空や海の過酷な環境で磨かれた道具がもつ、特有の機能美。ルーツを知りつつ、着こなしのアクセントとしても楽しみたい。
01：TUDOR｜レンジャー
創業者の遺志を継いだ冒険者の時計
ムーブメント：自動巻き
ケース素材：SS
ケース径：39㎜
価格：¥471,900
1929年に、創業者ハンス・ウイルスドルフが「レンジャー」を商標登録。その名を冠するモデルは長らく登場しなかったが、1952〜’54年の北グリーンランド探検隊員が着用した「オイスター プリンス」は、ツールウォッチとしての性格上「レンジャー」の源流とされている。1965年には「レンジャー」を名乗るモデルが登場。それを復刻した本作は、黒文字盤に夜光インデックスが簡潔で美しい。／チューダー（日本ロレックス / チューダー）
02：BLANCPAIN｜フィフティ ファゾムス オートマティック
仏海軍との共同開発で生まれた、
ダイバーズウォッチの元祖的存在
ムーブメント：自動巻き
ケース素材：SS
ケース径：38.2㎜
価格：¥2,706,000
ブランパンのかつてのCEO、ジャン・ジャック＝フィスターと仏海軍のロベール・“ボブ”・マルビエ大尉らによって進められた潜水用時計の開発が結実した1953年。50ファゾムス（深さの単位＝約100m）という防水性を誇る元祖ダイバーズウォッチが完成した。12、3、6、9時の算用数字インデックスなど、初代モデルの意匠を引き継ぎながら、防水性を300mに進化させた本シリーズに加わった待望の小径モデルだ。／ブランパン（ブランパン ブティック 銀座）
03：SINN｜903.St.B.E.Ⅱ
回転計算尺付きクロノグラフの
歴史が認めるもう一つの“本物”
ムーブメント：自動巻き
ケース素材：SS
ケース径：41㎜
価格：¥841,500
クオーツ時計が登場し、機械式時計メーカーに大打撃を与えた1970年代。回転計算尺付き機械式クロノグラフの意匠の使用権をブライトリングから購入して、その姿を残すのが、ドイツが誇る「ジン特殊時計会社」、通称ジンだ。計算尺のフォントや横3つ目ダイヤルに、ネイビーブルーの文字盤と夜光のオフホワイト、12時の数字インデックスが、本家よりクラシカルな印象を高める。20気圧防水や60時間のロングパワーリザーブと進化も遂げた。／ジン（ホッタ）
04：RADO｜キャプテン クック
現代の技術で外装面を
ブラッシュアップした名作
ムーブメント：自動巻き
ケース素材：SS
ケース径：39㎜
価格：¥372,900
ダイバーズウォッチの開発が広まり始めた1960年代初頭。1962年に誕生した「キャプテン クック」は、12時位置に配置された動く錨（いかり）のマークで一躍人気に。今やハイテクセラミックの名手となったラドーは独自技術を注ぎ込んで本作を再構築。凹面となる回転ベゼルをセラミックインサートに置き換え、サファイヤガラスのドーム型風防やライスブレスレットなども現代の技術でアップデート。安心の300m防水を誇る。／ラドー（スウォッチ グループ ジャパン）
