ファッションの現場で働くおしゃれな大人たちが、私的愛用品をレビュー。今回は「BODHI(ボーディ)」デザイナーの水谷倫さんが愛用する、MEPHISTO(メフィスト)とBody of Work(ボディ オブ ワーク)のコラボスニーカー「MACH(マッハ)」。上質なブラックスエードの佇まいと優れたクッション性を兼ね備えた一足は、最近の買い物の中でも特にお気に入りだという。
「BODHI(ボーディ)」デザイナー。カシミヤを中心とした上質な天然素材にこだわり、素材本来の魅力を生かしたものづくりを手がける。服だけでなく、靴やアクセサリーにも独自の審美眼を持ち、ワークやアメカジをベースに、モードなアイテムを取り入れたスタイルを好む。
20年前に憧れた、あの靴を思い出して
「昔、知り合いのおじさんがいつも履いていた靴が、ずっと印象に残っていたんです。クラシックな格好をする人だったんですけど、足元だけ登山靴をローカットにしたような靴で。革靴っぽさもありながら、ギアとしての機能性もありそうで、『あれ、万能じゃん』って思っていたんですよね。
それから20年ほど経って、今の自分が履いたら格好いいんじゃないかと思い出して。調べてみたら、フランスのコンフォートシューズブランド、メフィストの『クルーザー』というモデルだったんです。まずは表革のものを買って履いていました」
「そのうち、もっとカジュアルに合わせられるスエードも欲しくなって探していたら、Body of Workとのコラボレーションモデルを見つけたんです。ベースは『MACH』というモデルで、アッパーはブラックスエード。シューレースの鳩目も金属製で、登山靴のような武骨さがあるんですよ」
革靴とスニーカーの、ちょうど中間にある一足
「昔は本当に革靴ばかり履いていたんです。パラブーツやオールデン、レッドウィング。夏もサンダルを履かないくらいで、それじゃないと自分のスタイルが決まらないと思っていました。
でも、コロナ禍以降、もう少し力を抜いてもいいのかなと思うようになって。そこでしっくりきたのがメフィストでした。革靴とスニーカーのちょうど中間にあるような靴なんです」
「メフィストはもともとウォーキングシューズを作っているブランドなので、クッション性や耐久性もしっかり考えられている。見た目はクラシックでローテクなのに、履いてみると機能的。僕はそういうものが好きなんですよね。
表革のきれいな雰囲気もいいですけど、スエードのほうがカジュアルで、普段の服装にも馴染みやすい。上質な素材ならではの品のよさもあって、気負わず履けるところが気に入っています」
最近の買い物で一番のヒット
「買ったのは今年の春で、それからほぼ毎日履いています。ここ最近の買い物では、一番のヒットアイテムですね。特にクッションのよさは病みつきになります。
もともと少し大きめの作りなので、サイズはハーフサイズ下げました。それと、僕は『フォームソティックス・メディカル』という矯正用のインソールを入れています。接骨院で体のバランスや重心を見てもらって、自分に合わせて作ってもらったものです」
「足って一番大事だと思うんです。体幹や重心が安定することもそうですし、長時間歩いたり立っていたりするときの疲れ方も違う。このインソールを入れてからは、一日立ちっぱなしでも、出張に行っても疲れにくいんですよ。
メフィスト自体の履き心地もいいですし、そこに自分の足に合ったインソールを組み合わせることで、さらに快適になりました。ローテクな見た目で、これだけ機能的。今ではほとんど毎日これを履いていますね」