生「ジーユー」試着ルポのラスボスがこちら。
こだまたいち:ブランデーをください。
パジャマだけでは飽き足らず、ロマンチックなガウンまで揃えてしまったセンスに脱帽だ。試着ルポ後編を締めくくる「フランネルガウン」は、ぜひともパジャマと同色で揃えて欲しい。ショールカラーでウエストベルト付き。夏の終わりからすぐに使えるアウターは、意外にもガウンだった。
シーズンは2026年秋冬。前編と後編で、テイストが異なる6つのカテゴリーを網羅した試着ルポは以上となる。紹介したアイテムは順次入荷中で、10月下旬までに店頭展開を完了する予定だ。
こだまたいち:これ、ぜんぶ「ジーユー」…。
大人男子諸君、フランチェスコ・リッソをクリエイティブ・ディレクターに迎えてリニューアルした「ジーユー」は、「財布に優しい」などという次元をとうに超えている。自由な発想で、“デザインのジーユー”をカジュアルにエンジョイしよう!
GU: 2026 FALL WINTER COLLECTION
発売日:7月下旬~随時
クリエイティブディレクター:フランチェスコ・リッソ