前編に引き続き、「UNIQLO(ユニクロ)」プレスルームにて、秋冬新作ジーンズを「全部はいてみた」。モデルの松本雄司、ほどよくフィットしたブルージーンズを着用してご機嫌の様子だが・・・。




それは、前編で紹介済みの最も細い「スキニー」と太めストレートの「レギュラー」の中間に位置する「スリム」の新作ジーンズだった。


松本雄司:伸びますね。スウェットみたい。


新作の「EZYウルトラストレッチジーンズ(スリムフィット)」は、ユニクロが誇るジーンズイノベーションセンターの自信作。「スキニー」「スリム」「レギュラー」の中では、「スリム」が最もバリエーションが豊富なのだ。



意気揚々と試着室に向かう松本。


インディゴブルーの瑞々しい色落ち加工は、さらに円熟味を増した。加工のスペシャリストが研究開発を重ねて辿り着いたという本格的なユーズドファブリックを堪能するには、ストーンウォッシュが最適だ。




EZYウルトラストレッチジーンズ(スリムフィット) ¥3,990




「スキニー」より、少しゆとりがある「スリム」!


“EZY”は“イージー”の意。これが新作の「EZYウルトラストレッチジーンズ(スリムフィット)」だ。


身長181cmの松本は30インチを着用している。



見た目はストーンウォッシュのジーンズで、綿82%・再生繊維(セルロース)9%・複合繊維(ポリエステル)8%・ポリウレタン1%のハイテクな素材構成。


松本:スキニーよりもウエスト部分がラクですね。履き心地はイージーパンツっぽいです。




その秘密がこちら。


なんと、前編で紹介した「スキニー」と「レギュラー」には存在しないディテールとして、「EZYウルトラストレッチジーンズ(スリムフィット)」は、ドローストリングとベルトループの併用仕様になっている。


ジーンズとスウェットパンツのいいトコ取りのデザインで、ベルトレスで着用することも可能だ。



ちなみに、前シーズンにも「EZYジーンズ」は存在したが、今秋冬に「ウルトラストレッチ」に進化した。


風合いはカットソーだが、意外にハリとコシがあり、膝抜けはしにくい。加工時の水使用を最大90%以上抑えたサステナブルアイテムでもある。




EZYウルトラストレッチジーンズ(スリムフィット) ¥3,990




カラバリで、同じ「EZYウルトラストレッチジーンズ(スリムフィット)」のブラックを試着。仕様は同じ。


松本:ウエストの紐がラクチンです。オンオフ問わずヘビロテできる黒デニムだと思います。


リラックスフィット全盛の昨今のデニムトレンドでは、黒のスキニーだとモード過ぎるかもしれない。程よいスリムフィットのイージーな空気感が、「ユニクロ」が提案する2021年秋冬の気分なのだろう。



そして、最後に試着する新作ジーンズが、同じ「スリム」フィットで、ドローストリング“無し”のデザイン。


「スキニー」でも「レギュラー」でもない中間シルエット、かつイージーパンツでもない“ジーンズらしいジーンズ”は、その絶妙なバランスが大人男子にフィットするはず。松本も太鼓判を押す。




スリムフィットジーンズ ¥3,990




基本の13.5オンスデニム。綿98%・ポリウレタン2%の素材構成。穴あきダメージ加工のバリエーションまで揃う。




スリムフィットジーンズ(ダメージ) ¥3,990



今秋冬はダメージ加工ブーム、来るかも!?


ヴィンテージのようなホツレやスレに味がある「スリムフィットジーンズ(ダメージ)」は、前出の「EZY」とシルエットは同じ。だが、スウェット感覚は皆無だ。


松本はインチアップして32インチを着用。




松本:びっくりしました。同じ箇所に同じダメージ加工があるんです。


品質に揺れがない圧巻の量産体制は、ジーンズ試着会でも話題だった。これで無敵の3,990円。


松本:いつもソリッドカラーばかりなので、今年はダメージデニムに挑戦してみます。



インチアップのシルエットを、先の「EZYウルトラストレッチジーンズ(スリムフィット)」のポージングと比較して欲しい。同じ「スリムフィット」でも、30インチと32インチでこれだけニュアンスに差が付く。


以上、「スキニー」「スリム」「レギュラー」の新作三本柱を「全部はいてみた」試着ルポは終了だ。


シルエットでトレンドを先取りするなら激細ながら快適な「スキニー」を、スウェット感覚ではける楽ちんさを重視するならドローコードつきの「スリム」を、圧巻の加工技術を堪能するならドローコードなしの「スリム」、あくまでオーセンティックな魅力にこだわるなら「レギュラー」。いずれを選んでも、満足度が高いことは間違いない!




(※ウィメンズ) ペグトップハイライズジーンズ ¥3,990




取材終了後、まだ気になるジーンズが・・・。


太ももにボリュームがあるシルエットは、ウィメンズの「ペグトップハイライズジーンズ」。マリリン・モンローが着用していたような、ヒップが覆われるヘソ下ハイライズだ。参考までに、選択肢に追加しておきたい。



ウィメンズならではのユニークなシルエットは36インチまでの生産があるとのこと。メンズのワードローブに合わせると、どんな妙味が生まれるのだろう。


あらゆる人の生活を、より豊かにするため。強固なる“LifeWear”の牙城は、今秋冬も揺るがない。


「ユニクロ」の2021年秋冬新作ジーンズを、イマジネーション豊かにエンジョイしよう。




<問い合わせ>
UNIQLO

Model: Yuji Matsumoto
Photos: Hiroaki Horiguchi
Text: Takafumi Hojoh