かすぎて知らなかったしい復刻

SUPERGA per SHIPS

 写真の2足、同じ商品ではない。どちらも’70年代後半から’80年代のイタリアンミリタリートレーナーの復刻だが、右は’90年代にスペルガから独自にリリースされたもの。再現性を第一にしていたため、デザインもカーキなどのくすんだ色もすべて元ネタに忠実に作られていた。一方左は今季のシップスからスペルガへの別注による復刻。パキッとした白で今のファッションによく似合う、あえてハズした面構えだ。バイヤー吉田卓弘氏に狙いを聞くと「生産数がかなり少なかった珍しいひもなしのトレーニングシューズですが、スケートシューズとも違うこの軽快な佇まいは時代に合うと思いました。せっかくだからあえてガチな雰囲気を抑えて街に無理なく馴染むようにしたかったんです」。最初の復刻から約30年を経て生地も進化し、内側の仕様も変わったことで、どことなくスマートなシルエットになった気もする。ひと言で「復刻」といっても、新しい発見があるものだ。

イタリアンミリタリーシューズといえばスペルガが生産していたシューレース付きタイプが有名。シップスも元はその復刻を考えていたが、スリッポンタイプの存在を知り方向転換したという、まさに奇跡の復刻。

スニーカー¥7,920/スペルガ ペル シップス(シップス 銀座店) パンツ¥7,700/ディッキーズ(ダメージドーン セカンド)


かくこだわった斬なプリント

FUTUR for GRAPHPAPER

「海外では面白いグラフィックを探し集めていますが、パリのスケートブランドのフューチャーはひときわ光っていました。この鳥のモチーフは彼らが別荘のバルコニーで寛いでいたときに飛んできた鳥を偶然撮影したもの。きめすぎないリラックスした写真のムードをそのままTシャツに映し出したかったんです。あらゆるプリント技法を試行錯誤し、結果的には背景はカサカサした質感の水性ラバープリント、鳥はやや厚みの出る油性ラバーの4色分解という特殊な技法でシルクスクリーンプリントすることで立体的に見えるようにこだわりました。素材に染み込ませているわけではないので洗っても褪色しにくく、鮮やかな色をキープしてくれます。額装された絵画のような仕上がりを目指しました」と細かすぎるが真摯なこだわりを教えてくれたのはディレクター南貴之氏。なんとなく無地Tに逃げていた大人も開眼する斬新なバックプリント。実に語りたくなるTシャツだ。

ボディは定番の「S/S Oversized Tee」。国内で数台しか稼働していない旧式吊り編み機でできる最大幅の丸胴に仕上げ、白でも透けないもっちりとした肉厚の生地を実現。プリントばかりに目がいきがちだが、ボディにも細かすぎるこだわりがある。

Tシャツ¥17,600/フューチャー フォー グラフペーパー(グラフペーパー) 水筒¥6,600/スタンレー(ビッグウイング)


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Photos:Mitsuo Okamoto
Hair:HORI[bNm]
Stylist:Junichi Nishimata
Model:Seima Matsuzaka