新品と古着のミックスが今っぽい。おしゃれな大人が足繁く通う東京の個性派ショップ5選【豪徳寺・用賀・下北沢・神山町・神宮前】
かつて、おしゃれを教えてくれる“先生”は、ひとクセある店だった。そんな心躍る場所が、また増えてきている。特徴は、新品と古着をミックスして提案していること。早速巡ってみた。

新品と古着のミックスが今っぽい。おしゃれな大人が足繁く通う東京の個性派ショップ5選【豪徳寺・用賀・下北沢・神山町・神宮前】
かつて、おしゃれを教えてくれる“先生”は、ひとクセある店だった。そんな心躍る場所が、また増えてきている。特徴は、新品と古着をミックスして提案していること。早速巡ってみた。
東京 Tokyo
新品と古着をミックスする店に、
スタイル探しのヒントがある。
豪徳寺 Navy Blazer Store
ラルフ ローレンやイタリアの高級ブランドを経た小林さんが2022年9月にオープン。アメトラを軸とした「きちんとした服」と「遊びの服」の垣根を越えた自由な提案に、ワクワクせずにはいられない。

パンチングの壁にスタイリングされた状態で並ぶ商品は、思わずコンビで買いたくなる。ほかにも新品のランシューやレギュラーものの古着が並ぶ。オリジナルは、ルーズフィットながら軽いMade to Measureの紺ブレザー¥77,000。蛍光イエローの裏地は、テニスボールに着想を得た小林さんのこだわり。


オープン時から足しげく通う齋藤さん(上)と八木澤さん(下)。服好き同士が、お店を通じて次第に打ち解ける。いいお店はコミュニティにもなり得る。
住所:東京都世田谷区豪徳寺1-22-5 豪徳寺市場内
営業時間:12時~20時
定休日:月曜
インスタグラム:@navyblazer_store
用賀 Monsieur et Madame Shop


フレンチのストリートやモードに軸足を置いたセレクトが特徴。オリジナルが増えつつあるが、欧州で買いつけた古着もストック。西ドイツの花器・ファットラバや、モード関連の稀少な洋書も取り扱う。

「ロマンティックおじさん」と仏語で書かれたオリジナルキャップ¥6,600が目をひく。フランスたばこの箱のような青さと書体は、ハズシにもぴったり。ドイツのブランド、ブレスも扱う。デニムと半纏をつないで再構築したジャケットや、現代アートのようにさまざまな解釈を生むオブジェはどれも独創的。



休日のショップには常連客が集う。おのおのベーシックながら、モードやストリートの薫りがほんのり漂ういでたち。これ見よがしに着飾らない自然体こそ店主の杉山さんが提案するストリートスタイルだ。
住所:東京都世田谷区瀬田4-23-17
営業時間:13時~18時、火〜木曜10時〜21時(予約制)
定休日:月曜
インスタグラム:@monsieuretmadame_shop
下北沢 CCX


2021年7月にオープン。「マイノリティの逆襲、尖ったものを発見する喜びを提案する」をコンセプトに、店主・鈴木さんの気分で変わるラインナップは、20代~50代まで幅広い層の服好きを虜にしている。

古いアパートの一室に、ストリート系からドレス系まで、新旧のウェアが所狭しと並ぶ。’80年代のDCブランドのボディに骸骨を描いたリメイクTシャツ¥9,900や、エイリアン刺繡のキャップ¥5,500などオリジナルもクセが強い!

「CCXって覚えやすいけど意味はない」と店主の鈴木さん。

柄シャツを着こなす片山さんは常連客の一人。

笑顔が素敵な市川さんらスタッフが更新するインスタで入荷をチェック。
住所:東京都世田谷区北沢2-12-2 若葉ハイツ202
営業時間:14時~22時
定休日:月曜
インスタグラム:@ccx_kitazawa
神山町 FRONT 11201

ブルックリンの「フロント ジェネラル ストア」の日本店としてオープン。ミリタリーアイテムをはじめ、アメリカやヨーロッパ古着、メキシカンジュエリー、雑貨やアイウェアなど幅広く展開。

代々木上原にも店を構えるが、神山町店はメンズウェアを中心にメゾン系の古着も多く揃う。「ジェネラルストアなのでミリタリーにモード、レギュラー古着と幅を意識しています」(店主・西山さん)。ゆったりと着られるオリジナルTシャツ(右)¥3,960とサーマルシャツ(左)¥7,000は、ヴィンテージのディテールを盛り込んだこだわりの一枚。

お店で買ったフェラガモのコートを着こなす朝倉さん。

コモリの細いパンツをはきこなす赤羽さんはセレクトショップを経営。

フリーPRの田中さんは、当日も古着のデニムシャツを購入!
住所:東京都渋谷区神山町41-5
営業時間:13時~20時、土曜12時〜20時、日曜12時〜19時30分
定休日:無休
インスタグラム:@front_11201
神宮前 Vinson House


2021年7月に開店した「ヴィンソン ハウス」は、軍モノやバブアー、リーバイス、シャルベなどUKを中心に買い付けた古着に加え、ベルウィッチのパンツやボーディのニットなど現行のセレクトも人気。

春夏に向け、古着のシャツもシャルベを中心に豊富に揃う。ニートハウスの石崎さんも、シャルベをリピート買いする一人。


サルヴァトーレ・ピッコロに別注したシャツジャケット(上)は、古きよき服をアップデートさせることにも意欲的な店主・雨宮さんイチオシの品。雨宮さんは、渋谷のヴィンテージショップ「イルミネート」でバイイングも兼任する。「餅は餅屋的な服が好み」という言葉どおり、専業ブランドも多く扱う。
住所:東京都渋谷区神宮前1-2-7
TEL:03-6271-1623
営業時間:15時~20時、土曜12時~19時
定休日:金・日曜(不定休)
インスタグラム:@vinsonhouse
自分の足で店を巡って個性派店主の色を楽しむ。
近年オープンした東京の店に多く見られる、オリジナルなどの現行品と古着を扱うスタイル。特に’80〜’90年代のレギュラー古着を並列して扱う店は多く、良質で手頃なオリジナルと合わせて買いたくなる感覚は新しい。
まずは豪徳寺のネイビーブレザーストアへ。大きめの紺ブレに古着のフーディやイタリアンニットを合わせ、ハイテクスニーカーを履かせる提案は、まさに新時代のアメトラ。オリジナルの紺ブレをオーダーしようか本気で悩む。
用賀でパリのストリートを味わえるムッシュ エ マダム ショップも外せない。「パリのお土産屋さんのように気楽に寄って気軽に買える店に」とは店主・杉山さんの弁。ワークやトラッドとも違った新しいフレンチがある。
若者の街・下北沢にも、大人が楽しめる店はある。中でもCCXは刺激的。UA&サンズから独立した鈴木さんのセレクトと接客にシビれてしまった。古着の柄Tやスポーツウェアの隣に新品のカルーゾのスーツが並ぶ店なんてほかにない。
店一面に洗練された空気が漂うのは、NYブルックリンに本店を構えるフロント11201。豊富な物量とバリエーションに目を奪われる。オリジナルのTシャツに加え、ソックスや指出しニットグローブもカラバリで欲しくなった。
ベーシックな服が新旧を問わず魅力的であることはヴィンソン ハウスに行くとよくわかる。程よくヤレたユーロリーバイスに張りのあるシャルベを合わせて、味のある不変の装いを楽しみたい。
店の個性は十人十色。ここと決めつけずに店を巡って刺激を受けるのが面白い。年齢を問わず、もっと服を知り、着ることが楽しくなるに違いない。
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