壮絶な過去を背負う復讐屋コンビが再びやって来る。待望の新シリーズ『外道の歌 SEASON2』のスタートを記念して、W主演を務める窪塚洋介さんと亀梨和也さんのインタビューが実現。作品の話から始まり、ゴルフや美容、さらにはCDデビュー(?)にプライベートでの予定の立て方まで、話題は縦横無尽に広がっていき――。
想定のところにしっかりいい形でたどり着けた
――先ほどお二人の会話が聞こえてきたんですけど、今日ゴルフに行ってきたんですか?
窪塚 いや、昨日行ってきました。
亀梨 さすがに今日はやばいですよ(笑)。朝4時出発とかになっちゃう。
窪塚 でも、昨日も早かったよね。
亀梨 僕は朝6時には出ました。
――スコアはいかがでした?
窪塚 俺はもうやめようかなっていうレベル(笑)。亀ちゃんはうまいんですよ。
亀梨 いやいや、まだまだです。もうワンランク上げたいです。
――シングルプレイヤーだったりするんですか?
亀梨 全然そこまでは。100をなんとか切るレベルです。
窪塚 俺は100をどうしても出るレベル。
亀梨 どうせ行くならいっぱい打ったほうがいいですから。
窪塚 そう考えないといたたまれない(笑)。本当は少ないほうがいいけど、「今日はダメだな」となったら、「でも、たくさん歩けたからいいか」って切り替えて楽しむようにしています。
――では、こちらも切り替えて、本題である『外道の歌 SEASON2』の話を伺っていきたいと思います。シーズン1から1年以上の間が空きましたが、前作の終わり方を考えると、間違いなく続編はあると思っていました。次があると聞いたときはどう思いました?
窪塚 うれしかったですね。「いいバディが組めたな」という感触がシーズン1であったので、それをまた続けていけるんだって。すごく楽しみでした。
亀梨 やっぱりそこを目指していましたからね。ちゃんと想定のところにしっかりいい形でたどり着けたことがうれしかったです。
窪塚 カモとトラは本当にいいコンビなんですよ。ただ、カモはほとんどしゃべらないし、濃い目のサングラスをしているから、寝ててもわからないけど…
亀梨 寝てたらわかりますよ(笑)。
窪塚 そう? 一方で、亀ちゃんのトラは動きも、セリフも多くて、関西弁だし、本当にやることが多くて大変だなって思う。でも、亀ちゃんはすごく楽しんでいて、続編があればやってくれるだろうなと思っていたので、そうなって本当によかったです。シーズン2もすごく気持ちよく楽しめました。キャストもだけど、スタッフの人たちがまたいいんですよ。技術的にも才能があるし、性格的にもいい人たちばかりで、今回も一緒の船のメンバーでよかったなと思わせてくれる現場でしたね。
――作品内ではもちろんですが、実際のお二人もバディ感があります。前作の撮影を経て、だいぶ関係性は深くなったのですか?
亀梨 そうですね。シーズン1が終わってからも何度かお会いしました。
窪塚 亀ちゃんは信頼も尊敬もできて、話していて面白い。共演者と撮影が終わっても仲よくすることって、これまではあまりなかったんだけど、亀ちゃんとはそういうふうになれましたね。
――どういう話をするんですか?
亀梨 もちろん、お芝居というか、「この作品を観たんだよね」みたいなお仕事の話もしますし、そもそも窪塚さんはライフスタイルがすべて仕事になっている感じだから、とにかく幅広くいろいろな話をします。
窪塚 美容の話とかね。
亀梨 そうそう。昨日は美容の話をしました。「この顔のトレーニング、いいよ」みたいな。窪塚さんが奥さんからおすすめしてもらったやり方を教えてもらって。
窪塚 このあいだ飛行機に乗っていて、俺が寝ているところを妻が横から撮ったみたいで、うつむいたときのフェイスラインの感じが気になるねっていう話になって、それ以来、引き締めエクササイズみたいな動画を送ってくるんですよ。その中にいいエクササイズがあって、「これ効くかも」と思ったのを亀ちゃんにシェアしました。
亀梨 お互い自力系で頑張っています。スマホを見るときもなるべく上向いて見たほうがいいとか、以前共演したときに石原さとみさんに教えてもらった胸鎖乳突筋を鍛える方法とかもやってます。
窪塚 さっきもやりました。
亀梨 はい、やりました(笑)。我々、昨日もつ鍋をがっつり食べちゃったので。
窪塚 めちゃくちゃおいしかったよね。
亀梨 おいしかったです。食べ過ぎたので、むくみ対策を兼ねて、今朝は湯船に浸かってきました。
窪塚 さすがだね。プロフェッショナル力が高い。
亀梨 いやいや、言うほどそんなストイックじゃないですから。
窪塚 でも、寝る前に体ほぐしたりするんでしょ。
亀梨 ストレッチはしますけど、それは癒やしみたいなものですよ。
窪塚 俺はそれすらやらないから偉いなと思って。水飲むくらい。
亀梨 でも、やるときは徹底的にやるじゃないですか。食事を抜いたりとか。
窪塚 まあ、断食的なやつね。
亀梨 僕はそこまでできないから、普段からなにかしていなきゃやばいと思ってやってる感じです。
ギリギリでいつも生きていたいわけじゃない
――プライベートで何度か会っているとのことでしたが、前作での共演を経て、お互いに変化を感じた部分はありましたか?
窪塚 やっぱり亀ちゃんの置かれている環境が変わったこともあって、いい意味で見ている景色や視点は変わったなと思いましたね。視野が広まって、懐が深くなっていった感じがある。
亀梨 いろいろな環境が変わって、個人でお仕事を立ち上げさせてもらうことも出てきて、見ないといけないものはたしかに増えたと思います。
窪塚 すごい変化だよね。
亀梨 今までが当たり前とは思っていなかったですけど、周りのスタッフさんたちに場を用意していただいて、そこにプレイヤーとして参加させてもらっていたのはすごく贅沢な環境だったなと思います。それでいうと、『Going! Sports&News』(日本テレビ系)でインタビュアーのお仕事をさせてもらったときの気づきにちょっと似ていて、普段はインタビューを受ける側で、例えば1日10誌、20誌とかの取材を分刻みで行って、「多かったな」みたいな感じで終わっていましたけど、インタビューをする側って待つ側にもなるわけです。同じ場でも役割や視点が変わると見えるものが全然違ってくることを知れたのはすごく大きな経験でした。今はスタッフのスケジュール調整をして、ロケバスやお弁当を自分で発注したりするときもありますし、本当にみんなでつくっているんだなということを実感しています。
窪塚 素晴らしい!
亀梨 とはいえ、それもわかったうえで、プレイヤーとして出るときはどこかで麻痺しておかないといけない部分はあると思っていて。ちゃんと担がれるというか、自分が何を求められているかを理解して歌舞くことも必要だなと思います。
窪塚 すごいバランス感覚がいいよね。俺の個人的な人生のテーマが、バランスとストレスなんですよ。その1つがすごく秀でていると思えるから、尊敬もできるし、年下だとか関係なく、刺激を受けて、俺も頑張ろうという気持ちになる。
亀梨 窪塚さんは、前作のときもそうですけど、いかに現場が居心地よくなるかということを考えていて、そのために率先して現場づくりをしてくれるところが素晴らしいなって思います。復讐される側の人たちがけっこう過酷なんです。ずっと縛られていたり、ずっと半裸の状態でいたりするから、つらくないか、現場ですごく気を使ってケアをしているんですよ。
窪塚 シーズン2になってさらにグロくなっているからね。
亀梨 本当ですね。我々はちょっと麻痺してきてるかも。
窪塚 最初にオファーをもらって原作を読んだとき、あまりにグロいから、途中でマネージャーに「これは無理だわ」って断ったんですよ。そうしたら「もうちょっとだけ読めばよさがわかるので」と言われて、そのとおりにすっかりハマったんですけど、あのときと比べるとだいぶ麻痺していますね。ただ、原作でいちばん残酷だなと思ったのは、研磨機で削っていくやつ。あれはないです。
亀梨 原作にはトラの拷問シーンもあるじゃないですか。あれ、どうやるんでしょうね。間違いなく特殊メイクだと思いますけど。
窪塚 えっ、本当にやってくれるの?
亀梨 いやいやいや、人生賭け過ぎですって(笑)。ギリギリでいつも生きていたいわけじゃないんで。
――KAT-TUNの「Real Face」じゃないですか! うまいですね(笑)
窪塚 座布団持ってきて!
――いいコンビですね(笑)。『外道の歌』に限らず、ふたりでなにかやったら面白そう。
窪塚 そうですよね。CDデビューとかね。
亀梨 シーズン3でやりますか。
――修二と彰みたいに?!
亀梨 ふたりで『Mステ』に出ちゃうかも(笑)。
今を更新していったときにたどり着いている場所でいい
――この先思い描いている未来や姿はあるんですか?
窪塚 それはないですね。
亀梨 僕もないですね。それこそインタビューで、アスリートの方たちの話を伺ったりすると、ある程度デッドラインがあるじゃないですか。年齢とかも含めて、「ここまでにこうしていたい」みたいな話があるんですけど、我々の場合ってないですもんね。
窪塚 ないね。死ぬまでできちゃう。だから、この延長線上なのかなという、漠然とした未来はあるけど、今を生きて、今を更新していったときにたどり着いている場所でいいやと思っています。
――そのための計画やプランみたいなものもないんですか?
窪塚 俺はあんまり持たないほうですね。例えば、バンドでいったら「日本武道館でやります」みたいなものがない。
亀梨 なので、ちょっと遊びの部分が持てるのかもしれないですね。「このためにやろう」というものがあったら、そこまでの道のりを具体的に思い描いて動いたりするんでしょうけど、それがないから自由に、臨機応変にやれるというのはあると思います。
窪塚 そうね。なにかのご縁だったりというのもあるし。たった1人との出会いで全部変わることもあるから。
亀梨 本当ですよね。あと、直感で動くのもけっこう大事だなって思っています。「こうやろうかな」と思っていても、「こっちのほうがいいかも」となったらぱっと切り替えたり。
窪塚 それは俺もある。もちろん、「明日、誰々さんが来る食事会があるから来ない?」と急に言われても、予定が入っていたら行けないけど、気持ち的には行きたい。去年はもうがちがちに詰め過ぎていたので、今年はそういう突発的な予定にもできるだけフットワーク軽く対応していきたいと思ってる。
亀梨 わかります。僕はもし「1カ月休みです」といわれたら、たぶんほとんどなんにも予定入れないです。そのときの気分で決めたい。明日から海外行こうとかも平気でしちゃいますし。
窪塚 俺はそこまで軽くないな(笑)。
亀梨 仕事の部分はちゃんと決めますけど、プライベートは本当に決めたくないタイプ。仕事って基本的に合わせていくわけじゃないですか。だから、休みのときは自分の心が動くままに自由に過ごしたいんですよね。
窪塚 そうね。俺、壁掛けカレンダーをテーブルの上に持ってきて眺めているのがすごく好きなんだけど、「ここであれやって」「ここでこれやって」とやっていると時間の外に出ている感じがするんだよね。スケジュールを俯瞰することで、過去にも未来にも行けるわけじゃん。
亀梨 なるほどね。
窪塚 そうすると「あ、ここゴルフ行けるじゃん」みたいなのが出てきたり、「この日の午後空いているから、あの人と会おう」とか、そういうことが考えられる。
亀梨 当日になって面倒臭くなることはないんですか?
窪塚 ないかな。
亀梨 それがすごいです。僕は思っちゃうときがあるから。「今めっちゃこれ楽しい」ってときに、そのあとが決まっていたらやめないといけないわけじゃないですか。
窪塚 そうだけど、俺は今いる場所が今日のいちばんベストの場所と思うようにしているから。今日はここが自分の人生でいちばん楽しい場所だって。だから、もし次があったとしたら、そこが今日のいちばんベストだと思える。
亀梨 そこですよね。潔さがあるんですね。
窪塚 というか、そうしないともったいないと思う。その時間は取り戻せないわけでしょ。
亀梨 たしかに。でも、次に予定が決まっていたら行かなきゃいけないわけですよね。僕はまだそこにいたいと思っちゃうんですよ。
窪塚 わかるよ。わかるんだけど、例えば20時から飲み会やって、「もうみんな絶対これ朝まで行くやん」という流れで、俺は次の日の朝5時から仕事だとする。気持ち的にはいたいよ。でも、それで何度痛い目を見たことか。起きられなかったり、本当にしんどかったりして。そうした経験があって、今は帰れるようになってきた。
亀梨 ちゃんと帰れるんですか?
窪塚 うん。マネージャーに頼むの。23時の時点で絶対に俺を連れ出せと。そのとき俺は必ず「あと1時間で帰る」と言うから、それを無視して絶対に連れ出せと。
亀梨 すごい方法(笑)。
窪塚 そうなの。未来の予言もしておくの。
亀梨 でも、本当はもっといたかったわけだから、その気持ちってどう収めているんですか?
窪塚 次を楽しみにする。シーズン2に期待ですよ。
亀梨 さすが。うまいことまとめましたね(笑)。
1979年生まれ。神奈川県出身。95年、俳優デビュー。『GO』(2001年)で第25回日本アカデミー賞新人賞と史上最年少で最優秀主演男優賞を受賞。主なドラマ出演作に「池袋ウエストゲートパーク」(00年)、「ロング・ラブレター~漂流教室~」(02年)、「Giri/Haji」(19年)、「外道の歌」(24年)など。映画出演作に『ピンポン』(02年)、『Silence -沈黙-』(16年)、『Sin Clock』(23年)、『フロントライン』(25年)、『次元を超える』(25年)など。
1986年生まれ。東京都出身。99年、「3年B組金八先生 第5シリーズ」で連続ドラマ初出演。主なドラマ出演作品に「野ブタ。をプロデュース」(2005年)、「怪盗 山猫」(16年)、「ボク、運命の人です。」(17年)、「ストロベリーナイト・サーガ」(19年)、「正義の天秤」(21年)、「外道の歌」(24年)、「水滸伝」(26年)など。映画出演作に『俺俺』(13年)、『バンクーバーの朝日』(14年)、『ジョーカー・ゲーム』(15年)、『PとJK』(17年)、『美しい星』(17年)、『事故物件 恐い間取り』(20年)、『怪物の木こり』(23年)など。
ドラマ『外道の歌 SEASON2』
2026年4月9日(木)よりDMM TVにて独占配信スタート
原作:『善悪の屑』『外道の歌』(渡邊ダイスケ[著])
監督:白石晃士
出演:窪塚洋介 亀梨和也 南沙良 森崎ウィン 馬場ふみか 溝端淳平 あの 鈴木紗理奈 武井壮 池内博之 杉本哲太ほか
「…この本、おいくらですか?」。この言葉をニーチェの著書『善悪の彼岸』とともに言う者は決まって復讐依頼者。小さな古書店「カモメ古書店」を営む二人の男、カモ(窪塚洋介)とトラ(亀梨和也)。過去に暗い傷を背負う二人のもとには復讐代行の依頼がやってくる。ある日、カモのもとにかつての親友がやってきて――。取材と称して殺人を続ける完全サイコパス、復讐を支援する巨大団体、社会の闇に潜む最恐最悪の殺人者たち。狂気だらけの外道が交錯するSEASON2。
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