香りは男のたしなみ。夏の着こなしに合わせるフレグランスを探している人のために、人気ブランドの新作を厳選してピックアップ。どれも大人にふさわしい上質な香りだ。
01:エルメス|珊瑚礁の庭
ミネラルノート、太陽を浴びたティアレの花、タマヌナッツの包み込むような香りが溶け合った香りは、タヒチのタハア島から着想を得たムスキーフローラル。芳香に包まれた瞬間、まぶたに浮かぶのは、サンゴが彩る水中の庭園。空と海の境界が溶け合う、夢見るような青の心象風景だ。
現実には存在し得ない。そんな世界を表現した香りは、太陽の下でまとうにふさわしい。ビーチリゾートでのバカンスの際に、ぜひ携えてみては。非日常へと連れて行ってくれる香り、涼やかで美しいボトルは、女性へのギフトとしても人気が高い。
02:シャネル|アリュール オム スポーツ スーパーレッジェーラ
弾けるようなフレッシュさと、大人にふさわしいウッディ・ムスクの深みを両立。究極のパフォーマンスを追い求め、挑戦を楽しむ精神を表現したフレッシュ ウッディ フレグランス。2024年8月に数量限定発売されて好評を博し、レギュラー製品として復活。
さわやかに吹き抜ける風のようにいきいきとしたグレープフルーツのノートをパワフルなムスクが引きたて、アンバーが深い余韻を残す。精密な調香がもたらす爽快感と力強さの完璧なバランスが、自由を愛する男性の“アリュール(魅力)”をいっそう引きたてる。
スポーツ×エレガンスのバランスが絶妙な香りは、抜け感ある大人カジュアルを好むUOMO世代にこそふさわしい。スポーツのシーンでも、さりげなく香らせたい。
03:ロエベ|ロエベ アイレ スティレサ エリクシール
こちらはエリクシールコレクションの最新作。Aire(アイレ)、すなわち我々を取り巻く“空気”からインスピレーションを得た香りは、自由、しなやかな強さ、そして生命力がもたらす感覚を映しだす。
リーフグリーンのグラデーションが印象的なボトルに閉じ込められているのは、高揚感に満ちたフローラルムスクノート。スペイン原産の花・ロックローズの複雑で豊潤な香りをもとにつくられた特別なロエベ アコードをキーに、洋ナシやレモンのフルーティなニュアンス、そしてオレンジフラワーやジャスミン サンバック、マグノリアなどのピュアでみずみずしい花々の祝福が降りそそぐ。これはまさに、生きる力を吹き込んでくれる香り。装いが軽やかにシフトしていく初夏から夏のコーディネートを、見えないチカラで格上げしてくれる。
04:ディオール|ラ コレクシオン プリヴェ オードゥ パルファン キュイール サドル
香水の特別なコレクションといえるディオール最高峰のフレグランスライン「ラ コレクシオン プリヴェ」。そこに今年新たに加わったのは、乗馬用サドルのクラシカルなラインを取り入れたアイコニックな「サドル」バッグからインスピレーションを得た、モダンで柔らかなレザー フレグランス。
繊細でセンシュアルなレザー アコードが、気品あふれるホワイト フラワーやウッディ ノートと一体となり、肌に溶け込み、抗えない魅力を放つ。誰ともかぶらない洗練された個性をまとうことができる格式ある香りは、プライベートなカジュアルシーンから、ワンランク上のラグジュアリーな場まで、シーンを問わず寄り添ってくれる。
05:トム フォード|タオルミナ オレンジ オード パルファム スプレィ
シチリアの陽光あふれる高台に佇むプライベートリゾート、タオルミナをイメージしたジェンダーレスな1本。ブラッドオレンジの果樹園を吹き抜ける潮風を思わせる爽やかなほろ苦さに、オークモスのウッディな余韻が重なる。それはまるで、リゾートで眺める夕陽のようだ。
明るく開放的でありながら、どこかラグジュアリー。地中海を望む絶景と洗練された大人の休日を想起させる、重すぎないシトラス ウッディの香りは、ドライブに出かける日や白いリネンのシャツと好相性。
06:ディプテック|オー ド トワレ オルフェオン
「オー ド パルファン オルフェオン」が、パリの伝説的なジャズクラブの活気あふれる一夜を切り取った香りであることに対し、「オー ド トワレ オルフェオン」は、夕暮れ時の軽やかな高揚感を表現。
日本のユズなどを用いた活気あるシトラスで幕を開け、スパイスや花々が鼻をくすぐり、躍動感あるウッディへと移り変わる。まるでアペロを楽しんでいる最中のように、ジントニックを片手に、ゆったりと夜を待ち望む気分へと誘ってくれる。オフィスを出る前にこのエレガントな香りひと吹きして、夜の街角へと出かけよう。
07:メゾン マルジェラ |レプリカ オードトワレ アップ アット ドーン
静寂に包まれた、夜明けのイングランド庭園で花開くローズ。そんな、みずみずしさあふれるローズとともに香るのは、ゆるぎない自分らしさを呼び起こすピンクペッパー。まるでありのままの自分が開いていくような前向きなひと時を再現した、清潔感をもたらすフローラルウッディー。湿度の高い日本の夏にもぴったりだ。
ポジティブな印象を与えることができる爽やかな香りは、大切なプレゼンがある朝、シャワーの後にひと吹き。そのほかにも週末の早朝の散歩、カフェでのブランチ、ジムへ行く前など。自分自身のスイッチを切り替えるのにも役立つ。
08:ジョー マローン ロンドン|サイプレス & グレープバイン コロン インテンス
力強く立ち上がるサイプレスのグリーンノートに、温かみのあるグレープバインとウッディな深みが重なり、落ち着きと洗練をもたらしてくれる。クラシックでありながら現代的な印象を持つ香りは、スーツスタイルやミニマルな装いに自然と溶け込む。ビジネスシーンはもちろん、夜のシーンでも静かな存在感を放ちたいときに最適だ。
通常のコロンに比べ濃厚なコロン インテンスならではの奥行きと持続性を生かし、少量を手首や胸元に仕込むようにまとうのがおすすめ。時間とともに変化する香りのレイヤーを存分に楽しめる。
09:ル ラボ |ヴァイオレット 30 オード パルファム
静かに佇むように咲く希少な白いスミレを中心にした、透明感がありながらも束縛を許さないグリーンフローラル。上品な白茶のノート、ドライなシダーウッド、そしてほんのわずかに香る甘くスモーキーなガイアックウッド。
どこかなじみががあるのに、ひと言では言い表せない複雑なコントラストを描き出す未知なる香りは、日によってくるくると印象を変える。そんな多様さが、まとう人はもちろん、周囲をも魅了するに違いない。
10:イソップ|アバヴ アス、ステオーラ
ステオーラとは、古英語で“星”を意味する言葉。頭上に広がる無限の夜空と、その圧倒的な静寂からインスピレーションを得た香りは、スパイシーなバルサミックノートが効いたモダンなアンバーフレグランス。
フランキンセンス・ラブダナム・バニラビーンといった緻密な香料の組み合わせが、まるで星座のようにアンバーの香気を浮かび上がらせ、その星間を流れ星のようにカルダモンが鮮烈に駆け抜けていく。他者に惑わされず自分の道を歩む人を新しい場所へと誘う、極めて知的でエネルギーを感じられる香り。夏は、眠る前にルームフレグランスとして使うのもおすすめだ。