2023.04.03

【日本未上陸ブランド】「新生J.クルー」を祐真朋樹が通販&試着代行してわかったホントのところ

日本に輸入代理店がなく基本的に海外通販でしか手に入らない新生J.クルーと新鋭パンゲアの2ブランドのアイテムを購入。目の肥えた二人の先輩と海外ブランド好きな編集・中野が試着し、人気の秘密を掘り下げる。

【日本未上陸ブランド】「新生J.クルー」の画像_1

新生J.CREWを祐真朋樹が試着代行!

新生J.CREW を 祐真朋樹が 試着代行!
ディレクターの交代で再び脚光を浴びているJ.クルー。15年前に実際によく購入していたスタイリストの祐真朋樹さんと一緒に、現在のオンラインストアをチェック&トライ!
J.CREWとは?  1983年創業のアメリカの巨大ファッションブランド。

J.CREWとは?
1983年創業のアメリカの巨大ファッションブランド。2008年にはNY・トライベッカのコンセプトショップ「リカーストア」(現在は閉業)がアメトラブームを牽引。’21年よりメンズクリエイティブディレクターにブレンドン・バベンジンが就任し注目を集めている。

サイトは英語だが日本国内への発送に対応。プライスは関税込みの日本円表記のため安心。¥30,000以上の注文で送料が無料になる。カラーによって突然セールになったり、元の価格に戻ったりする。配達に3週間ほどかかると表示されたが、今回は10日ほどで届いた。



編集・中野(以下N) J.クルーといえば、祐真さんは昔よく着ていましたよね。

祐真(以下S) そうですね、2008年頃だからもう15年前。トム・ブラウンがきっかけで自分の中でアメトラとかニュープレッピーな気分が盛り上がっていて、ニューヨークに行くたびラルフ ローレンの若いラインの「ラグビー」やトライベッカにあったJ.クルーの「リカーストア」に通っていました。

N 具体的には何を購入していたのですか?

S デニムとかワークブーツやスニーカー。あとはニットタイが好きで、今でも何本もとってあります。お店もすごくクールでした。

N 残念ながら「リカーストア」は閉店してしまいましたが、2年前からNYのファッションシーンのキーマン、ブレンドン・バベンジンがメンズの舵取りをしています。今回祐真さんにはアイテム選びからお願いしましたが真っ先に気になっていたのはシャツでした。

S ブルックス ブラザーズやラルフ ローレンと比べて、僕の中でJ.クルーは週末に着るちょっとゆるい「オフな服」のイメージ。だから無地の堅めなシャツより、ギンガムチェックのシャツ1が印象的でした。着てみると肌触りが柔らかくてすごくいいです。おろしたての雰囲気がないから、最初から着やすいと思いました。カジュアルだけど襟やカフスのボタンが小さめで上品に見えます。

N クラシックフィットで袖も身幅も広いのに、襟がコンパクトだからかわいげがありますね。身長185㎝の僕でもMサイズで余裕があります。ニットタイ2タイバー3も合わせてみましたがどうでしたか?

S 昔より少し太く、短くなった気がします。シルクのニットタイは目が詰まったものが多いけど、これはワッフルのような凹凸のある編み地でかわいいですね。こういうカジュアルシャツにもいいし、ドレスシャツに合わせても表情が豊かになりそう。あとゴールドカラーのタイバーが想像以上によかったです。気のきいた小物が多いですよね。

ギンガムチェックのシャツ  ニットタイ タイバー

1

ITEM
COLOR
SIZE
PRICE

:Secret Wash Cotton Poplin Shirt
:Royal White
:Medium
:¥16,403

2

ITEM
COLOR
SIZE
PRICE

:Silk Knit Tie
:Navy
:One Size
:¥12,738

3

ITEM
COLOR
SIZE
PRICE

:Brushed Tie Clip
:Light Gold
:One Size
:¥5,407


N タイドアップのスタイリング、久しぶりで新鮮でした。ギンガムチェックシャツはもう一種類試着されましたが?

S より細かいギンガムチェックのシャツ4です。取り寄せてみて、印象の違いがよくわかりました。こっちのほうがより大人っぽくて夜の席にも似合いそうです

ギンガムチェックのシャツ

4

ITEM
COLOR
SIZE
PRICE

:Secret Wash Cotton Poplin Shirt
:Vintage Navy
:Medium
:¥16,403



N 大きめのチェックは明るい色、小さめのチェックは暗めの色の展開が多くて興味深かったのですが、それを聞いて納得しました。どちらもボトムにはチノパン5を合わせました。最近のアメリカブランドのチノパンはスリムテーパードが多いですが、これはジャイアントフィットという名のワイドシルエット。ダブル仕上げで僕がはいてくるぶし丈。太くてジャストレングスが新鮮でした。

S 生地が厚くて張りもあり、ステッチも目立つ。チノパンのオリジンを大事に作っている印象です。こういうパンツはミリタリー感が強くなりがちですが、どこかすっきりしていてプレッピーライクに仕上がっていますね

J.CREW チノパン 

5

ITEM
COLOR
SIZE
PRICE

:Giant-fit Chino Pant
:Dusty Khaki
:31
:¥17,961


N パーカ6はかなりビッグサイズでした。

S チャンピオンのようなフード大きめのオーセンティックな形ですが、これはとにかく色がよかった。鮮やかなブルーだけど、ウォッシュのかかったような風合いで着やすい。

J.CREW パーカ

6

ITEM
COLOR
SIZE
PRICE

:Heritage 14oz. Fleece Hoodie
:Regal Blue
:Large
:¥23,450



N 最後に選んだのはカシミヤニット7。J.クルーといえばカシミヤという刷り込みがあるので楽しみでした。10年前に着ていて、当時と同じMサイズにしましたがシルエットがコンパクトになっていたのは誤算でした。

S 確かにニットについてはフィット感の強いものに変わりましたね。ただ肌触りは相変わらず素晴らしい。中国製はいい編み機を使っているから、侮れないんですよ。

N 15年ぶりの再会、どうでしたか?

S 余計なことはせずアメリカのスタンダードを継承していて好印象。きっとそれがJ.クルーに期待されていることだと思います。

J.CREW カシミヤニット

7

ITEM
COLOR
SIZE
PRICE

:Cashmere Crewneck Sweater
:Black
:Medium
:¥25,291


結論
本質は変わらないが15年前から絶妙にアップデートされた


※2月28日現在の公式オンラインショップでの販売価格です。価格が変更されたり取り扱いが終了している場合もあります。商品に関する編集部へのお問い合わせはご遠慮ください。


Tomoki Sukezane
いわずと知れた日本を代表するファッションディレクター。現在は「ランバン コレクション メンズ」のクリエイティブディレクターとしても活躍する。かつてトッド・スナイダー時代のJ.クルーにハマった。




Photos:Masashi Ikuta[hannah] 
Stylist:Tomoki Sukezane 
Model:Tristan 
Illustration:Anri Yamada

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