藤原ヒロシ氏のプロデュースのもと、戦後日本の文化の変遷を辿る異色のカルチャー史研究書が誕生した。渋谷のレコード店「フェイスレコード」創始者 武井進一氏による『The History of Record Stores in Shibuya ‒ and Beyond 渋谷、レコード店の歴史、そして、それ以上の何か』が5月1日(金)発売。5月3日(日)には、渋谷の書店「NONLECTURE books/arts」で出版記念トークショーも開催される。
「渋谷で最初のレコード店」から戦後文化の変遷を辿る
1990年代、東京・渋谷は「世界一アナログレコードが集まる街」とも称され、宇田川町を中心に多くのレコード店が軒を連ねていた。世界中の“ヴァイナル・ディガー”が訪れる聖地となった背景には、長い時間をかけて積み重ねられてきた歴史がある。
そのルーツを辿るのが、渋谷・宇田川町で30年以上営業を続けるレコード店「フェイスレコード」の創業者であり、著者の武井進一氏だ。「レコード店はいつからこの街に根づいたのか」という素朴な疑問から調査をスタート。古書店や図書館、古地図などを手がかりにリサーチを重ねるうちに、関心は渋谷という街そのものの歴史へと発展。やがて調査は、郷土史や文化史の研究者にも引けを取らない本格的なものとなっていく。
本書では、GHQ占領下におけるアメリカ文化の流入から都市としての成熟に至るまで、渋谷のレコード店を手がかりに戦後日本の価値観の変遷を追う。ひとつのカルチャーを起点に、街と時代の空気を読み解く視点が新鮮だ。
音楽やファッションとともに育まれてきた渋谷のカルチャー。その奥行きをあらためて感じさせてくれる本書は、90年代ストリートを知る40歳男子にはもちろん、大人の教養として楽しめる一冊となっている。
『The History of Record Stores in Shibuya ‒ and Beyond 渋谷、レコード店の歴史、そして、それ以上の何か』
著者:武井進一
企画:藤原ヒロシ、鈴木哲也
予定価格:¥3,080
発売日: 2026年5月1日
頁数:204P
サイズ:H210×W128mm (A5版)
出版:mo 'des book
出版記念トークイベント
日時 :5月3日(日) 19:00~
会場:NONLECTURE books/arts
住所:東京都渋谷区宇田川町16-9 渋谷ZERO GATE B1