7月下旬に開催されたパタゴニアの2026年秋冬新製品発表会。今回は2年ぶりにUOMOブランド統括の山崎(左/身長178cm)が参加。前編ではライフスタイルカテゴリーとイクイップメント(バッグ)にフォーカス。副編集長の薬師神(右/身長165cm)とともに、気になる新作を次々と試着した!
※試着したサンプルはすべてMサイズ。
Men’s Lifestyle Essentials|さまざまなシーンで役に立つ 機能的な新作アウターが目白押し!
ライフスタイル エッセンシャルズは、スポーツや旅行など幅広いシーンで活躍する多用途な日常着のコレクション。PRESS PREVIEWレポートや月例コンテンツのコメントでもおなじみの、パタゴニア日本支社 マーケティング担当の本橋大地さんが今シーズンも案内をしてくれた。
01. メンズ・クラシック・レトロX・ベスト¥28,600[左]
02. メンズ・シアーリング・リクラフテッド・ジャケット¥27,500 [右] New
山崎:レトロXは昨年、全面的にリニューアルしたんですよね?
本橋:はい。裏地のメンブレンがリサイクル素材に切り替わりました。薬師神さんが着ているのはメンズ・クラシック・レトロX・ベストの新色ですが、山崎さんのは新製品のメンズ・シアーリング・リクラフテッド・ジャケットになります。
山崎:着心地が軽いと思ったら、レトロXじゃないんだ・・・。
本橋:防風メンブレンではなく、裏地をジャージー素材にしたライトウェイトのフリース・ジャケットです。
山崎:確かに。キリンみたいな柄の裏地がついてます。
本橋:フリースも軽いものの需要が高まっていまして…。
山崎:名品のスナップTも、もうライトウェイトだけですものね。
本橋:おっしゃる通り、数年前までは通常のシンチラもありましたが、今はライトウェイトがメインになっています。だからシアーリング・リクラフテッド・ジャケットは裏地を起毛させていません。起毛するとあたたかさはアップするものの、冬場でも暑すぎてしまうこともあるので、あえて普通のジャージー素材にしています。
フルジップでスタンドカラーでも着られ、見た目はレトロXとそっくりながら、ナイロンポケットの上にパタゴニア・タグのない方がシアーリング・リクラフテッド・ジャケットと覚えておこう。
03.メンズ・イスマス・ラインド・ジャケット¥30,800 New
本橋:近年の温暖な気候に対応して秋冬シーズンでもライトアウターを増やしています。
山崎:さっそく気になったアウターを着てみました。フリース裏地が付いているけど、これはイスマス?
本橋:そうです。イスマスにマイクロD・フリースのライニングを加えた新製品です。同じ仕様のベストも出ました。
薬師神:もしや、メッチャあったかいんじゃないですか?
山崎:冬場、これ一着で行けちゃうくらいの保温性がある。
2026年春夏シーズンには裏地のないイスマス・アンラインド・ジャケットが好評を博した。秋冬も従来のイスマス・シリーズよりもライトな仕様で、フードなしのスタンドカラーとカジュアルに着やすいデザインで登場。
04.メンズ・ロングスリーブ・ラグビー・シャツ¥20,900 New
薬師神:僕はこの、ラグビー・シャツが欲しいです。
山崎:パタゴニア50周年記念のときに出た「ナチュラル・アイコン」コレクションのリサイクル・ウールブレンド・ラグビーセーターを僕は買ったけど、あれから冬場はヘビロテしてる。薬師神が着てるのは無地(Sunken Blue)だけど、某六大学のラグビー・ジャージみたいな配色(Wide Stripe: Rusty Red)もあるね。
本橋:ラグビー・シャツはパタゴニアがクライミングギアをつくっていたシュイナード・イクイップメント時代に「耐久性があってクライミングに向いている」と創設者のイヴォン・シュイナードが愛用した歴史があります。パタゴニアのアパレルの原点でもあるアイテムを、今季は新製品としてラインナップしました。
リジェネラティブ・オーガニック・サーティファイド・コットン100%素材のジャージーボディで、一年中着られるのがうれしい。
05.メンズ・ナノエア・シャツ・ジャケット¥35,200[左] New
06.メンズ・ドライ・ワックス・コットン・ジャケット¥50,600(Weathered Stone )[右] New
山崎:布団みたいな着心地のスナップボタンジャケットを着てみました。
薬師神:同じカラーのフーデッドジャケットを着てみました。
本橋:山崎さんのはライフスタイルで初めてつくったナノエア素材のアウターで、薬師神さんのはドライ・ワックス・コットン素材のジャケットです。
山崎:ナノエアって、テクニカルのアウターではすっかりおなじみになったけど、ライフスタイルからも出たんですね。
本橋:日常着として取り入れやすい、スナップボタンのシャツデザインにしました。
ナノエアはパタゴニアが独自に開発したリサイクル・ポリエステル100%の機能的化繊綿素材。伸縮性と通気性に優れ、テクニカル・アウターに幅広く採用されている。
薬師神:僕のジャケットは、確かに少ししっとりしているけれど、そこまでワックス感はないですね。
本橋:50周年のときにワックス素材がパタゴニアから初めて登場しましたが、今回はそのドライ・バージョンです。バイオベースのワックス加工を施しているので、耐水性を備えています。寒いときは固くなって防風性が高まり、気温が上がると通気性が出てくる、天然素材シェルならではのよさがあります。
07.メンズ・ドライ・ワックス・コットン・ジャケット¥50,600(Navy) New
薬師神:やっぱりネイビーも着ます。天然素材の風合い、好きなので。コレ、ちょっと欲しいです。
ドライタッチだがクリーニングはできず、ブラシで汚れを払ったり、専用の植物性ワックスで手入れをしながら育てていく一着。天然素材シェルならではの経年変化も楽しめる。カラーはベージュ系とネイビー系の2色展開。
08.メンズ・ヘイズ・ピーク・スリーインワン・パーカ¥82,500 New
山崎:このキルティングライナー付きのジャケットも新製品?
本橋:防水シェルに化繊綿のインナージャケットを合体させた新しいスリーインワン・パーカです。今までインナーがダウンジャケットのモデル(メンズ・トレス・スリーインワン・パーカ)はあったんですが、化繊綿のものが登場しました。
山崎:オニオンキルティングのライナーは、ジッパーで脱着できるんだ。2枚着ればレイヤードスタイルになるわけですね。これは面白い。
薬師神:シェルがモッズコートみたいなデザインで、モダンだよね。
山崎:キルティングジャケットはリブ襟ね。両サイドにファスナーポケットがあって、胸にはパタゴニアのタグもしっかり付いている。これは新鮮。
本橋:化繊綿は手入れもしやすく、ダウンバージョンに比べて価格もリーズナブルになっています。
シェルはパタゴニアの独自防水素材「H2Noパフォーマンス・スタンダード(2層構造)」を採用。ポリエステルリップストップ素材のキルティングジャケットにも耐久撥水加工が施されている。カーキとグレーをミックスしたようなWing Greyは今シーズンの新色だ。
ちなみにダウンバージョンのメンズ・トレス・スリーインワン・パーカは110,000円。
Logo|パタゴニアの原点、フィッツ・ロイを アレンジしたロゴが新たに登場
パタゴニアのメッセージを親しみやすいグラフィックにして伝えるロゴ・カテゴリー。Tシャツやスウェットなどに展開される注目の新ロゴはこちら。
09.メンズ・P-6 コスモス・Tシャツ¥7,150 New
本橋:ロゴ・カテゴリーのトピックとしては、Tシャツは2026年春夏からすべてコットン100%になりました。化学繊維はキャプリーンなどテクニカル製品のみに使用しています。こちらはおなじみのP-6ロゴを新たな視点で表現したP-6 コスモス。
薬師神:月と星にステッチ風のレターロゴがかわいい! 単色で線画というひかえめな表現が新鮮です。
P-6 コスモスは繊細なラインと夜空のイメージを取り入れた新感覚グラフィック。フロントには月のモチーフとpatagoniaのレターロゴを組み合わせたワンポイントが入る。
10.メンズ・ロングスリーブ・ミッドウェイト・ハット・トリッパー・スカイライン・Tシャツ 各¥11,550 New
本橋:今季のコレクションを象徴しているのがこのハット・トリッパーです。こちらは古いカタログのグラフィックから着想を得たもので、当時の会社の住所や電話番号、当時のセールス担当だったチッパーさん(Ask for Chipper)の名前まで書かれています。
薬師神:通じないと思いますが、ちょっと電話をかけてみたくなりますね。
山崎:“Since 1973”もなんだか懐かしい。昔はブランドやショップはもちろん、喫茶店まで“Since”で創業年を謳っていたけど、最近みんなやらなくなった。「これだけ歴史があるぞ!」ってことをアピールするのは、大事なことだと思う。
フィッツ・ロイ山脈のリアルなイラストを、こちらもシンプルな単色の線画でプリント。鮮やかなピンク(Amaranth Pink)は今季の新色だ
ロゴの流れで、UOMO世代が大好きな帽子類もチェック。
11.キッズ・ロゴ・ビーニー ¥5,280
山崎:ビーニーは冬山にはマストだからね。サイズがちょっと小さいけど、かぶってみました。このビーニーは定番の新色かな?
あざやかなオレンジ系レッド(P-6 Logo: Sizzle Red)は今季の新色だ。ちなみにこのビーニーはキッズ製品。
12.イスマス・イヤーフラップ・キャップ¥8,250
薬師神:この耳付きのキャップ、かわいいですね。
マイクロD・フリースを配したイヤーフラップが付き、天候に応じて収納したり、下ろして耳をあたためたりできるデザイン。
13.マクルーア・ST ハット¥7,260
本橋:帽子は基本継続のものが多く、新ロゴや新色をラインナップしていますが、ひとつだけ新製品があります。あまり秋冬っぽくないんですが、サイドがメッシュになっています。
山崎:バックカントリーでは、冬でも日差しが強いときはキャップをかぶります。ヘルメットと併用すると、通常のキャップでは暑くなりすぎることもあるから、このサイドメッシュはいいですね。
耐風性と耐水性を備えたナイロン素材に、レーザーカットで通気孔を施した。ヘルメットの下にも快適に着用できる天ボタンなしの5パネル仕様で、コンパクトに収納できるのも便利。
Equipment|アパレル関係者の海外出張御用達。大容量ブラックホールの魅力
前編ラストはパタゴニアのイクイップメント=収納ギアのカテゴリーへ。
15.テラヴィア・サコッシュ 3L¥7,700
山崎:これはテラヴィア・サコッシュのニューカラー? 黒、持ってます。
本橋:新色のGlacial Blueです。
イクイップメントはキッズ・レフュジート・デイパックにアップデートがあるだけで、ほかはすべて継続製品。展示会場には新色が並んだ。
16.レフュジオ・デイパック 32L¥21,450
薬師神:このバーガンディ(Berry Fig)はいい色ですね。ネイビーとの相性も最高。
本橋:今年の春夏にレフュジオ・デイパックをリニューアルしてから、デイパックなどバッグ類が好調です。パタゴニアのデイパックというカテゴリーを広く知っていただいたシーズンになりました。
17.ブラックホール・ダッフル 70L¥28,600
山崎:確か、僕が最後に参加した2024年秋冬の展示会のタイミングで、ブラックホールの素材がすべてリサイクル素材に切り替わったんですよね。ブラックホールって、こんなに軽かったかな・・・。
本橋:2024年秋冬からマットで経年劣化しづらい生地を採用しています。ブラックホール・シリーズは、旅行のニーズも引き続き高くて、今季も配色テープや新ロゴをあしらった新色が、各サイズに登場しています。
山崎:ダッフルは車に重ねて積みやすく、ウィールタイプよりも軽くて背負えるから、何かと使い勝手がいい。海外出張に出ると空港でブラックホール・ダッフルを持っているファッション関係の方にたくさん会います。海外で展示会をするブランドは100Lにサンプルを詰めてキャリーしていたり。
本橋:ファッション業界で愛用されているというエピソードはうれしいです。
山崎:適正な価格できちんとつくっているという信頼感があります。みんながそのよさに気づいたんでしょうね。
改良を重ね、ヘヴィユーザーの要望に応え続けてきたブラックホール・シリーズ。その名の通り“荷物を大量に飲み込む”使い勝手のよさで、今もファンを拡大中。
18.ガイドウォーター・バックパック 25L¥49,500
山崎:この見るからに完全防水のバッグはあまりお店で見ない気がしますが、何用ですか?
本橋:これは釣り用のバックパックです。今シーズン、両面ともTPUコーティング素材を新たに採用し、デザインもより使いやすくアップデートしました。水に浮くような完全防水仕様です。
山崎:止水ファスナーも硬めで、開け閉めに時間がかかりそう…。普段使いには向かないね。見た目はすごくかっこいいけど。
ガイドウォーター・バックパックのルックスに心を奪われつつも、デイリーユース向きではないことを念入りに確認した山崎だった。
パタゴニアの秋冬アイテムは8月20日、店頭に登場する(一部はすでにオンラインでローンチ)。実際の製品を見る前にこのコンテンツで予習しておけば、間違いない。後編では、この秋にキャンペーンが予定されているダウン製品とスノーなどテクニカルカテゴリーのトピックを紹介するので、乞うご期待!
パタゴニア日本支社 カスタマーサービス TEL:0800-8887-447