90年代に青春を生きた服好き、歓涙。


トレンド商品を取りそろえる「GU(ジーユー)」と、1990年に創設されて以来、日本を代表するカリスマブランドであり続ける「UNDERCOVER(アンダーカバー)」との初のコラボレーションが爆誕!


衝撃と感慨深さが交差する即完売必至コラボ「GU×アンダーカバー」が、4月9日(金)より全国のジーユー店舗と公式オンラインストアで発売される。




若かりし頃に「アンダーカバー」に憧れ、かつ尻込みしていた(かもしれない)大人男子にとっては嬉しい限りだが、価格的に選び放題ゆえ、逆に選べないかも・・・。


そこで、ゼロ年代初頭から数々の「アンダーカバー」のファッションシューティングを経験し、ブランドをよく知る敏腕エディターの徳原海(とくはらかい)さんにお声掛け。今回はナビゲーター兼モデルとして、発売前に、全商品をチェックしてもらった。



取材場所は、本コラボのラインナップが先行展示中のオンライン特化型店舗「GU STYLE STUDIO原宿」。


良心的価格とともに「YOUR FREEDOM 自分を新しくする自由を。」をテーマに掲げる「GU」と共振した「アンダーカバー」、ひいては髙橋盾・デザイナーの想いが、カオスなバランスで洋服や小物として結実。


密度の濃い協業が伺えるこだわりのクリエイティブを考察しつつ、同世代の大人男子に刺さる商品を徳原さんと一緒に厳選ピックアップしていこう。




まずは、迫力のクオリティに大満足必至の「フェイクレザージャケット」から試着。カラーはブラックのみ。背面の腰回りには“ELIMINATE THE NOISE”と書かれているが、“ノイズを除去せよ”と言ったところか。


価格は6,990円。これが、ラインナップ最高値なのだ。


徳原海:既存の「アンダーカバー」ファンにとっては、例えばライダースや革靴などの簡単には買えなかったアイテムが、今回のコラボでぐっと身近になりましたよね。



①フェイクレザージャケット ¥6,990



本コラボのメンズは全身フルコーディネートができる全35型(ウィメンズ全30型)のトータルコレクション。一部商品は一部店舗のみの限定販売となっており、取り扱い店舗は公式サイトで必ず事前にチェック!


店舗に到着しても、お目当てのアイテムがそもそも入荷していない事態もありうる。このフェイクレザージャケットもズバリその“一部”に該当し、他の商品も展開店舗はバラバラだ。争奪戦の前に調べておこう。




②スーパービッググラフィックT(5分袖) ¥1,690



徳原さんの背後には、今回のコラボを象徴するメッセージTシャツが置かれていた。「スーパービッググラフィックT」は店頭はXLまで、オンライン限定でXXLサイズもある。昨今のビッグサイズトレンドに慣れた大人でもLは相当の大きさだ。


キーワードとなる「FREEDOM/NOISE」は、両ブランドの根幹のドッキング。あらゆる方に自由にファッションを楽しんでもらいたい「GU」の「FREEDOM(自由)な発想」と、ノイズとして琴線に引っ掛かる「アンダーカバー」の唯一無二の世界観が融合している。



徳原:ウェアには「GU」らしい現代的なベーシックさやポップさが程よくブレンドされているので、「アンダーカバー」特有の“ノイジー”な世界観を、よりライトかつカジュアルな気分で楽しめるのではないでしょうか。


そして、これらのキーワードを発展させ、「NOISE」ではなく「FREEDOM」を主張させたシューズがある。




③ラウンドトゥシューズ ¥3,990



商品開発部門も太鼓判を押すという「ラウンドトゥシューズ」は、側面に細かいメッセージが刻まれていた。


徳原:10代や20代の頃に「アンダーカバー」が好きだったけど、最近は離れていたという大人世代に特にお勧め。ユーモラスな中にシニカルさが潜んだグラフィックの数々や、ジップ使いをはじめパンクスタイルを想起させるディテールなど、どこか懐かしく感じるはず。


黎明期の「アンダーカバー」を知る90年代に10代だった青年は、きっと40代に突入している。オンの着こなしにこんなシューズでひとさじ「あの頃の自分」を加えてみるのもいい。



シューズとシャツの胸ポケからワードを抜粋。


GU × UNDERCOVER


Freedom.

Hear the sounds of the times.

Elevation through combination.

Eliminate the noise.

Instinct, courage.

And then counter action.


先のライダースに施された“Eliminate the noise.”との兼ね合いから察するに、あえて今回のコラボでは、際立った「NOISE」を穏やかにする方向にあるのかも。




④ジップポケットシャツ(5分袖) ¥2,990



その答えは、着る者に委ねられるのだろう。


5分袖の「ジップポケットシャツ」は男好みのシンプルなデザインとロゴマークのポイント使い、縦長のジップポケットなど、まさに「アンダーカバー」らしい1着だ。しっかりめの素材感で、春から夏にかけてヘビロテしたい。



⑤高機能フィルター入りMASK ¥590



ちなみに、取材時の徳原さんが着用していたマスクも本コラボの商品だ。ジップポケットシャツと同じワードが右側面に控えめにプリントされている。




「GU」で定評のある「高機能フィルター入りMASK」は、ホワイト・ブラック・オリーブの3色展開。


飛沫・細菌・花粉などの粒子を99%カットする、接触冷感付きの「STYLE DRY素材」。映えるブランドマスクとして人気が出そうだ。黒は速攻でゲットしよう。



©Disney

⑥ポーチ ¥1,990



同じアクセサリーのコーナーで、またもノイズを発見。


小ぶりな魔女柄「ポーチ」は公式にはウィメンズのカテゴリーだが、見逃し厳禁。メジャーとコアの橋渡しとなる「GU」と「アンダーカバー」のタッグだけでもインパクト抜群なのだが、なんと誰もが知る「ディズニーキャラクター」がフィーチャーされた商品も存在するのだ




©Disney

柄は『白雪姫』に登場する「魔女」のほか、『ダンボ』や「ミッキーマウス」。Tシャツやトート、スマホケースが揃う。


徳原:ディズニーとのコラボに関しても、ただカワイイだけでなく「アンダーカバー」らしいシニカルさや毒っ気がピリッと効いている。大人でも受け入れやすいのではないでしょうか。



©Disney

⑦パジャマ ¥3,490



アロハ調のミッキーマウス柄「パジャマ」は即完売必至のマストバイ。グレーとオリーブの2色展開だ。


徳原:家で過ごす時間が増えた今、パジャマのセットアップは気分を上げてくれそうです。


ルームウェアの充実も本コラボならでは。開襟シャツタイプの「パジャマ」が3型とTシャツとショーツの「ラウンジセット」が1型、それぞれ同素材の巾着袋が付く。私服に絡めて単品でもコーディネートできる。




クラシックなミッキーマウスとヤシの木のコンビなど、グラフィックの面白さも「アンダーカバー」の魅力。


髙橋盾・デザイナーの興味の幅は広く、アート・音楽・サブカルチャーなどの要素をまとめあげた独特の世界観は、ファッション業界以外のアート畑をも惹きつける。2005年12月には「アートギャラリーとショップの融合」をコンセプトにしたプロジェクトストア「ZAMIANG(ザミアン)」が南青山にオープンしていた経緯もある。



⑧ビッググラフィックT(5分袖) ¥1,690



本コラボでも特異なアート性は発揮されており、その代表的なグラフィックが「ビッググラフィックT」のプリント柄。「コーチジャケット」の背面にも採用されている。


徳原:これまで「アンダーカバー」に触れたことがなかった層にとっては、デザインやグラフィックがすごく新鮮に映るでしょう。日本を代表するブランドのクリエイションに興味を持ったり、ファッションの楽しさを再確認するいいキッカケになるのではないでしょうか。


複雑怪奇なインスピレーションを楽しもう。




⑨ミリタリージャケット ¥4,990



ということで、発売前・ひと足早い商品紹介のオーラス。


大人男子に向けて徳原さんが最もお勧めするコラボアイテムが、「ミリタリージャケット」だ。公式ヴィジュアルではベージュを着用しているが、他色にブラックがある。



ラインナップでは珍しく、まったくの無地のブラックカラーだが、生粋のファンには違いがわかるのだろう。


徳原:非常に意義深いコラボレーションになっていると思いました。ウェアの随所に盛り込まれた「アンダーカバーらしさ」がどこか懐かしくもあり、同時に、もう一度着てみたいと思わせる刺激にもなっています。




さあ、大人こそ“買い”な「GU×アンダーカバー」の発売は4月9日(金)。


本稿で紹介した大人向けアイテムを参考に、争奪戦を勝ち抜こう。果たして、来秋冬も継続するのか!?




GU × UNDERCOVER
発売日:2021年4月9日(金) ※一部商品は一部店舗のみ取り扱い
販売店舗:全国のジーユー店舗、公式オンラインストア
商品数:メンズ全35型、ウィメンズ全30型
コラボ特設サイト:
https://www.gu-global.com/jp/ja/feature/gu-undercover/
※価格は全て税込です。

Photos: Hiroaki Horiguchi
Model: Kai Tokuhara
Text: Takafumi Hojoh