01:New BalanceのMG1300JP

ニューバランスM1300。発売のたびにプレミアがつく名品だけど、これはただのM1300ではなくM”G”1300JP。Gは「ガッツのG」ではなく「ゴルフのG」です。ゴルフシューズも最近はスニーカー流行りで、各ブランドからアイコニックなモデルの“G”版がリリースされていますが、だいたいシルエット自体がGアレンジされてて、本家から離れちゃってるんですよね。仕方ないけど。

しかし1300は比較的オリジナルのシルエットを残しつつ、ソールだけゴルフ用を持ってきてニコイチにしたような独特なムード。また、スニーカー型のゴルフシューズのほとんどがソールに凹凸をつけてグリップを強めたスパイクレス式であるところ、この1300はしっかり爪の立ったソフトスパイク式。そんなところもクラシックな1300らしい。

問題は限定130足という希少性と7万円オーバーの値段にビビって、なかなか使う勇気が出ない点。でもそろそろ芝の上に出してみるか。

UOMOブランド統括 山崎



02:ParabootsのAvoriaz

とにもかくにもマウンテンブーツを履きたい気分、というのと、秋冬ってやっぱり足もとにもボリュームが欲しくなる…がその塩梅が難しい。

超インドア人間という自分のキャラクターにも合うような、本気すぎず街にもなじむ一足というところで探して出会ったのがこちら。

ベースはトレッキングブーツですが、細身のフォルムがタウンユースにうってつけ。もちろん、パラブーツならではといえるリスレザーとラバーソールで、ちょっとの雨なら余裕&長時間履いていても疲れにくいところもうれしい! 

UOMO編集 中村


03:DIOR by BIRKENSTOCKのTOKIO

夏の外ではスエードのアリゾナ、家ではEVAのホノルル、秋冬春の外ではスムースレザーのボストン、家ではスエードのナゴヤ、年間通して室内外問わずビルケンシュトックにお世話になっている。扁平足ぎみだった足裏がフットベッドの形に変形してきた。在宅勤務ばかりの時期は運動不足による足底筋膜炎に悩まされたが、それを救ってくれたのもビルケンシュトックだった。

そんな僕にとってのまさしく「矯正靴」が、ディオールによって変身するという、まさかのニュース。もちろん誌面でも撮影させてもらったが、自分でも履きたい衝動を抑えられない。「ディオール グレー」と呼ばれる清涼感のある色味のフェルトアッパー。これはオフィス履きとして活躍しているアムステルダムを彷彿とさせる。室内とはいえ爪先のフェルトがダメージを受けやすかったのが悩みだったが、そこはラバーで覆われることで見事解消されている。

そして人生初のトキオはヒールストラップ付きでパカパカしない。フットベッドはグレーで覆われており、ベージュスエードのように黒ずみが目立つこともないだろう(たぶん)。ディオールたる意匠はバックルと、実はアウトソールにある。歩くたびに気づかれたい下心ももちろんある。   何より私服が黒ばかりの自分にとって、このグレーは控えめなアクセントになって都合がいい。実用を損なわない洗練された変身はディオールならでは。6月に発売されたものだが、フェルトの素材感を活かせるのは秋以降だと思っている。

UOMO編集 中野



Lead text:Tetsu Takasuka