普段から各ブランドの新作をチェックしているUOMOエディターたちが、2025年春夏に買うべきスニーカー&シューズを厳選してご紹介。モノ選びの参考にしてほしい。
01:GUCCIのホースビット ローファー
永久定番の変化球がストライク
グッチの「ホースビット ローファー」は名作中の名作ゆえ、これまで何度かマイブームが訪れている。そして定番にもかかわらず、毎シーズン果敢にヒネリを加えた新作が登場するので楽しみにしている。今季はボリュームがあるのにシュッとして見える変わり種。試着してみると、画像で見た以上にトウがシャープ。自分のワードローブの大半を占めるワイドスラックスからのトウの見え方は抜群に美しい。しかもアッパーが少し膨らんでいるので、尖ったトウの主張が柔和になり、40歳男子だって安心して履ける。初心者だけでなく、これまでのホースビットローファー愛好家の物欲をもくすぐる、刺激に満ちた一足なのだ。

ファッション担当。映画と韓流ドラマが好き。甘いものと炭水化物が大好きで、運動は嫌い。にも関わらず30歳半ばを過ぎても中学時代と体重が変わらない代謝の良さが自慢。ワードローブは、白、黒、ベージュ。
02:JOHN LOBBのFOIL
カジュアル派のためのファースト「ジョンロブ」
いい歳して365日カジュアルファッション派なので、ガチのドレスシューズとは縁遠い生活。それでもやはり気になるのがジョンロブというブランドです。そんな自分にぴったりの逸品を見つけました。
FOILと名付けられたこちらのモデルは、いわゆるデッキシューズタイプ。 ネイビーのスエード素材のアッパーに白のラバーソール。手に持ってみると、軽い。そして柔らか。レザーのインソールにはパッドが入っていて足馴染みもいい。もちろん、メイドインイングランド。うん、これなら自分にも。気負わず普段のファッションのまま、この春夏は、ジョンロブデビューしたいです。

ワードローブのほとんどのアイテムがネイビーの“ネイビー男子”。愛犬家、コーヒーより紅茶派。コラボじゃない “素のユニクロ”を研究する「世界一詳しいユニクロ・スタンダード学」を連載中。
03:J.M. WESTONのYACHT #690
この靴はスター性あるぞ
ウエストンの隠れた名品とされている「ヨット #690」。しかし実際に所有している自分に言わせれば「唯一無二さ」ではこれが筆頭。だって、こんなドレッシーな顔のデッキシューズ、どこにもないでしょう。しっかり厚底のラバーソールだから履き心地もバツグン→必然的に出番が多くなる、というわけで、7〜8年前に購入してしっかり元は取りました。今までは質実剛健な黒とタンブラウンの2色展開だったけど(タンブラウンも欲しい!)、この春から新登場する白はうってかわって爽やかで、華やかで、まさにデッキシューズにふさわしい色。夏のショートパンツの着こなしに欠かせない一足になりそう。

身に着けるモノの中では365日かけているメガネが一番大事だが、気分屋で服装には一貫性がなく、白髪に合えばなんでもいい。大阪府出身。お好み焼きと立ち飲みと電車と野球が好き。
04:visvimのCORDA-FOLK
もはや革靴と思えばぜんぜん高くない
めちゃくちゃ手の込んだことをさりげなくやる。ビズビムというブランドのそういうマインドが大好き。値段を見るとちょっと驚くけど、このスニーカーにはその値段に見合ったコンセプトとディテールが詰まっている。通常、アッパーとボトムは接着剤ででつなげられることが多いそうですが、こちらのモデルはテニスシューズに採用されているカップソールを使いながら、接着剤を最小限におさえて手縫いで仕上げている。ソール交換も容易にできて、ずっと履き続けられるとのこと。
また、インソールの素材にコルクを使うことで透湿性が高まり蒸れにくく、履き込むほどに自分の足にフィットしていく。過剰なデザインをしないという徹底した意思を感じさせつつ、タンとヒールタブにだけさりげなくオーストリッチを使う。そういう選択をしてくるから、ビズビムのアイテムは毎回見逃せない。ぜんぜん関係ないのですが、中村ヒロキさんの集めている仏像が気になっています。

カルチャー・食担当。トレードマークは、ボリューミーなパーマ(入稿・校了時、1.5倍増)。一年中ほぼシャツ、冬だけニットもあり。年始に琺瑯鍋とフライパンを新調したので、きちんと自炊ができるようになりたい。
05:Brooks Brothers × CONVERSEのオールスター LGCY
ブレザーにも似合う、とことんネイビーなコンバース
オールスターやチャックテイラーというと「黒」のイメージが強くて、僕が好きな「ネイビー」はレアキャラ扱いだったのだけれど、2024年秋冬シーズンから「アプレッセ」別注や「ユナイテッドアローズ×ブルックス ブラザーズ」などネイビーカラーのリリースラッシュで、個人的には嬉しい限り。2025年春夏シーズンにも今度はブルックス ブラザーズ単独でのコンバースとのコラボが実現。
ちょっとフェードしたようなスモーキーなネイビーの色味は自分が持っている古着のチャックテイラーにも通じるビンテージライクな雰囲気。それでいてシュータンのWネームがまるでスーツの織りネームのような仕様になっていて、ブルックス ブラザーズらしさが感じられて面白い。普段はあまりブレザーにコンバースは履かないんだけれど、これは是非合わせてみたい逸品です。

ワードローブのほとんどのアイテムがネイビーの“ネイビー男子”。愛犬家、コーヒーより紅茶派。コラボじゃない “素のユニクロ”を研究する「世界一詳しいユニクロ・スタンダード学」を連載中。
グッチ クライアントサービス TEL:0120-99-2177
ジョン ロブ ジャパン TEL:03-6267-6010
ジェイエムウエストン 青山店 TEL:03-6805-1691
ビズビム TEL:03-5468-5424
ブルックス ブラザーズ ジャパン TEL:0120-02-1818