10屋号・全20柄を一挙紹介!


世界9番目のグローバル旗艦店として「ユニクロ 銀座店」がオープンしたタイミングである2012年3月16日は、東日本大震災からちょうど1年余りが経過した頃。ロシア大統領選挙の第1回投票でウラジーミル・プーチン候補が当選し、極東関連のニュースがテレビやネットで多く拡散されていた時期でもあった。


それから9年半も経つと、同じ銀座地区で商売する“ご近所さん”との付き合いも深くなるのだろう。



リニューアルを遂げて9月17日に再オープンした「ユニクロ銀座店」での初日の売れ筋は、同日発売の「Uniqlo U(ユニクロ ユー)」や先行発売の「UNIQLO × Theory(ユニクロ × セオリー)」らの本命の他、意外な(!?)商品の名が挙がっている。


それは、銀座の10屋号とコラボした限定Tシャツ。大人男子に是非ともお勧めする理由は、店頭販売のみでオンライン販売がないからなのだ。




①つばめグリル|1930年創業



オープン前日に催されたメディア向け内覧会でも、老舗ならではのレトロなトレードマークやイメージキャラクターなどが施されたTシャツは大人気。


そこで、取材陣が撮影した10屋号・全20柄を一挙紹介。クイズのようなレア意匠も多数アリ。銀座と縁が深いほど楽しめる、これぞ“大人のユニクロ”だ。



コラボTシャツのボディは、誰もが簡単に自分だけの一着をデザインできる「UTme!」のもの。各屋号2柄ずつの品揃えだ。ワンポイントのつばめはプリントではなく刺繍になっている。1930年創業の老舗洋食レストラン「つばめグリル」の銀座地区出店店舗は「銀座コア店」(銀座5-8-20)。銀座6丁目に位置するユニクロ 銀座店からもほど近く、ショッピングの後にハシゴするならば衣食足りて礼節を知るだろう。




②洋菓子舗ウエスト|1947年創業



ユニクロ 銀座店の12階に構える「UNIQLO COFFEE(ユニクロ コーヒー)」でもバタークッキー(2枚入り/200円)を販売中。銀座七丁目(銀座7-3-6)に本店を置く洋菓子の製菓会社「洋菓子舗ウエスト」のTシャツは、関連記事で紹介した“BEST REST WEST”のモットーTシャツともう1柄、小鳥のさえずりを指揮している“フリッツ君”柄がある。名前の由来は銀座最大の謎だとか。




③銀座 日東コーナー 1948|1948年創業



老舗洋食店の「銀座 日東コーナー 1948」の“1948”はそのまま創業年。キャラクターの名前もそのまま“コーナー君”だ。創業時より長らく歌舞伎座近くの銀座4丁目で営業していたが、ビルの老朽化のため2018年6月6日に銀座一丁目(銀座1-27-10)に移転している。炭火焼きハンバーグやロールキャベツ トマトソースなど、料理の多くは熱々のフライパン鍋のまま供される。




④ナイルレストラン|1949年創業



日本最古のインド料理店「ナイルレストラン」(銀座4-10-7)の三代目、ナイル善己さんは公式ツイッターも手掛けている。ムルギーランチの動画が添付された固定ツイートは「混ぜれば混ぜるほど美味しい」。また、9月15日のつぶやき「Tシャツ2枚の購入で食事割引券を進呈(条件あり)」が拡散中。配布は9月23日から限定100枚。条件はユニクロ販売員かナイルさんに要確認。




⑤煉瓦亭|1895年創業



オムライスの起源は「煉瓦亭」(銀座3-5-16)。大正元年(1912年)の年末と推測される「鬼滅の刃」の時代設定よりも前、1895年に創業した煉瓦亭は、日本の洋食文化のはじまり。2階席の窓からは銀座ガス灯通りが見える。モノトーンの馬車の絵は、夜間はライトアップされる看板の柄だ。池波正太郎や北杜夫など数々の文豪が愛した味を、ケチャップを飛ばさずに食してみたい。




⑥銀座千疋屋|1894年創業



向かって右の特選マスクメロン柄が初日の一番人気だったというウワサ。総本店の創業は1834年。「銀座千疋屋」は1894年に暖簾分けを許され、京橋千疋屋に次いで果物専門店を構えた。1923年に考案されたフルーツポンチは銀座五丁目(銀座5-5-1)のフルーツパーラーで食せる。「数を求めず、質を尊ぶ」という企業理念と「ユニクロ」とのマッチングこそ令和の奇跡だ。




⑦銀座木村家|1872年創業



木村安兵衛と次男の英三郎によって1874年に生み出された「酒種(さかだね)あんぱん」(五色5個入り/971円)プリントが香ばしい。「銀座木村屋」は本店(東京都中央区銀座4-5-7)のほか、全国に木村屋ブランドがあるが、フランチャイズではなく暖簾分けでロイヤリティも取っていないという。その企業姿勢は、“アンパン”と刻まれたロゴ刺繍のみの潔いデザインと共振する。




⑧ROCK FISH|2002年創業



最も「大人のユニクロ」を感じ取れる柄。ハイボールの聖地「ROCK FISH(ロックフィッシュ)」は、緊急事態宣言に伴う酒提供の自粛で「お食事処」ロックフィッシュ(銀座7-3-13)として鋭意営業中。酒類の提供ができぬ今は、着用して通うことが常連さんへの近道かもしれない。店主の間口一就さんの公式ツイッターアカウント名は、誇り高き「@ginza_highball」なのだ。




⑨トリコロール|1936年創業



中南米の標高の高い山で収穫されたコーヒー豆を、紙ではなく布フィルター(ネル)で丁寧に抽出したハンドドリップコーヒーが美味。自家製アップルパイも人気。都内には「トリコロール」本店(銀座5-9-17)のほか、玉川高島屋SC店でも同じ味を楽しめる。青・白・赤の三色旗(トリコロール)刺繍Tシャツは、パリのデザインセンター発の「ユニクロ ユー」と相性よさそう。




⑩銀座カフェーパウリスタ|1911年創業



銀座八丁目の中央通り沿いに位置する「銀座 カフェーパウリスタ」(銀座8-9-16)は現存する最古の喫茶店。1911年の創業以来、日本のコーヒー文化の発展に貢献してきた。大正時代のパウリスタは文化人や新聞記者のたまり場であり、芥川龍之介の小説『彼 第二』(1927年=没年)にも言及した一節がある。生前のジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻も三日三晩訪れたという。



以上、“ユニクロ 銀座店のご近所さんTシャツ”の取材は終了。そしてなんと、「UTme!」がボディなので、“プリント柄に関しては完売はない”のだ。


サイズ欠けすると、5階にある「UTme!」フロアで15分ほどで刷ってくれる。これは嬉しいサービスだが、刺繍柄も同様か否かは店舗で確かめて欲しい。



(株)ユニクロ|1974年創業



ちなみに、銀座の老舗に名を連ねる株式会社ユニクロ(UNIQLO CO., LTD.)は、10の屋号と比べるとまだまだ“若手”。1974年9月2日の設立日は、前身であるサンロード株式会社の設立日である。


銀座店の最上階となる12階では、創業以来のターニングポイントとなったフリースやジージャンなどの実物を展示。さながら社史ミュージアムのような空間で、“LifeWear”への道のりを辿ることができる。


9月17日にリニューアルしたユニクロ 銀座店で購入した商品も、将来的には社史に加わるのかも!?




ユニクロ 銀座店
リニューアルオープン:2021年9月17日(金)
住所:東京都中央区銀座 ギンザコマツ東館1階~12階
売場面積:約1,500坪(地上1階~12階 / 12階層)
ユニクロ銀座店 特設サイト

Text: Takafumi Hojoh