スポーツのある毎日に寄り添う
ダッフルコートの懐の深さを見直す

控えめなステンカラーコートというより、存在感のあるダッフルコートを久しぶりに着たくなった。ただしヘビーデューティなメルトンに麻ループではなく、軽くやわらかな風合いのウールにレザーループの少しモダンなものを選びたい。インバーティアの定番は名門生地メーカー「ジョシュアエリス」のヘリンボーン。脱げばすぐにバスケができるスポーティなセットアップスタイルにはおり若々しく楽しみたい。

コート¥162,800/インバーティア(アイメックス) カットソー¥7,700・イージーパンツ¥8,250・手に持ったキャップ¥4,950/SNG’s sports + others スニーカー¥14,300/ニューバランス(ニューバランス ジャパンお客様相談室) バックパック¥44,000/モノリス その他/私物



紺ブレと迷彩カーゴの蜜月は
選び方が変わっても永遠に続く

時代を超えた鉄板コンビも昔と違うのはサイズと柄の選び方。紺ブレは代々木上原のAdult Oriented Recordsによるブランド。身幅が広く、着丈が長く、太いアームは袖口にかけてテーパードしている。パンツは仏軍の迷彩で米軍に比べてどこかアーティスティック。アースカラーでまとめるとヘルシーな印象に。

ブレザー¥60,500/アダルト オリエンテッド ローブス(イルイマジン ランドスケープ) シャツ¥27,500/ジェームス モルティマー(グラストンベリーショールーム) Tシャツ¥7,480/キャンバー(アイメックス) パンツ¥35,200/OUTIL ヴィンテージの時計¥217,800/江口時計店 ブーツ¥25,300/クラークス オリジナルズ(クラークスジャパン) その他/私物


復刻した王道デニムセットアップが
今の空気に馴染むこともある

往年のアメカジを象徴するデニムセットアップが新鮮だが、当時のサイズ感のまま着るのはきつい。着丈の長いこれはどこかのデザイナーものではなく、’50年代に存在した稀少な「リーバイス セカンド ロング」の復刻。ユニクロのウルトラライトダウンはアウターとして着られるように今季ダウンパック幅が広く進化した。新旧の日常着の奇跡のマッチングを堪能したい。

ダウンベスト¥3,990/ユニクロ デニムジャケット¥44,000・ジーンズ¥30,800/リーバイス ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン) カットソー¥13,200/サンスペル(サンスペル 表参道店) シューズ¥33,000/エンジニアド ガーメンツ×セバゴ(エンジニアド ガーメンツ) メガネ/私物



懐かしのスタジャンと相性抜群だから
シャープな黒も捨てたもんじゃない

アメカジと縁遠いブラックは、ノスタルジックなアイテムを今っぽく着るための「つなぎ」として活躍する。スタジャンは 1990年に米国ポートランドで創業した専業ブランド、セトルマイヤーズ。フェルトボディにレザーアームの切り替え、スナップボタンとすべてが基本に忠実な作り。対照的にドレッシーな面構えの黒スラックスと黒Tシャツでモードなエッセンスを加えると都会的な雰囲気に仕上がる。

アワードジャケット¥63,800/セトルマイヤーズ(メイデン・カンパニー) ウールTシャツ¥13,200/セダン オールパーパス パンツ¥44,000/ベルナール ザンス(ビームス 六本木ヒルズ) シューズ¥25,300/クラークス オリジナルズ(クラークスジャパン) バッグ/私物


レトロなフリースと紺チノパンツは
ブランド選びで洗練させる

フリースだってエメラルドグリーンになると爽やか。首元はタートルネックやポプリンシャツで上品に締めたい。パンツは繊細すぎるデニム織りながら、極限までソフトにした風合いはもはや紺チノパンツ。裾までストンと落ちるフォルムはすっきりとして清潔感がある。ともに意外性のあるブランド選びで「あの頃」からアップデート。

フリースプルオーバー¥25,300/ディセンダント シャツ¥28,600/ギャルリー ヴィー(ギャルリー ヴィー 丸の内店) カットソー¥4,290/ランズエンド(日本ランズエンド) パンツ¥97,900/ジル サンダー+ バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー(ジルサンダージャパン) シューズ¥37,950/ポルペッタ × シップス(シップス 渋谷店)



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Photos:Mitsuo Okamoto 
Hair:KOTARO[SENSE OF HUMOUR] 
Stylist:Junichi Nishimata 
Models:Akira Uesugi Seima Matsuzaka