髪をかき分けてみて赤みやヒリつきがあったら
乾燥しすぎ!

紫外線、空調、洗いすぎ。日常生活のあらゆる要因で起こる最も身近なトラブル。思い当たる人は注意を。

不摂生にビタミンB不足。フケが過剰なら
脂漏性皮膚炎!?

フケの原因となる大きな理由の一つが、皮脂分泌が過剰になった皮膚の炎症。謎が多い悩みゆえ多角的にケアが必要。

抜け毛は抜け毛でも“進行”してたら
即対応が必須

ホルモンの影響が考えられる“AGA”という進行性の場合が多々。とにもかくにも先手を打つのが改善の近道だ。

ベタつきがあるとくさ〜いニオイの原因にもなる

頭皮に触れるとペトッ。オヤジっぽく見える&ニオう原因はこれだったのかも!? 出先での対策を検討すべし。

ただかゆいだけ?それってもしやシラミかも!

子どもの頃によく聞いたあの虫。実はまったく減っていない! 40歳になった今、まだまだ出会う可能性が…。


今回話を聞いたのは…

玉城有紀先生

溝の口駅前皮膚科、二子玉川ファミリー皮ふ科、自由が丘ファミリー皮ふ科の総3院で院長を務める。患者に寄り添う丁寧な診察に定評あり。さまざまな雑誌や新聞、テレビでの取材も多数行っている。


あなたのそのやり方、間違ってるかも!?

正しいシャンプーの作法

頭皮トラブル対策に共通して言えるのが正しいシャンプーの方法を取り入れること。日常的に行っているクセを見直してみよう。

1頭皮につける前に泡立てる
シャンプーは泡立ててから頭皮や髪に塗布。水を加え泡立てたときに適度な洗浄力になるようつくられているため、そのまま使うと高濃度のままとなり、ダメージの原因に。

2頭皮への刺激を最小限にする
洗うときは指先や爪ではなく“指の腹”が必須。力の入りやすい指先や爪は、頭皮に傷をつけることにもなりかねないので厳禁。圧が分散しやすい指の腹を使い、やさしく洗おう。

3お湯の温度は気持ち低めに
泡を流す際のお湯の温度も重要。あまりにも熱すぎると必要以上に頭皮の脂分まで流されてしまう。乾燥してその結果、皮脂分泌過剰にもなりかねないので、36〜38度がベスト。


日々のルーティンで引き起こしていた可能性大

乾燥

風呂上がりの頭皮のカサつき、肩に降り積もった乾いたフケ…。そんな症状が出ている場合は頭皮が乾燥している可能性があります。いちばんの原因は“洗いすぎ”。ゴシゴシ洗ったり、洗浄力の強すぎるシャンプーを使うと頭皮のバリア機能が崩れ、潤いが逃げてしまって乾燥状態に。低刺激のものに見直しを。また、一日中空調のきいたオフィスにいるのも原因の一つ。油分を与えるオイルやローションを取り入れましょう。そして、男性が意外と意識していない紫外線も大敵です。頭皮も顔や身体と同じ“一枚皮”。紫外線を受けると日焼けします。物理的な防御、紫外線対策アイテムでケアしましょう。(玉城先生・以下同)

❷これ一本で洗髪が完了。赤ちゃんにも使える処方だから敏感に傾いている頭皮にぴったり。頭皮の酸化を抑え潤いを与えてくれる茶の実オイルが入っており、頭皮臭対策にも。ナチュラルシャンプー 無香料 250㎖ ¥2,750/uruotte(クィーン) 
❸❹すすぎが簡単で、髪はもちろん頭皮にも残りにくく、額や首などのデリケートな肌への負担も軽減。シャンプーとコンディショナーを併用することで、汚れを落とし、髪の潤いはキープ。ヘアケア シャンプー 210㎖ ¥1,320・ヘアケア コンディショナー 150g ¥1,320/アクセーヌ 
❺頭皮環境を整え、健やかでしなやかな髪へ導くヘアオイル。洗髪前にオイルを温め、頭皮と髪にもみ込んでマッサージ。ホットタオルをのせ15分間放置すると、頭皮もやわらかくなる。オーガニック ヘアオイル 50㎖ ¥2,200/ヴェレダ(ヴェレダ・ジャパン) 
❻何度も繰り返すかゆみやカサつきには、潤い成分を配合したローションで保湿ケアを。洗髪後、タオルドライしたあとがおすすめ。頭皮保湿ローション 120㎖ ¥1,430(編集部調べ)/キュレル(花王) 
❼スプレータイプの日焼け止めは使いやすく外出時の対策も楽。髪や頭皮、全身にも使え、贅沢に配合された美容成分で乾燥を感じることなく使用できる。UV シャワー SPF50+・PA ++++ 45g ¥1,760/スプリナージュ(アリミノ) 
❽日本基準上限の日焼け止め効果をもち、保湿成分もイン。イヤなニオイを抑え、爽やかで品のある香りが漂う。逆さでの使用も可。ミーファフレグランス UVスプレー〈マグノリア〉 SPF50+・PA ++++ 80g ¥1,320/ミーファ(ナプラ)


清潔感とは縁遠くなる大人としては避けたい道

脂漏性皮膚炎

べっとりとしたフケが出るなら脂漏性皮膚炎を起こしているかも。原因やメカニズムは解明されていないことが多いのですが、生活リズムの乱れがかかわっている可能性大。睡眠不足やストレス、ビタミンB不足、シャンプーやトリートメントをしっかり洗い流せていないことも理由の一つです。これらが原因で皮脂が多く分泌されてしまい“脂漏”の状態になり、その皮脂が頭皮に常在している菌によって分解され炎症が起こっている、と考えられています。専用のシャンプーなどで毛穴の汚れをきちんとオフ、頭皮環境を清潔に保ち、生活リズムの改善を図りましょう。ビタミンBが配合されたサプリを摂るのもいいですよ。

❶ビタミンB群の仲間でもあるビオチンと、その他3つの主成分の力で地肌や髪に栄養を届けるサプリ。身体の内側からアプローチをして頭皮の状態を整え、ハリ、コシ、ボリュームのある髪を保つ。カミエル 120粒入り ¥4,800/バイエル薬品 
❷❸薬用、低刺激性、無香料、無色素でデリケートな肌にも◎。シャンプー&リンス両方にフケの原因菌が増えるのを抑える成分を配合し、すっきり洗い上げてくれる。薬用コラージュフルフルネクスト シャンプー[医薬部外品] 400㎖ ¥3,300・同 リンス[医薬部外品] 400㎖ ¥3,300/コラージュ(持田ヘルスケア) 
❹フケなどの原因になる菌の増殖を抑える抗真菌成分、炎症を抑える抗炎症成分を配合。症状が改善した後の予防としても使用可能。メディクイックH頭皮のメディカルシャンプー[医薬部外品](オープン価格)/ロート製薬お客さま安心サポートデスク 
❺頭皮マッサージをする際に使用。血行を促進し、地肌を整えて、頭皮、髪の芯まで潤う。ファイブハーブス ボリューム&ストレングススカルプセラム 100㎖ ¥4,290/ロクシタンジャポン カスタマーサービス 
❻毛穴の汚れや詰まりをすっきりと落とし、しなやかな髪を育む頭皮環境に導く。毎日の集中ケアとしても、週1回のスペシャルケアとしても。ニーム頭皮クレンジングオイル 80㎖ ¥6,050/SHIRO


ヘアスタイルが決まらずおしゃれにも影響

抜け毛

抜け毛や薄毛は男性なら誰もがなり得る“AGA=男性型脱毛症”のことが多いです。進行性で、男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結びつき、ジヒドロテストステロンに変換されて脱毛因子が増加して起こります。症状としては生え際、前頭部から、または頭頂部から進行していくパターンがあります。ただ早めに対処すれば復活も可能! 抜け毛の原因でもある頭皮環境の悪化、特に血行不良などにはミノキシジル配合の発毛剤を利用したり、実は髪の栄養不足を補うのに一役買ってくれるプラセンタを補給するのも対策に。AGA専門のクリニックもあるので一度相談してみるのもおすすめです。

❶厳選されたプラセンタエキスを高濃度で配合したサプリで、加齢とともに表れるエイジングサインをカバー。体力低下、パワー不足を補い、肌のハリや弾力の衰退もケア。ホルモンバランスのコントロールをする作用もあり。プラセンタEXエンリッチリフト 120粒入り ¥13,824/ドクターシーラボ 
❷国内で発毛効果が認められている成分、ミノキシジルを5%配合し、髪の成長を促して脱毛を防止。塗布するボトルの先端部分にはクッションラバーヘッドを採用し、頭皮に対してやさしい使い心地に。スカルプD メディカルミノキ5[第1類医薬品] 60㎖ ¥7,800/スカルプD(アンファー) 
❸ミノキシジルのほか、スカルプバランス成分をプラスし頭皮環境を整えて発毛をサポート。ミノキシジルがもつ、本来の発毛効果を十分に発揮。頭皮に使用することで毛母細胞を活性化。強く発毛! リアップX5プラスネオ[第1類医薬品] 60㎖ ¥7,753/リアップ(大正製薬お客様119番室)


異常に出た脂で髪がテカテカベトベトに

ベタつき

夕方になると髪が脂っぽくなっている人は、頭皮からの皮脂分泌が増えているのかも。乾燥によるものか、体質的なものか、どちらの可能性も考えられますが、気がついたときに頭皮を清潔に保つことが大事。出先でも水を使わず手軽にベタつきを抑えられるドライシャンプーなどで応急処置を。髪のふんわり感も復活するため、仕事後、ジム帰りなど、汗をかいたあとはこまめに使って。

髪や頭皮にスプレーし、もみ込むだけでベタつきを回避。シャンプーをしたかのようなさらっと感とボリュームが復活。まとまりやすい髪に整えて、ニオイ対策にもなる。髪を洗いまスプレー 100g ¥1,320/サボリーノ(BCLお客様相談室)


可視できるほどの大きさでとにかくかゆみが止まらない

シラミ

シラミなんて昔の話…というのは大きな間違いで現在も変わらず存在します。乾燥とは違うひどいかゆみが出ているなら、一度髪の根元や頭皮付近をチェックして。3㎜程度のシラミが寄生している可能性もあります。小さな子どもが保育園などで発症し、添い寝で大人にうつるケースも少なくない。その場合、シラミの繁殖力は非常に高く、自力では取り除けないので皮膚科を受診し、しばらく専用のシャンプーを使うことが必須。家族全員同じベッドで寝ていて誰かが発症したら、ほかの人にもうつっている可能性は高いと覚えておいてください。



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Photos:Yoshio Kato 
Illustration:Joe Okada 
Composition&Text:Mariko Urayasu