
(前編のつづき)
シーズンテーマに「Field Notes ~ 英国らしさを感じる新たな冬のワードローブ」を掲げたコラボ特別コレクション「UNIQLO and JW ANDERSON(ユニクロ アンド ジェイダブリュー アンダーソン)」の2025年秋冬最新作が、いよいよ今週末の10月17日(金)に発売される。それに先んじて「ユニクロ」のプレスルームに突撃した試着ルポ「前編」では、秋冬ムードが高まるイエローベース(イエベ)のウェアを中心に試着。
黒澤怜慈:次はブルべですよね?
ラストコーディネートだったフィールドコートとコーデュロイパンツから後編はスタート。試着担当はモデルのほかミュージシャン・俳優としての顔も持つ黒澤怜慈(くろさわれいじ)だ。



着用中のアイテムは「パフテックユーティリティジャケット」(¥9,990)の「34 BROWN」、「ストレートジーンズ」(¥4,990)の「29 DARK ORANGE」、「コーデュロイキャップ」(¥1,990)の「37 BROWN」と、すべてが“イエベ”。紅葉の季節にぴったりの大人カジュアルだ。
黒澤:「ユニクロ」では見たことがないユニークなブルゾンを発見。ブルべに突入する前に、ひとまずニュートラルカラーで落ち着きましょう。
モデルの黒澤は身長181cmで体重は70kg未満。試着するサンプルは標準的な「Lサイズ」になる。なお、今秋冬はシューズの展開はない。
①コンビネーションキルティングジャケット ¥9,990

アウターのみをチェンジ。新作の「コンビネーションキルティングジャケット」は、中綿入りのスクエアキルトで構成されたボディにジャージー素材のスリーブがドッキングしたデザイン。異素材コンビのアウターは、オーセンティックなワードローブが大半の「ユニクロ」において異彩を放つ。
黒澤:中綿は100%ポリエステルで、機能性中綿を使用した「パフテックユーティリティジャケット」よりも暖かさの点では劣ります。でも、袖のごわつきがないのでこのまま食事もできそう。
「JWA」のロゴが施されたフードは取り外し可能。気温の変動が読みづらい端境期に重宝する。
②コーデュロイワークパンツ ¥4,990

黒澤:このパンツは前編では試着していませんね。
秋冬の到来を印象付ける「コーデュロイワークパンツ」もラインナップ。サマーコーデュロイに近い細うね素材で、イージーバックルベルトのパーツまで同色でまとめたミニマルテイスト。サイズはインチ表記ではなく欧米表記になっており、M(76~84cm)、L(84~92cm)、XL(92~100cm)、XXL(100~108cm)を目安にチョイスしよう。
黒澤:フロントポケットがパッチ仕様のベイカーパンツのデザインです。「04 GRAY」と「34 BROWN」、どっちを試着しようかな?



アウターに合わせて「04 GRAY」を試着。
素材感と上下のフォルムバランス、どちらもメリハリが効いている。これは「ストレートジーンズ」よりもワタリが太く、足首にかけて緩やかにカーブさせたワイドテーパードシルエットならではの効果だ。シンプルなコーディネートでも、カジュアルを楽しんでいる姿勢を背中に感じさせる。
黒澤:要はおしゃれに見えるということですね。ようやくブルべを発見。まずは色違いから!


イエベからニュートラルカラー、そしてブルべへ。2色展開の「コンビネーションキルティングジャケット」を「31 BEIGE」から「69 NAVY」にスイッチ。ボディとスリーブがツートーンからワントーンになり、まったく印象が異なる。ネイビー男子マストバイのアウターとしてお勧めしたい。

黒澤:3色展開の「コーデュロイワークパンツ」にも「69 NAVY」がありました。
細かく調べると、2022年の秋冬を最後に「ユニクロ アンド ジェイダブリュー アンダーソン」では黒のアイテムが登場しておらず、ダークカラーの中心はネイビー。裏を返せば、「Uniqlo U(ユニクロ ユー)」と2024年秋冬に始動した「UNIQLO : C(ユニクロ:シー)」ではモノトーンスタイルが必ず登場しており、同じ特別コレクションの中で上手に棲み分けていると言える。
黒澤:キングのオンブレチェックシャツにも…。
③ブラッシュドコットンオーバーサイズシャツ ¥3,990


素朴なオンブレチェック柄のネルシャツ、「ブラッシュドコットンオーバーサイズシャツ」は前編でも「36 BROWN」と「30 NATURAL」の2色を紹介済み。3色展開のうち、黒澤が「ブルべの濃淡が美しい」と太鼓判を押す「68 BLUE」も捨てがたい。4XLまで揃い、軽い羽織ものにもなる。
④コーデュロイキャップ ¥1,990

パンツと同素材の「コーデュロイキャップ」にも「68 BLUE」があった。イエベを中心に試着した前編では「37 BROWN」と「46 YELLOW」を試着済み。プレーンなデザインのコーデュロイキャップは、探そうにもなかなか見つからない小物である。アジャスター仕様で、綿100%も嬉しい。
黒澤:まとめて試着しちゃいます。



上着を脱いで、まずは白Tシャツにネイビーの「コーデュロイワークパンツ」を合わせてみる。ミニマルスタイリングを引き立てている、カーブパンツのような丸みを帯びたシルエットに注目して欲しい。ジャストサイズを購入するよりも、黒澤のようにワンサイズアップして付属のベルトでウエストを絞り、バランスの妙味を楽しんでみたい。

黒澤:知らない誰かのストーリーを背負えるところが古着の面白さだと思っていて、今までコーデュロイパンツとオンブレチェックシャツは古着屋で購入することがほとんどでした。新品でヴィンテージの雰囲気が出せることに驚いています。
コーデュロイの細うねとオンブレの濃淡が完璧にマッチ。無造作な装いに深みを感じさせる、まさに「Field Notes ~ 英国らしさを感じる新たな冬のワードローブ」だ。早期完売必至。
黒澤:着ていて飽きない秘密は絶妙な濃淡にあるのかも。ニットはどうだろう?
⑤スフレヤーングラデーションクルーネックセーター ¥3,990



黒澤:ニットも裾にかけてネイビーが濃くなるグラデーションでした。ソックスまで絶妙なカラーパレットの折り重ね…。
これぞ、知る人ぞ知る「ユニクロ アンド ジェイダブリュー アンダーソン」の専売特許。ふんわりと空気を取り込むようにミドルゲージで編み上げられた「Souffle yarn(スフレヤーン)」ニットは、このコラボ特別コレクションに2021年秋冬に導入されて以来、ユーザーの要望で翌年には「ユニクロ」メインラインの商材として飛び火。今やCMにもなるほどに秋冬の顔になっている。
黒澤:ネルシャツも「スフレヤーングラデーションクルーネックセーター」も同じ3,990円(税込)。悩みますが、真冬になるとスフレヤーンを買ってしまうのでしょう。暖かさがハンパないです。
⑥ヒートテックデオドラントソックス ¥590

まとめ買いしたい「ヒートテックデオドラントソックス」は2点で990円(税込)で、3点目以降は1点につき495円(税込)。前編でもライン入りを紹介しているが、後編では(上)「18 WINE」と(下)「31 BEIGE」の2色展開のコンビカラーをピックアップ。通常のソックスの厚さのまま、吸湿発熱&保温機能を有する機能素材「HEATTECH(ヒートテック)」が盛り込まれている。
⑦パフテックユーティリティジャケット ¥9,990

「ユニクロ」が誇る機能素材と言えば、「ヒートテック」のほかに「PUFFTECH(パフテック)」がある。試着ルポ“ブルべ”編のラストを飾るアイテムが、「パフテックユーティリティジャケット」。冒頭に着用していた色違いが、この「69 NAVY」になる。ミドル丈のカバーオール型アウターはジョナサンの大好物。前秋冬に販売された「パデッドキルティングブルゾン」は中綿入りだった。
黒澤:たしか去年も試着した記憶が…。



前秋冬の中綿入りから、今秋冬は「パフテック」を取り入れて進化。「パフテックユーティリティジャケット」の表地は綿78%・ナイロン22%の混紡でフラットな素材感。スフレヤーンニットの上に羽織っても、さほど着膨れは目立たない。
黒澤:実は背中に汗をかいています。「スフレヤーン×パフテック」の暖かさは、ぜひ試着して確かめてみてください。このシンプルコーディネートで真冬のロンドンに行けると断言します。
⑧キャンバストートバッグ ¥3,990

ラストカットはキャンディーカラーの「キャンバストートバッグ」。公式ヴィジュアルを参考に、コーディネートのポイントとして効かせてみた。
黒澤:スナップで閉じることができて、内側のポケットにはファスナー付き。しっかりしている。
これぞ、ユーザー目線でリアルなところを確認できる「試着ルポ」の醍醐味である。「ユニクロ アンド ジェイダブリュー アンダーソン」2025年秋冬は10月17日(金)発売。前編「イエベ編」と後編「ブルべ編」を今一度熟読し、購入の参考にして欲しい。
《オマケの1枚》

オマケの1枚。
試着ルポ終了後、“イエベ”男子の黒澤に欲しいアイテムを聞いてみると、オンブレチェックシャツの「36 BROWN」とコーデュロイベイカーパンツの「34 BROWN」の2点だと教えてくれた。どちらも試着していない! 編集の都合で申し訳ない!
UNIQLO and JW ANDERSON
2025年 秋冬コレクション
発売日時:2025年10月17日(金)午前8:15
販売店舗:全国のユニクロ店舗、オンラインストア
型数:WOMEN(8)・MEN(9)・グッズ(3)
シーズンテーマ:Field Notes ~ 英国らしさを感じる新たな冬のワードローブ