ファッションの現場で働くおしゃれな大人たちが、私的愛用品をレビュー。今回は「NEAT(ニート)」デザイナーの西野大士さんが愛用するadidas Originals(アディダス オリジナルス)の「スーパースター ビンテージ」。フランス製に近いディテールに惹かれ、白と黒を色違いで購入。最近はスラックスに合わせ、“ハズし”として楽しんでいる。
1983年、兵庫県淡路島生まれ。ブルックス ブラザーズ ジャパンのプレスを経て独立し、パンツ専業ブランド「NEAT(ニート)」を立ち上げる。現在はPRオフィス「にしのや」のディレクターとして国内外のブランドを手がけるほか、コラボレーションやショップ運営など幅広く活動。
「やっと来た!」と思ったスーパースター
「僕、スニーカーも大好きで、多分200〜300足くらい持っているんです。でも、好きなモデルって各ブランドで結構決まっているんですよ。コンバースならオールスターかワンスター、VANSならオーセンティックかエラ。アディダスなら、スーパースターかスタンスミスですね。
スーパースターは昔から履いていて、特にフランス製が一番かっこいいと思っています。今も家にボロボロのものが2足あるんですけど、もう普通に買える値段じゃない。僕の27.5cmだと、状態によっては何十万円という世界なので、さすがに現実的じゃないですよね」
「だから、ずっと忠実な復刻が出ないかなと思って、スーパースターは定期的にチェックしていました。10年くらい前にBEAUTY&YOUTHでフランス製にかなり近いものが出て、その時も買ってずっと履いていたんです。でも、それもさすがに傷んできて、同じものを探してもなかなか見つからなくて。
それで去年、ようやくこの『スーパースター ビンテージ』が出たんですよ。見た瞬間に『これだ! やっと来たよ、アディダスさん!』って(笑)。白を買って、そのあと黒も買い足しました。最近は黒のほうを履くことが多いですね」
3本線もラストも、フランス製に近い
「僕なりにこだわりがあって、例えば3本線。復刻モデルによっては起毛した素材になっているものもあるんですけど、昔のフランス製は表革なんですよ。僕はそこが大事で、それまでの復刻にはなかなか手を出せなかったんです。
これは3本線がレザーだし、ラストもフランス製のような、ちょっとシュッとした形になっている。ベロにロゴがないところや、生成りっぽいソールもいいんですよね。インナーもレザーで、かなり細かいところまで再現されていると思います」
「もう少し履き込んだら、『それ、フランス製?』って聞かれてもおかしくないくらい(笑)。僕、このあたりは結構研究してきたので、ここまで近いものが普通に買えるのは本当にうれしかったですね」
40代なら、スラックスに合わせたい
「そもそもスーパースターが好きなのは、自分がファッションを好きになった頃に、憧れていた先輩たちが履いていたからだと思います。ファッションが好きになって30年近く経ちますけど、スーパースターはずっとスタメンにいる感じですね。
スタンスミスは完全なローテクという感じですけど、スーパースターは絶妙なんですよ。シェルトゥがあってボリュームもあるけど、ちゃんとローテク感もある。どちらにも振り切っていないところが、唯一無二だと思います」
「僕らは昔、デニムや軍パンにスーパースターを合わせていました。でも、今ならスラックスに合わせて“ハズし”として履くのがいいですね。スポーツっぽい服やアウトドアっぽいものに合わせると、いかにもな感じになりすぎるので、きれいなパンツに合わせる。
昔からずっと好きなスニーカーだけど、今は今の履き方がある。これだけフランス製の雰囲気を再現してくれたスーパースターなら、ぜひみなさんにも履いてもらいたいですね」