2026.04.28
最終更新日:2026.04.28

【目黒蓮インタビュー】FENDIから『SHOGUN 将軍』、『SAKAMOTO DAYS』まで。多彩な仕事が埋め尽くす、トップアーティストの現在地

主演映画『SAKAMOTO DAYS』のほか、活動の場を海外に広げるなど、ますます目覚ましい活躍を見せる目黒蓮。アーティスト、俳優、モデルと色とりどりの面をもち、多くの人を惹きつける魅力の根源を探る。今の目黒蓮が、すべてここに。

海外の空気と感性に触れて 新たに拓かれた夢への道のり

目黒蓮
シャツ¥289,300・パンツ¥149,600・ブレスレット¥52,800/フェンディ(フェンディ ジャパン)

フェンディの日本人男性初のブランドアンバサダーになって3年め。シーズンを重ねるごとに目黒蓮の活躍は進化し、その輝きを増していくように感じる。その実、フェンディとの歩みは、彼の感性や価値観を広げてきたようだ。

「ブランドアンバサダーになってから、実際にローマやミラノで職人さんが服やバッグを製作する過程と技術を見る機会をいただきました。そこで、多くの人がフェンディに惹かれ、憧れる理由を知ることができ、服をもっと好きになりました。今回のルックもさまざまな色のジャケットやパンツ、さらに透け感のあるシャツやニットなど、服を着る楽しさを教えてくれるものばかり。また、本場の製作風景を見てから、革のアイテムに魅力を感じるようになったんです。例えば初めて手にした『フェンディ ルイ』のスモールサイズは小ぶりでかわいくて、普段のスタイルに品よくマッチするなと思ったり、自分に似合うもの、自分が好きなものを広げてもらっている気がしています。それはファッションだけではなく、俳優という仕事にも影響を受けていますね。ブランドアンバサダーとしてショーやグローバルキャンペーンに参加させていただくたびに、海外の新鮮な空気に触れ、刺激を受けてきました。ほかにも環境や気持ちの変化なども重なり、一昨年から海外での活動に目を向けるようになったんです」

目黒蓮 2

その思いはすぐに形になる。そして現在、目黒はカナダに渡り、2024年にディズニープラスで配信され、エミー賞をはじめ数多くの賞に輝いたドラマ『SHOGUN 将軍』の続編の撮影を進めている。渡航を目前に控えた今回のインタビューで、初めて海外作品に出演する喜びを語ってくれた。

「配信が始まったときに『SHOGUN』を観ていて、壮大で素晴らしい作品だと感銘を受けていました。その頃ちょうど海外作品に出てみたいという気持ちもあって、何のかかわりもないけど勝手に自分が『SHOGUN』の現場にいる姿を想像していました(笑)。シーズン2に参加するためのオーディションを受ける際も、自分が思う作品の世界観や演技をイメージしながら、とにかく悔いが残らないように全力で挑みました。なので、和忠役を演じられることに、すごくワクワクしていますね。ずっと頭の中で思い描き続けてきた夢のような場所に参加することができることに、心から感謝しています」

作品への熱い気持ちと確かな演技力で、大きな夢を自分の手の中へたぐり寄せた今、これまでとは違う特別な準備やアプローチをするのだろうか。

「僕がやること自体は変わりません。自分がやるべきことに精一杯取り組む。それを実践する場所が、日本か日本じゃないかの違いだけです。ただ、カナダの現場に入ってみたら日本といろいろな違いがあると思うので、それを見て、感じて、演技に生かして、お芝居の面で進化して日本に帰ってこられるように頑張りたい。それまで海外での長い滞在になるので、絶対に日本食が恋しくなることはわかっているんです。新しい環境でも自分らしくいるためにも、現地で炊飯器を買って、ご飯を炊いてみようかなって(笑)」

作品と仲間への愛とともに 未知なる最強の男を演じた

目黒蓮 SAKAMOTO DAYS

海外での撮影により、しばらく目黒蓮の日本での活躍を見られないかも…と思われた矢先、主演を務める映画『SAKAMOTO DAYS』が公開。「まさか昔から読んでいる人気マンガの主人公を自分が演じられるなんて、1ミリも思ってなかった」と興奮気味に語るほど、彼自身が特別な思い入れをもっている作品に期待が高まる。

「個人的にアクションに興味がありましたし、コメディは挑戦したいジャンルだったので、一気にやりたいことが二つできる作品に巡り合えてうれしかったです。しかも、福田(雄一)監督とご一緒できると聞いて、『今後の俳優人生を考えて、自分のためにも絶対参加したい!』と強く思ったことを今でも覚えていますね。あと、(Snow Manの)メンバーのみんなも、僕が坂本を演じることにすごくびっくりしていました。特にリアクションの大きい(向井)康二が驚き、喜んでくれた場面も記憶に残っています(笑)」

元殺し屋の主人公・坂本太郎は圧倒的な強さを誇り、戦闘などでカロリーを消費すると昔のスリムな姿に戻るという、アクションもビジュアルも魅力的なキャラクター。目黒は、完全なる坂本になるため努力と試行錯誤を重ねた。

「中でも大変だったのは、重心を低くして行うアクション。僕自身が全身に特殊メイクをして演じていますし、かなりお腹が出ているキャラなので(笑)。通常より動きづらい中で、速度は上げないといけない。うまくできなくてカットがかかるたびに悔しいけど、同時に『絶対いける!』と楽しんでいる自分もいて。どう解決するかを考え、うまくいったときは本当にうれしかった」

目黒蓮 SAKAMOTO DAYS 2

目黒がここまで坂本を夢中で演じられたのは、作品への愛のほか、尊敬できる共演者の存在があったからだという。

「坂本の殺し屋時代の部下であるシンを演じる(高橋)文哉くんとほとんどのシーンを一緒に撮影しているのですが、どれも彼とだから素晴らしいシーンになったと思っています。文哉くんの周りを見る洞察力や相手に合わせる適応力のおかげで、驚くほど呼吸やリズムが合ったお芝居をさせていただきました。坂本とシンのやりとりも本作の魅力の一つだと思っているので、感謝の気持ちでいっぱいです。また、上戸彩さん演じる妻の葵や娘の花と過ごす家族のシーンも、バトルとは違った和やかな雰囲気があり癒やされました。ふくよかなときは特殊メイクが崩れないようにあまり動かないでいたのですが、上戸さんはたぶんそれをわかったうえで面白がってずっと話しかけてくるんです(笑)。僕も『笑わせないでもらっていいですか?』と言いながら一緒に笑ったりして、現場は和やかでした。花役の(吉本)実由ちゃんには、撮影のたびにふくよかver.とスマートver.で会うのでちょっと人見知りされていて(笑)。そんなときは特殊メイクのお腹を触ってもらって距離を縮めて、仲のいい関係を築きました」

目黒蓮 SAKAMOTO DAYS 3

愛らしい家族を演じた目黒に、UOMO読者に多い40代を迎える頃にどうなっていたいか聞いてみた。

「家庭をもっていたいですね。何かを成し遂げたり乗り越えたりするには、自分のためだけでは限界がありそうだと思っていて。よく『自分はどんなおじいちゃんになっているんだろう』『子どもは、孫はどんな子だろう』と想像するんです。坂本も家族ができてより強くなったと思いますし、僕も守るものがたくさんあったほうが強くなれるのかなと。まずはおじいちゃんにならないといけないので(笑)、なによりも健康でいることを第一に、さまざまな経験を積み重ねていきたいです」

今月号の大特集は仕事とプライベートの両方で活躍する「シゴデキ服」。多忙な彼のプライベートを聞いた。

「よりよい仕事をするためには、私生活で充実感を得ることが大切だと思っているんです。親しい友達や日頃支えてくださる方と話している時間は心が満たされます。あと、ささいなことですがぼーっと家事をするのも僕にとっては大事。昨日も夜遅くに帰宅してすごく眠たかったんですけど、お風呂上がりに洗っておいた洗濯物をたたむ時間が好きで。そのまま寝たら一瞬で次の日になるけど、たった5分でも、“自分だけのプライベートな時間”を過ごしたことが活力になる。身体を癒やす睡眠と同じくらい、心を回復させる自分時間を意識しているんです」

目黒蓮

1997年東京都生まれ。2020年Snow ManとしてCDデビュー。主な出演作に『silent』『トリリオンゲーム』『わたしの幸せな結婚』『ザ・ロイヤルファミリー』など。4月29日からは主演映画『SAKAMOTO DAYS』が全国公開。現在ディズニープラス『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影のため、カナダに滞在中。

映画『SAKAMOTO DAYS』
4月29日より全国公開

かつて「史上最強」と言われた元殺し屋、坂本太郎(目黒蓮)。ある日、恋に落ちたことであっさりと裏稼業を引退。結婚と娘の誕生を経て、町の個人商店の店長となった坂本は、かつての面影がないほどに激太り。そんな彼の首に突如、10億円の懸賞金が掛けられたことで、世界中から刺客が現れ、日常は一変する。


©鈴木祐斗/集英社 ©2026 映画「SAKAMOTO DAYS」製作委員会

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