床材に選んだブラックチェリー材に合わせ軽量なパイン材の天井板を塗装で仕上げる。藤ヶ谷さんが自ら、あるひと手間を提案した。
木材が違えば色も異なる床と天井を塗装でつなぐ
車内の広い面積を占める天井には、内装全体のムードを決める重要な役割がある。今回の作業で取りかかるのは、カットと研磨を終えた天井板の塗装。リビングのようなゆったり寛げる空間をゴールに掲げ、ハケを手に取る。
「内装の部材を選ぶ際、最初に決めたのは床板にブラックチェリー材を使うこと。一方、天井は重量を抑えるため、軽量なパイン材にするのがマストなんだと知りました。異なる木材なので色味は当然異なります。高級感のあるチェリー材に近い塗装をしたいと、カスタムをお願いしているドリームドライブに相談した結果、職人のヒデさんが最高の調合を見つけてくれて、職人さんのすごさにあらためて感服しました」
パイン材の色味を落ち着かせ、空間が重く見えない明るさを目指し、ベースにはチェリー色の塗料を使用。そこにグレー、クリアを加え、さらに少量のダークブラウンで微調整。ヒデさんブレンドの塗料を、まずは一枚、天井板へ均等にのばしていく。ここで藤ヶ谷さんから意外なアイデアが飛び出す。
「色はすごくいいんだけど、このままだと木目がつぶれて、せっかくの木の質感が薄まってしまうのが気になる…。塗料をのばした後、乾く前にウエスで拭き上げてみてもいいですか?」
試してみると、自然な木目が浮かび上がった。パイン材特有の黄味も抑えられ、床板との相性もよさそうだ。
「自分で切って削った板を塗る。無心で手を動かしていると、時間がたつのも早い。3時間夢中で、作業をしていました。天井だけですごく時間がかかっているんだけど…読んでくれてる方は飽きずに見守ってください(笑)」
【1】試し塗りで塗料の配合を探る
塗料はチェリー色をベースとし、グレー、クリア、ダークブラウンを15対15対5対1で配合。ドリームドライブの力を借り、床材に馴染む色味へ整えた。
【2】仕上げにいたるまでの天井板の経過
右から塗装前、塗装後、拭き上げ後。余分な塗料を取り除くことで、パイン材の木目を残しつつ、素材の軽さを感じさせない落ち着いた表情に。
【3】反りを防ぐべく裏面にも塗装を
表面の塗装に入る前に、忘れてはならないのが、天井板の裏面への塗料の塗布。湿度などによる反りを防ぎ、取りつけ後の状態を保つための下準備。
【4】塗装後はしっかり乾燥させる
塗装を終えた天井板は、重ならないよう間隔を空けて並べ、十分に乾燥。乾くにつれて色味も落ち着き、木目の表情にも変化が表れるのだという。
1987年神奈川県生まれ。9月よりDMM TVで独占配信されるドラマ『幸せカナコの殺し屋生活2』に出演する。Kis-My-Ft2としてデビュー15周年を記念する全国アリーナツアー「Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2026 fan IS・・・・・・」を開催中。