2022.04.20

写真家・森山大道写真展「DAIDO HYSTERIC」で、90年代カルチャーを垣間見る

2022年4月29日(金)から5月22日(日)まで、東京・渋谷のGallery COMMONで写真展「DAIDO HYSTERIC」が開催される。90年代に思春期を過ごした大人たちは、ぜひ足を運んで欲しい。

写真家・森山大道写真展「DAIDO HYの画像_1

1993年に原宿のファッションブランド「ヒステリックグラマー」から出版された写真家・森山大道の写真集『Daido hysteric no.4』。ファッションとアートのクロスオーバーの先駆けとしての歴史的側面があり、90年代以降の原宿を象徴するコラボレーションカルチャーの礎となった作品だ。

これをもとに、写真展「DAIDO HYSTERIC」が東京・渋谷のGallery COMMONで開催される。

写真家・森山大道写真展「DAIDO HYの画像_2
Photo by Yosuke Torii. Courtesy of Gallery COMMON.

日本を代表する写真家の一人として、長年にわたりその地位を確立してきた森山大道。彼の作品は「ヒステリックグラマー」の創業者・北村信彦ら後進に大きな影響を与えた。

北村が1991年に出版したhystericフォトブックシリーズは、服の写真やブランドのマーケティング、広告などは一切含まれない、写真家が自分の作品を発表するための純粋なプラットフォームとしてスタート。このようなファッションとアートのクロスオーバーは今でこそ当たり前だが、当時は全く新しい動きとして、多くの人を魅了したのは言うまでもない。そんなシリーズの第4弾が、この『Daido hysteric no.4』だ。

今回の「DAIDO HYSTERIC」では、『Daido hysteric no.4』を中心とした写真に加え、本展に向け過去アーカイブより選り抜かれた同時代の未公開写真を含む48点のゼラチン・シルバープリントと9点のシルクスクリーンキャンバス作品の展示を行う。

写真家・森山大道写真展「DAIDO HYの画像_3
Daido hysteric no. 4 Remastered Edition. Courtesy of Gallery COMMON.

また、Gallery COMMONでは、Akio Nagasawa Publishingと共同出版で1993年に出版された本写真集のリマスター版を制作。当時限定300部で発売された貴重な写真集だが、なんと限定900部で復活することとなった。リマスター版900冊のうちの50冊は、オリジナルのゼラチン・シルバープリント付きスペシャルコレクターエディションとして発売される予定だ。

当時、手に入れたくても手に入れられなかった人たちはぜひこの機会にゲットして欲しい。


Daido hysteric no. 4
著者/作家:森山大道
出版社:Gallery COMMON & Akio Nagasawa Publishing
発行年:2022年
ページ数:352ページ
サイズ:36.5×31.5cm
エディション:900、作家サイン&ナンバー入り

リマスタードエディション
エディション:850、作家サイン&ナンバー入り
価格:¥16,500

スペシャルコレクターズエディション
エディション:50、作家サイン&ナンバー入り
価格:¥110,000
1枚の25.4×30.5cm ゼラチン・シルバープリント付き。5イメージ、各限定10部。

発売日:2022年4月29日(金)

Gallery COMMONおよび日本国内一部書店で購入可能(詳細は近日公開)。オンライン・海外からのご購入はwww.akionagasawa.comより。



森山大道「DAIDO HYSTERIC」
開催日時:2022年4月29日(金)〜5月22日(日)
開廊時間:12:00-19:00(水~日)※月、火は休廊
TEL:03-6427-3827
所在地:Gallery COMMON 東京都渋谷区神宮前 5-39-6 B1F

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