展示された洋服の一部は購入可能!


NY生まれ・NY育ち・ニューヨーク大学卒という経歴を持つ生粋のニューヨーカーである、デザイナーのアダム・キメル(ADAM KIMMEL)が手掛けた服飾アーカイヴを集めた展示・販売会が、東京・港区の「CURATOR’S CUBE」で開催される。収集キュレーターは、ファンを自称するスタイリストの池田尚輝(いけだなおき)だ。


この「メンズウェアデザイナー・アダムキメルとニューヨークの美学」展は、6月25日(金)から6月28日(月)の開催。入場は完全ウェブ予約制なので注意のこと。



※展示・販売アイテムの一部



15年以上前、メンズブランド「ADAM KIMMEL(アダム・キメル)」との出会いを池田尚輝はこう振り返る。


池田尚輝:「僕が初めて『アダム・キメル』のコレクションに触れたシーズンは、2005年の冬。NYのバーグドルフ・グッドマンで、それはデビューシーズンのものでした。『トム ブラウン』の隣に並べられた服は、一見あまりにもプレーンなデザインで、贅沢な素材使いのカジュアルウェア。無名にしか思えないブランドなのに、コレクションはとてつもなく高額で、読み方も不明な“AK”ロゴだけのタグが印象的でした」


ランウェイや公式ヴィジュアルにプロモデルを起用しないスタイルも顕著だった。華美な装飾を嫌うかのようなデザインは、後の一大ブームであり、現在も尾を引く“ノームコア(Normcore)”トレンドへと繋がっていく。


池田尚輝:「壁に飾られたルックの写真には、俳優のノーマン・リーダスやパンクバンド『ザ・ラプチャー』フロントマンのルーク・ジェナーを筆頭に、モデルは男性に限らずアーティストのホープ・アサートンなども登場。個性豊かな人々が自由に着こなす服と、このブランドが発する謎めいた魅力に強く惹きつけられました」



※展示・販売アイテムの一部



簡単に足跡を辿ると、アダム・キメルは1979年生まれ。


ニューヨーク大学で建築学を学んでいた彼にとって、アパレルのデザインは親しい友人に宛てたサイドビジネスだったという。卒業後にイタリアに渡りテーラリングを学び、半年後にNYに帰還。デビューシーズンからパリの有名セレクトショップ「colette(コレット)」で取扱われるなど破竹の勢いでメンズシーンに進出した。


ファッションデザイナーとしての活動は2005-06年秋冬から2012-13年秋冬シーズンまでの僅か7年間だが、そのクリエイションとメンズウェア界への功績は、今もなお世界中のファッション関係者に支持されている。



池田尚輝:「突然のブランド休止以来、彼の動向を追い続けながら『アダム・キメル』を購入していましたが、9年経った今も、その魅力に僕は捉えられ続けています。タイムレスなデザインでありながら、近代メンズウェアの歴史が直接的に詰まった、着るだけでなく、読み込む事の面白さも伝えてくれる“メディア”と言えるでしょう」


「CURATOR’S CUBE」に展示された数十点の洋服の一部は購入可能とのこと。洋服好き大人男子は必見だ!




「メンズウェアデザイナー・アダムキメルとニューヨークの美学」展
日時:2021年6月25日(金)~6月28日(月) 13:00~19:00
会場:CURATOR’S CUBE
港区西新橋2-17-1 八雲ビル3階 TEL:03-6721-5255
来場予約はこちら

Text: Takafumi Hojoh