2026.04.25
最終更新日:2026.04.25

【アントン・ウォールマン インタビュー】豊かな住空間は自らの手で作ることができる

スウェーデン出身のモデル・アントンさんは、自身のDIYで日本の空き家を豊かな空間に生まれ変わらせ、宿泊施設や撮影スタジオ等で活用する手腕で注目を集めている。現在リノベーション中でスケルトン状態のヴィンテージマンションの一室で話を聞いた。

豊かな住空間は自らの手でつくることができる

アントン・ウォールマン

長くファッション業界でモデルとして活躍してきたアントン・ウォールマンさん。ラグジュアリーブランドのエクスクルーシブを務め、ランウェイも数多く歩き、日本の雑誌にもたびたび登場した。アメリカやイタリアなど各国に滞在してきたが、撮影のため来日して日本の文化に強く惹かれ7年前に移住を決意。外国人であるため住居探しに苦労し、古いマンションを自分でリノベーションして住んでいたところ、そこが雑誌の撮影で使われて自身のDIYの価値に気がついたという。

「自分にとっては普通のことだったので、そんなふうに見てもらえるのかと驚きました。子どもの頃から築120年の家に暮らし、両親がそれを自分で修繕しながら快適に暮らす姿を見て育ちました。日本では新築が好まれるけれど、ヨーロッパは古いものに価値があるという文化。だから日本の空き家にはとても可能性を感じました。工具の使い方は、友人に聞いたりYouTubeを見て覚え、日本とスカンジナビアのいいところを併せ持った温かくミニマルな空間をつくることを目指しています」

こうして生まれ変わった空き家は、宿泊施設や撮影ロケーションとして広く活用されている。

「可能な限りゲストにはあいさつに行くようにしています。自分もそれが楽しみだし、そうすることで相手も丁寧に使ってくれるから。また、物件周辺のコミュニティと気持ちよくお付き合いすることも大切。今、土地も建築費も値上がりして日本で新築の家を買うのは大変ですが、自分が好きなものを自覚して物件の個性を愛することができれば、豊かな住居は手に入ります」

今進行しているのは、代々木にある古いマンションの一室のリノベーション。頭の中では完成図が出来上がっているそう。

「まず考えるのは、キッチンをどこに置くかということ。人が集まる場所をいちばん大切に考えています。そして日差しが入る場所をどんなふうに使うかということ。スウェーデンは日が短い時期が長く、日光はとても貴重なものという感覚があるから。あとは多少高くても、いい素材を使うことも重要です。服と一緒で、いい素材を使えばエイジングしてもかっこよくなる。古いものにこそ価値があるという文化を広めていきたいです」

モデル、俳優、YouTuber
アントン・ウォールマン

1992年スウェーデン・ストックホルム生まれ。ファッションモデルとして世界各国で活躍し、2019年より日本に移住。日本の空き家をDIYでリノベーションし、その様子を各種SNSで発信して注目を集め総フォロワー数は200万人以上。
Instagram:@anton.injapan

RECOMMENDED