気軽に試せる2万円台の New Wave!


感性にフィットする文化系アイウェアとして認知度急上昇中のブランドが、グローバルアイウェアブランドの「tonysame(トニーセイム):」だ。眼鏡業界内でも機能美と色彩美の両立に定評がある脅威の新鋭を、既報の前編では編集部員がブランド紹介。


続く後編では、おしゃれな大人男子によるファッション目線での試着ルポ。ウオモ本誌スナップの常連が、東京・虎ノ門のオフィス街にある旗艦店「tonysame: japan office/showroom」を訪れた。





後編のターゲットはファッションコンシャスな大人男子を想定し、本誌のアートディレクターを務める藤村雅史と、デザイン・コンサルティング会社を経営する傍らファッション配信ユーチューバーとしても3万フォロワーを持つ佐藤リッキーさんを試着モデルに起用。接客担当は細井 礼・トニーセイムジャパン社長だ。


藤村雅史AD:0.1以下の近視です。今日は「マルニ」に合うメガネを探しに来ました。


佐藤リッキー:私は視力がよいので気負わずにおしゃれメガネとして楽しんでみたい。あと、純粋にプロダクツとしてのメガネに興味があります。


細井礼・社長:より深く「トニーセイム」を知って、ファンとしてコネクトしていただくためにも、まずはエントリー価格帯のシリーズである「New Wave(ニューウェーブ)」などはいかがでしょう?



藤村AD:にゅ、ニューウェーブ!?


リッキー:コネクト!?


藤村AD:2万円台の商品は「トニーセイム」では新しい波と言うことですか?


細井社長:私どもの認識では、「この価格帯の商品のデザインと品質に新たな波を起こしたい」というニュアンスです。藤村さまがお掛けになっているハーフカラーでファッション性にも富んだ2万円台のアイウェアが、「ニューウェーブ」シリーズの新作にございます。


2020年にシリーズ化した「ニューウェーブ」のコンセプトは日々に寄り添う「デイリーウェア」だ。波状のヒンジはニューウェーブパーツと呼ばれる。





藤村AD:メガネの試着って、いくつになっても一向に慣れないのはなぜなんだろう。


リッキー:波状のニューウェーブパーツは、横から見ると2本の縦線のみになるんですね


ワイヤーカットで波型のカットを入れ込み、テンプルへの加重負荷を軽減すべく機能するニューウェーブパーツは、そのままデザインにも繋がっている。このメカニズムに興味を持ったリッキーさんだった。





①TS-107 [New Wave]


ガンメタリック・ライトガンメタリック / ¥29,700



藤村AD:ニューウェーブパーツのお陰なのかストレスフリーだよ、佐藤さん。リッキーさんでよい?


リッキー:リッキーで大丈夫です。アイウェアの技術革新の多くが、この数ミリ程度の領域に集中し、凌ぎを削っているのだろうと推測します。


細井社長:お察しの通りです。小さいながら、弊社独自の哲学を込めたパーツやデザインを創っています。


藤村AD:今掛けているメガネに近いデザインで安心。この「ニューウェーブ」にチェンジしても編集部のみんなからやんややんや言われなさそう。


リッキー:さざ波程度で。





②TS-106 [New Wave]


ブラック・ゴールド / ¥29,700





続いてリッキーさんも「ニューウェーブ」の別モデルを試着。品番は「TS-106」で、藤村ADの「TS-107」の隣にあたる。色番まで含めた正確な品番の「TS-106-021(ブラック・ゴールド)」は、「第26回 日本メガネ大賞2023」のデザイン部門賞を受賞している。


リッキー:掛け心地は軽くて鼻当たりもソフトで、レトロクラシックな見た目のはずがブラックとゴールドのバイカラーのフロントで妙な色気まで感じさせてくれます。自分で言っといてなんですけども。


藤村AD:さすが、日本メガネ大賞のデザイン部門賞受賞作。今日の「ミュウミュウ」のポロニットにも合うよね。ひと筋縄ではいかない重鎮感がある。


細井社長:来年はグランプリを目指したい。






2万円台が中心の「ニューウェーブ」を経て、リッキーさんが探しているというプラスチックフレームを吟味。チョイスする価格帯の縛りは同じ2万円台だ。


リッキー:ウィメンズの「ユニクロ アンド マルニ」のバラクラバと合わせても違和感のないようなウェリントンのような。YouTube映えしたら嬉しいかな。


細井社長:2万円台ですと、「V-cut」シリーズのクラウンパントシェイプはいかがでしょう?


藤村AD:クラウンパント? ほんの数分の滞在で新しいメガネ用語がどんどん出てくる。




注目の「V-cut」シリーズは機能的デザインに注力したクラフツマンシップの最新形。ずらりと並んだラインナップの中から細井社長がリコメンドするモデルは、クラウンパントシェイプの「TS-115」だった。


リッキー:文字通り、リムをV字にカットしたから「V-cut」と名付けたと社長ブログで読みました。


細井:さすが要所を調べられていますね。でも、軽量化のためだけに角状のリムを三角に削ったわけではなく、見た目の細さも重視しているのです。




2021年5月に発表された「V-cut」は「トニーセイム」の新定番。リムの外縁をV字にカットしたのが特徴の軽量モデルで、斜め横から眺めると、V字のカッティングによって全体像が物理的に見えてこない。そのため、通常モデルよりも細く見えるのだ。


細井:他人が感じるフレームの太さは、リムの正面と側面の見えている部分を足した総量になります。今はマスクまで必須の時代ですから、アイウェアをスッキリとシャープに印象付けるデザインが好評を得ており、「V-cut」はその典型です。


藤村AD:たしかに。


リッキー:じっくり近くで見たいデザインですね。斜め横からは全体像が物理的に見えてこないという、リム外縁のV字カットを確認したい。



新定番の「V-cut」を手に取って、天井光に照らしつつゆらゆら揺らす。V字状のエッジからの美しい反射光もポジティブな副産物になっている。


リッキー:「顔は真正面から眺められることは少なく、ほとんどが斜めからである」か。なるほどね。





③TS-115 [V-cut]


ブラウン・グレー / ¥24,200





日本人アーティストの Morita Manabu が手掛けた姿見の前で試着するリッキーさん。この姿見は、廃棄予定のフレームやメガネ製造時の廃材に新たな価値を芽吹かせるSDGsプロジェクト「tonysame: upcycle project」の一環。生命力にあふれるクリエイションに試着気分も高まる。


リッキー:藤村さん、斜めからお願いします。


藤村AD:なんかこう、奥行きや深みを感じさせるというのかな。当の本人のパーソナリティまでそう思えてくるからメガネって恐ろしいものだよね。





④TS-115 [V-cut]


グレーササ / ¥24,200



リッキーさんと同じ「V-cut」シリーズの「TS-115」から、透明感のあるカラーリングの「グレーササ」を選んだ藤村AD。まさに、文化系マルニ男子だ。


リッキー:これはズルいです。ロマンスグレーに「V-cut」が完璧に馴染んでいる。


藤村AD:斜めからお願いします。




ここで、追加の提案が細井社長から。2人が試着したクラウンパントシェイプの「TS-115」には、日本人アーティストの MORITA MANABU とコラボしたマーブルカラーの限定版が存在する。洋服好きは「限定」という言葉にめっぽう弱いのだ。


リッキー:フロントとテンプル裏に色載せ。細見えの「V-cut」だけに表立った派手さはない、か。




お気に入りを並べ始めたリッキーさん。上から順に、最初に試着した「New Wave」のハーフリム「TS-106」、「V-cut」のウェリントン型「TS-115」、同モデルでアーティストコラボの限定版「TS-115」の並び。3モデルすべて2万円台のラインナップだ。


リッキー:買い方って性格が出ますよね。


藤村AD:僕は不意の出会いを楽しむ派。


ショーケースに数百本のアイウェアが並ぶ「トニーセイム」では、基本的にショップスタッフとの密なコミュニケーションによって好みの1本へと辿り着くスタイル。宝探しもひとつだが、リッキーさんのように系統立ててじっくりと熟慮する方法もアリだ。





⑤TS-115-W2 [V-cut]


× MORITA MANABU / ¥24,200




アーティストコラボの「TS-115」を試着。内に施されたカラーリングはジャケットやコートの裏地などでもよく見かけるデザインだが、ほとんどが着る者の自己満足だったりするもの。本モデルもパッと見は通常モデルと変わらないように見えるが…。


細井社長:自然な感じで首を振ったり傾けてみたりしてみてください。テンプルの裏やリムの極小スペースに施されたカラーが滲み出るはずです。


リッキー:ホントだ。クリエイティブとしては深いところにあっても、押しつけがましくない。


藤村AD:色めいた光の反射がレンズ表面にまで、まさに滲み出ているようだね。


洋服と違ってメガネの場合は角度によってフレーム裏まで見えてくる。先入観で見えないと思っていたはずのテンプル裏が、意外と印象強いのだ。









⑥TS-10756 [Ligament]


ブラウンハバナ・ブルーライン ラミネート / ¥39,600




細井社長:弊社自慢の色彩美に関しますと、こちらのスクエアフレームなどはいかがでしょう?


リッキー:押し引きのバランスが絶妙。個々の色は言うなれば地味で、それらが混ざり合っていい具合のハーモニーを醸し出している。


藤村AD:この色味を紙に印刷するとき色校正が大変そうだよね。いい意味で。


機能性は折り紙付き。それ以上のわかりやすさとして、他のアイウェアブランドでは発見できないようなエキサイティングなカラーバリエーションも「トニーセイム」の魅力だ。お気に入りのフレームデザインが決め、シーズナリーの新色を買い足す固定ファンも多い。



細井社長:私が試着してみました。ちなみに価格は39,600円(税込)です。


藤村AD:2万円台のエントリープライスから大幅アップ。2本目以降はレベルアップしたいよね。


リッキー:ちなみに、マーブルカラーのメガネとシンクロしているシャツのブランドは?


細井社長:60年代のデッドストックのベットシーツ生地を使用したという「フランク リーダー」です。顔料プリントがツボでした。リッキーさんが首から提げているボトルホルダーはどちらのですか?


リッキー:これは私がデザインしたネックホルダーで、オンラインで買えます。「イソップ」の消毒ジェルをネックレスにして持ち歩いています。


細井社長:小物やアクセサリーって、月並みですがその人の個性を決定づけますよね。


リッキー:逆も然りで、メガネを掛けていないメガネ会社社長というだけでも業界では異色だと推測します。そのパーソナリティに自社ブランドの「トニーセイム」が加わったときのインパクトは推して知るべしで、今それを目の前で体験している自分がいます。私も経営者の端くれなので非常に勉強になる。


細井社長:そこまで深くは考えてはいません。でも、「トニーセイム」があれば可能かもです。


藤村AD:私服もわりとウオモ寄り。いつか試着フェス®でお会いしそうな気がするよ。





⑦TS-10909 プラスティックリムタイプ [T-cut]


ホワイト・クリスタルグレー / ¥66,000





藤村AD:僕も最後に強めのモデルを。


エントリー価格帯を試着後、ひと際目立ったアイウェアに手が伸びた藤村AD。それは、「トニーセイム プレミアム」コレクションから、大小2つのリムが浮いたように重なったフローティングデザインだった。


藤村AD:前編の試着ルポで気になっていた、リムが二重のクリエイティブなデザイン。しかもスクエアフレームで堅物な落ち着きもあるという。


リッキー:僕もそのデザインが気になります。プロダクトデザイン畑なもので。





⑧TS-10910 プラスティックリムタイプ [T-cut]


ゴールド / ¥66,000



リッキー:僕のほうのフローティングリムはボストン型ですかね。いかがでしょう?


藤村AD:似合いすぎだから。


試着のオーラスでは双方の遊びのセンスが炸裂。リッキーさんも藤村ADと同じフローティングデザインをチョイスし、エントリー価格帯からハイプライスゾーンまで「トニーセイム」を幅広く体験した。本稿で紹介した8モデルは実店舗で購入可能だ。








試着ルポを終えてホッと一息。店舗内に飾られた在日朝鮮人アーティストのキム・ソンヘ(Kim Songhe)作のシャンデリアアートを鑑賞し、裏に設置された検眼システムまでチェックするリッキーさん。


リッキー:老眼や度入りレンズのオーダーもスムーズですね。私はまだ大丈夫らしいですが。


藤村AD:そのへんも社長にお任せ。新しいアイウェアで2023年を迎えるのもオツかも。


細井社長:こちら虎ノ門の「トニーセイム トウキョウ」の営業は、年末は12月28日(水)まで、年始は1月5日(火)からです。ぜひ、お待ちしております。



編集部員によるブランド紹介が中心の前編と、おしゃれな大人男子がエントリー価格帯をチェックする後編、2本立ての試着ルポは以上となる。


旬のファッションに寄り添う文化系アイウェア「トニーセイム」で、新しい自分にコネクトしよう。




tonysame: 公式サイト
TonySame Japan / TonySame Tokyo(オフィス・ショールーム・店舗)
住所:東京都港区虎ノ門1-2-11 ザ・パークレックス虎ノ門 8F
TEL・問い合わせ先(店舗直通):03-5860-9662
営業時間:11:30~18:30(土日祝は予約制)
※時間外は電話相談にて対応可

SNS of 佐藤リッキー(本名:佐藤利樹)
▼Instagram:
リッキーさん(@rikkisato
▼YouTubeチャンネル:
どうもリッキーさん(@D.R.S

Photos: Hiroaki Horiguchi
Model: Rikki Sato, Masashi Fujimura
Composition & Text: Takafumi Hojoh