
高温多湿な季節はスポーティな時計をつけたいもの。ただし、これ見よがしにしないのが大人の選択だ。俳優の中島歩が、8本の名作とともに夏の週末を演じる。
※文中すべて、SS=ステンレススチール、WG=ホワイトゴールド、PG=ピンクゴールド、RG=レッドゴールド、Pt=プラチナ、Ti=チタンの略です。
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05:LONGINES|コンクエスト

静かな週末の朝、ラフな部屋着姿を引き締めるのは、ロンジンの「コンクエスト」。1954年からあるコレクションながら、普遍的なデザインが特徴。ケース径は38㎜とやや小ぶりで腕馴染みがいい。搭載するムーブメントにはモノクリスタルシリコン製ヒゲゼンマイを使用し、耐磁性も向上。パワーリザーブは約72時間なので、金曜の夜に帰宅して時計を外しても、月曜の朝までしっかり動き続ける。
06:BVLGARI|オクト フィニッシモ


ローマ発祥のブルガリは、1970年代に高級時計市場に参入。スイスに自社工場を構え、近年は薄型時計に力を入れている。このモデルは、自動巻きながらケース厚が驚異の薄さの5.15㎜。しかもケースは多面構造になっており、緻密な仕上げにも驚かされる。マットな質感のチタンケース&ブレスレットに合わせてダイヤルもモノトーンに。存在感も程よく、夏の手元に最適だ。
07:PANERAI|ルミノール マリーナ


レトロスポーティなバイクスタイルにはパネライが光る。「ルミノール」は、イタリア海軍特殊潜水部隊のための時計として1950年代に誕生。防水性能を高める肉厚なケースや衝撃から守るためのリュウズプロテクターなどの特徴的デザインはそのままに、50気圧防水へと性能アップ。レザーストラップに替えればドレッシーにも楽しめる。
08:LOUIS VUITTON|タンブール オトマティック スティール シルバー

アイコンモデルの「タンブール」は、厚さ8.3㎜の薄型ケースとブレスレットが一体化していてスポーティ。ダイヤルは1930年頃に流行したセクターダイヤルを模範とする。ムーブメントは、自社のウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」で製造。すべてがハイクオリティな時計には、手の込んだ刺繡のシャツが映える。
1988年宮城県生まれ。2013年にデビュー。映画『偶然と想像』『いとみち』にて第35回高崎映画祭最優秀助演俳優賞を受賞。’25年のNHK連続テレビ小説『あんぱん』では、ヒロインの夫・次郎役を務めた。来年放送のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』では浅井長政役で出演が決まっている。