教えてくれたのは…

バズーカ岡田さん
(ボディビルダー/スポーツトレーナー)

日本体育大学体育学部准教授。トレーニングは「心と身体を鍛えるもの」をポリシーに、トップアスリートから一般人まで身体づくりを指導。自らもボディビル競技に挑みつつ、「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ)など多くのメディアに出演。YouTube公式チャンネル「バズーカ岡田の筋トレラボ」。近著『世界一細かすぎる筋トレ図鑑』(小学館)。


1.将来の「疲れ」と「ケガ」を予防できる

主に大臀でん筋、中臀筋、小臀筋、梨状りじょう筋という筋肉から形成されている尻は、全身の中でもかなり筋肉量が多い部位。そして、二足で歩く・走る・跳ぶといった「人間らしい」動作をするための要の部分でもある。その証拠に、人間の「体重に対する尻の筋肉量の比率」は、どの動物よりも大きい! つまり、尻の筋肉量が落ちてしまうと、人間らしい動作ができなくなってしまうのだ。例えば、年齢を重ねるうちにケガをしやすくなってしまったり、ちょっと歩いたり階段を上ったりするだけで疲れたり…。それらの予防のためにも尻を鍛えることは大切!


2.腰痛や膝の痛みの改善につながる

人間の身体には大小含めて約600以上もの筋肉があり、日常の動作は、それらを細かく使うことで行われているが、尻を上手に使えていないと、歩いたり走ったりしたときに骨や椎間板、関節などに過剰な負担がかかり、腰痛や膝の痛みの原因となってしまう。今これらの痛みに悩まされている人は、尻を重点的に鍛えれば解決できるかも。尻の筋肉をうまく使って歩けるようになれば、身体への負担が減り、腰痛や膝の痛みとはおさらばできる。


3.姿勢が整い、スタイルがよく見える

最短で見た目を変えたい人には、まず尻を鍛えることをオススメする。その理由は二つ。一つ目は、尻の筋肉は骨盤を支える役割ももっているから。尻にしっかりと筋肉がつけば、自然と骨盤が起き上がり安定させ、正しい位置に矯正される。すると猫背が解消され、ぽっこりと出た下っ腹も改善。上半身の姿勢までもきれいに整う。二つ目はヒップアップすることで、脚の起点が上がり、視覚効果で脚が長く見えるのだ。自力ではなかなか改善が難しかった猫背も短足も、「尻トレ」がすべて解決してくれる!


4.実はストレス発散にも一役買う

筋トレをすると、さまざまなホルモンが分泌される。代表的なものは、精神が安定し気分を高揚させるセロトニンと、モチベーション向上やポジティブ思考につながるドーパミンだ。特に尻の筋トレは、ほかの部位に比べて大量のホルモン分泌が期待できる! また、尻のように大きな筋肉を動かすということは身体にとっても負荷が大きく、真剣に取り組むと息が上がる。だからこそ、筋トレ後の爽快感や気持ちよさはどの部位よりも感じやすく、ストレス発散につながる。さらに、キツい筋トレを「やり切った」成功体験を重ねることで、自分に自信がつき、結果的に日常生活でも前向きになれる!


5.代謝がアップして、効率よくダイエットができる

人が生きるために最低限必要な呼吸や心拍、体温維持などに使われるエネルギーが基礎代謝。ダイエットでは、運動や食事でカロリーをコントロールすることももちろん大切だが、基礎代謝を上げて、平常時から多くのエネルギーを消費することも大切。基礎代謝の中でも最もカロリーを消費する筋肉を効果的に鍛えるほど「代謝がよい」身体になれるのだ。ということは、やはり尻を鍛えれば、身体全体の筋肉量が一気に上がり、効率よく痩せられるというわけだ。



Model:Asahi Uchida
Photos:Kanta Matsubayashi
Hair&Make-up:Rie Akita
Stylist:Masashi Sho
Text:Emiko Hishiyama
Supervisor:Okada BAZOOKA