さまざまな職業のおしゃれな男たちが、普段使いしている黒バッグを中身とともに紹介。バッグ選びと使い方の参考になるはずだ。中身のグッズの細かいこだわりも必見!
01:FOOT THE COACHER × PORTER
ジムで鍛えた大きい身体は大容量のバッグと相性がいい
「14年間いたアパレル業界から憧れだったスポーツチーム広報に転職して、ライフスタイルが少し変化しました。職場が近くなり、自由な時間が増えたんです。以前までは趣味のジムは週2〜3回が目標でしたが今は週4で通ってます。終業時間は日によって変わりますが、19時までには終業し、そのままジムへ。だからバッグには必ずトレーニング用の荷物は入れておきたい。ウェアやタオル、パワーグリップ。それに水筒も運動時には必須のアイテム。となるとおのずとバッグも大容量のものを好むように。自分の身体(特に肩幅)も大きいので、通常サイズのバックパックだと違和感があり、中学生がランドセル背負ってるみたいな感じに見えてしまって(笑)。これはフット ザ コーチャー × ポーターのもので外に二つポケットがあり、ポーチを持たない人にとっては助かります。リップクリームと消臭スプレーはともに妻が広報である自分を気遣ってプレゼントしてくれました。実を言うとジムは週5〜6回が理想。まだ転職したばかりなので徐々に増やしていこうと思っています(笑)」
Total:4950g

約14年間いたアパレル業界からスポーツチーム広報に転職。小学校〜高校と野球をしていたほどの野球好き。ジムを替えて、さらにトレーニングの幅が広がった。
02:ZATTU
サロンワークと経営業に万全な態勢のバックパックで通勤
「経営している二つの美容室を行き来する生活なので、重いシザーケースも毎日持ち歩いています。銀行との打ち合わせも多く、印鑑や請求書も2店舗分のメッシュケースに分けて携帯。領収書は用途を4つに分類する必要があるのでフォルメのポケット豊富な長財布が活躍。サロンでの撮影やヘアのディレクションのお仕事もあるので一眼レフカメラも仕事道具の一つ。今、人生でいちばん、荷物が多いです。バッグは肩への負担がマシになるリュック一択で、頑丈で型崩れしにくいザッツのバックパックはアウトドアブランドとはひと味違うモダンなデザインがうれしい。大容量なので、日々の予定でモノを出し入れする必要がなく、何かあったときのアイテムはすべて収納したまま。気分で使い分けられるボディスプレーや手にも髪にも使えるオーのクリーム、薬ならカンゾーコーワが年齢的にも飲み会の必需品。メガネはサングラス・乱視矯正・視力矯正・ダテを、目の疲れ具合でかけ替えます。最後に晴雨兼用の傘もあると安心。この荷物の多さ、職業というより元の気質かもしれません…」
Total:7480g

中目黒「いつくし」、東日本橋「そそ」と美容室を2店舗経営し、ヘアカタログのディレクションでも活躍。経営とサロンワークともに勤しむため、バッグは大容量。
03:TEKLA
とりあえずなんでも放り込める、頼れる相棒です
「基本めんどくさがりな性格だからか、気に入ったバッグを見つけるとそれだけを長く使い続けてしまいます。最近ずっと愛用しているのがテクラのビーチバッグです。手持ち、肩掛けの2WAYで使うことができ、どんなファッションにも馴染む汎用性と、がばっと開く大きなメインコンパートメントが魅力。最初は休日用に買ったのに、気がつけば打ち合わせも現場も毎日これ。中身は財布などの必需品のほかに、仕事の資料、メジャー、電動毛玉取り、プロップ用の本などなど。撮影現場で必要になりそうなものを、とりあえず放り込んでおく。かなり重たくなることもありますが、地厚なキャンバス生地だから余裕で耐えてくれます。それにペーパーレスの時代とはいえ、企画のラフコンテや資料は紙で見たい派なので、A4サイズがするっと入れられるのもポイント。帰宅後は玄関の椅子に置きっぱなしで、また翌朝そのまま持って出かける。そんなおおざっぱなところもある僕を受け入れてくれる懐の深さがうれしいですね。もうしばらくは、このバッグを愛用していく予感がしています」
Total:3480g

UOMOをはじめ、さまざまなファッション誌や広告、カタログで活躍する実力派スタイリスト。抜け感のあるモードなスタイリングを得意とする。
04:AETA
本もゲームも文房具も、すべて好きが詰まっています
「収納力抜群なアエタのレザートートを5年ほど愛用中。見た目はミニマルですが、中身はユニークな仕事道具からレトロゲームまでクセありアイテムが混交しています。昔からデジタルデバイスはあまり持ち歩かず、鉛筆や筆ペンで手描きしたイラストを仕事場のPCに取り込んで仕上げることが多いんです。仕事用の文房具はあらゆるメーカーのモノを網羅していて、よく登場するのはステッドラー。イラストを描くのに必須なコンパスと雲形の定規に、人型スケールはリアルな造形とカクカクした動きが愛らしくて見るたびにクスッとさせてくれる。制作のインスピレーションを得るためにアートブックを気分で入れ替えることも。人に会うときは“身だしなみポーチ”の出番。ワイルドな香りでキレッキレになれるマグニフの香水に、ミニ鏡とコームは前髪専用です(笑)。隙間時間にゲームボーイをプレイした後は、岡倉天心大先生の『茶の本』を読んで自分の原点へと立ち返る…それぞれのアイテムにちょっとしたストーリーが宿っている、オムニバスなバッグの中身だなあと思っています」
Total:3380g

デザイン事務所「collé inc.」の代表でグラフィックデザイナー。企業のブランディングやアートディレクションに携わる。最近ハマっているゲームは「高橋名人」。
05:EASTPAK × WHITE MOUNTAINEERING
廃番になった別注モデル、ずっと販売し続けてほしかった
「撮影がオフの期間には作業部屋にこもって脚本を書くこともしばしば。今の時代、打ち合わせのときはみんなPCでメモを取っていますが僕はもっぱらアナログ派。アイデアもスケジュールもデジタルで管理しようと試みたものの、やっぱり紙に書かないと頭に入ってこなかったんです。昔からアイデアを書くのはキャンパスのB罫ノートと決めていて、小ぶりなサイズが持ち運びにも便利。スケジュール帳も毎年中身を入れ替えて、ずっと同じものを使っています。自宅と作業部屋を自転車で行き来するので荷物はすべてバックパックにイン。これは2代目で、買い替えようと思ったときにはすでに廃番になっていたからメルカリで探しました(笑)。雑に扱えるタフさがよくて、次のバッグもこれがいい。そして耳をふさがずに音楽が聴ける骨伝導スピーカー付きのサングラスを装着して家を出ます。持ち物の統一感や見映えは意識していないので、作業部屋もバッグの中身も見た目がごちゃごちゃなんです。整頓こそしていますが常にいろんなモノであふれていて。でも、それがいちばん心地よいんです」
Total:3470g

映像ディレクターとして脚本・演出を担当。昨年Netflixシリーズ『地面師たち』が多数の賞を受賞した。エコバッグは出張先で大量のお土産を購入するために携帯。
06:THE NORTH FACE
商売道具と願かけアイテムを詰め込んで、お笑いに没頭!
「24時間365日、頭の中はお笑いのことばかり。バッグの中身もすべてお笑いにまつわるアレコレです。まずは必需品の喉ケアグッズ。舞台上で常に声を張っているので龍角散や漢方薬で喉を潤すのが日課。ネタ帳は昔からスケッチブックを使用。高いノートを買えばいいネタができるのでは…?と浮気したこともありましたが、特に効果はありませんでした(笑)。今年でM-1ラストイヤーということもあり、昨年のエントリーシールを筆箱に貼って気を引き締めながら、秩父の寳登山(ほどさん)神社でもらったミニ打ち出の小槌で願かけ。宮川大助・花子師匠からいただいた、小さな手編みの手袋もお守りです。ほかにも、先輩にもらった財布を持ち歩くと売れる、という芸人間のジンクスがあって、とろサーモンの久保田さんからいただいたバレンシアガとMCMの財布を9年間愛用中。とにかくお笑いの神様にすがりつきたい(笑)。ちなみにポーチとミニバッグはテレビ番組「ラヴィット!」のもの。これらと衣装のスーツをザ・ノース・フェイスの大きなトートバッグに詰め込んで…今日もステージに挑みます!」
Total:3740g

お笑いコンビ「インディアンス」のツッコミ担当。2019年から3年連続でM-1の決勝に進出。結成時から衣装はスーツと決めているが、私生活では大のアメカジ好き。