前編のつづき)


いよいよ10月14日(金)に発売されるコラボ特別コレクション「UNIQLO and JW ANDERSON(ユニクロ アンド JW アンダーソン)」のリアルな着用感を知るべく、発売日前にプレスルームで試着ルポ。


カウチチェアでくつろぐ松本雄司が試着した本コラボのトップスは、前編で紹介した「スフレヤーンフェアアイルセーター」だ。だがちょっと待て、ボトムがコーデュロイパンツからデニムにチェンジされている。



起立してさらにびっくり。


松本雄司:はいている自分からは全体がよく見えませんが、どんな感じですか?


なんと、フレアシルエットの玄人デニムだった。クラシックなフェアアイル柄ニットとのコンビは、懐かしの70年代スタイルの現代的解釈になる。





①シューカットジーンズ ¥4,990



前春夏の本コラボで初登場したこのフレアデニム、「ユニクロ」では「シューカットジーンズ」と名付けられている。裾がほつれ加工されていた前春夏と比べて、今秋冬は定番のチェーンステッチで仕上げられており幾分合わせやすいかもしれない。



カイハラ社のコットン100%デニム。もちろん、ストレートやテーパードなどのシルエット違いの提案はなく、シューカットの1型展開だ。ゲストデザイナーのジョナサン・アンダーソンが送り出す鋭角なスクリューパスを胸でしっかりと受け止めたい。


そしてニットは脱ぎ、デニムの上にネイビーのアウターを試着。そのアイテムとは?





②パデッドショートブルゾン ¥7,990



前編でオリーブを紹介した「パデッドショートブルゾン」にはネイビーに近い深みのあるブルーも存在する。インナーは白Tシャツ1枚で、ストーンウオッシュデニムとシンプルに合わせたブルーのグラデーションは、大人男子ならば誰もが通った90年代スタイル。


もはや年代は関係ないほどに、今秋冬の大きなテーマである「ブリティッシュ・モダン」が、時代性をアピールしがちな各々のクセのあるデザインを包括。そろそろボリュームアウターやボリュームパンツに飽きてきた頃合いならば、今秋冬の本コラボはうってつけだ。





③トラックジャケット ¥3,990


④トラックパンツ ¥3,990



先月の9月16日に発売された特別コレクション「ユニクロ ユー」では、すでにオンライン完売しているセットアップ可能のトラックスーツ。


本コラボ「JW アンダーソン」ではジップアップジャケットとパンツともに、背面が配色切り替えになったユニークなデザインだ。トップスが1,000円安いこともあり、「ユニクロ ユー」での買い逃し客層が流入すると予想される。狙うなら即決がベスト。





⑤メリノブレンドニットポロシャツ ¥3,990



やはり、大人男子に似合う長袖ニットポロ。素材はアクリル45%・毛35%・ポリエステル20%の混紡で、チャコールに近いグレー、バーガンディーに近いレッド、松本着用のブルーの3色展開。襟のラインと脇のスリットをアクセントで効かせたミニマルデザインだ。


松本:そういえばライフウェアマガジンの46ページに、ウィメンズのコットンギャザードレスが掲載されていました。ちょうど左のページです。



ここからは、ブルー・ネイビーから、安心・安定・安く見えないブラックに試着ルポをフォーカス。


秋色のブラウンベースやネイビーカラーの陰に隠れがちだが、アイテムによっては定番のブラックもしっかり展開している。黒好き男子は要チェックだ。





⑥スフレヤーンフェアアイルセーター ¥3,990



3色展開の1つ、ブラックの「スフレヤーンフェアアイルセーター」は今秋冬を象徴するアイテムとしてマストバイ。前編で紹介したオフホワイトとベージュと迷ってしまうが、即決しないと買い逃し必至だ。


松本:最初に試着したニットとブルージーンズと色違いにしただけで印象が変わりました。


ほとんどブラックに近い「シューカットジーンズ」のダークグレーとセット買いしておきたい。





⑦トートバッグ ¥2,990



配色バイカラーの「トートバッグ」だが、前編で紹介したブラウン×黒とオリーブ×黒とは異なるワントーンのルックス。切り替え箇所までブラックで統一されており、使い勝手がよい。ノートパソコンを収納して、ビジネスバッグとしてヘビロテしたい。





⑧ウルトラライトダウンパーカ ¥7,990



ブラックから先に完売しそうな「ウルトラライトダウンパーカ」。冬本番までの橋渡し的ライトダウンとして、10月14日の発売日からすぐ使える。


最近の「ユニクロ」レギュラーアイテムのアウターに顕著な「ドロップショルダー・オーバーサイズ」の流れに乗らず、大人に嬉しい昔気質のミディアムフィット。スタイリングのイメージも沸きやすいはず。



「シューカットジーンズ」と合わせて試着。


静謐なブラックのワントーンでモードに寄り添う着こなしだが、過度にスタイリッシュを謳わず、直線と曲線のステッチワークとボトムのフレアシルエットで見た目の意外性もプラスされている。



さらに、「トートバッグ」も絡めたトータルコーディネート。上下とトートの3点セットで15,970円。インナーのスフレヤーンニットを合わせても2万円を切る。ジョナサンが語る「ファッションの民主化」の醍醐味だ。


加えて、スタイリングの絶妙なサジ加減とこなれた大人感の正体が、汎用性のある「シューカットジーンズ」を起点としている。フレアカットに馴染みはなくとも、懐に優しい価格帯でもあるのでチャレンジしてみて欲しい。



ダウンとデニムをブルーに総チェンジ。


ウェストは28インチから35インチまで(28・34・35サイズはオンライン限定)だが、フレアジーンズのルーツを辿るとタイトフィットも面白い。バランスをチェックすべく、店頭試着での購入が好ましい。





⑨フランネルチェックシャツ ¥2,990



ブルーのダウンジャケットから同じくブルーの「フランネルチェックシャツ」にチェンジ。実はこのネルシャツ、ブロックチェックとオンブレチェックを左右非対称でミックスしたデザインなのだ。4XLサイズまでの展開で、秋に着流す軽アウターとしても活躍しそう。


公式インタビュー記事を拝読すると、今秋冬のデザインやディテールへのこだわりは「モダンな英国建築やミニマリズム建築からのインスピレーション源と、簡素化されたミニマリストの感性」からの発露であるとジョナサンは語る。本稿で紹介したウェアに一貫するミニマルデザインからもそのテーマ性が伺える。



だがしかし、アザーカラーとなるブラック×レッドの配色はアメカジテイストが色濃い。英国の近代建築に米国のそれが影響したなどという歴史的考察は聞いたことがないが、今秋冬のマニフェストである「ブリティッシュ・モダン」を受け継ぐデザインなのか?


ブリティッシュカジュアルとアメリカンカジュアルの邂逅について、その背景をジョナサンに聞いてみたい。着る側のバックボーンとして、本コラボを狙っている服好き同志で意識高く語り合ってみたくなる。



これぞ、大人のユニクロ。


5周年を迎えた「ユニクロ アンド JW アンダーソン」は10月14日(金)発売。前編と後編の試着ルポを参考に、充実の買い物計画を立てて欲しい。


さあ、順当に進むと、残されたコラボ特別コレクションは前春夏に始動した「ユニクロ アンド マルニ」になる。果たして、今秋冬はリリースされるのか!?




UNIQLO and JW ANDERSON 2022年秋冬コレクション
発売日:2022年10月14日(金)
デザイナー:ジョナサン・アンダーソン
ラインナップ:MEN(11)・WOMEN(12)・グッズ(2)
https://www.uniqlo.com/jwanderson

Photos: Hiroaki Horiguchi
Model: Yuji Matsumoto
Text: Takafumi Hojoh