時計界に衝撃を与えたクオーツムーブメントの登場と同時期に、その革新性にふさわしいモダンデザインも多数産声を上げた。
01:GIRARD-PERREGAUX|ロレアート フィフティ
’70年代風の顔立ちながら、
中身は最先端という意欲作
ムーブメント:自動巻き
ケース素材:18KYG×SS
ケース径:39㎜
価格:¥3,817,000
ラグジュアリースポーツと呼ばれるジャンルにおける重要モデルの一つが、ジラール・ペルゴの「ロレアート」だ。誕生から50年の今年、当時先鋭的だったクオーツムーブメント搭載の初代デザインを継承した最新作として、「ロレアート フィフティ」をリリース。耐磁性や耐衝撃性、ロングパワーリザーブを備える新キャリバー「GP4800」を搭載し、新世代の“ラグスポ”を提示する。/ジラール・ペルゴ(ソーウインド ジャパン)
02:VACHERON CONSTANTIN|ヒストリーク・222
時代を先取りした名作の現代版
ムーブメント:自動巻き
ケース素材:SS
ケース径:37㎜
価格:¥4,928,000
1976年にブランド創業222周年を記念して、時計デザイナーの巨匠であるヨルグ・イゼックが創出した薄型モノブロックケースのスポーティウォッチを、2が並ぶ2022年にモダナイズして復刻。コインエッジ状のベゼルやケースの5時位置に備わる金のマルタ十字などが、無駄のないシャープなデザインにアクセントを添えている。人気モデル「オーヴァーシーズ」の原点と言われるのもうなずけるだろう。/ヴァシュロン・コンスタンタン
03:BAUME & MERCIER|リビエラ 10829
ベゼルで主張する優雅な個性派
ムーブメント:自動巻き
ケース素材:SS
ケース径:42㎜
価格:¥429,000
12角形ベゼルを備えたステンレスケースが、当時斬新だったクオーツ式時計「リビエラ」。まさに時計史の転換期である1973年に、その名のとおり地中海リゾートにインスパイアされた優雅なデザインで誕生し、人気を博した。何度かのアップデートを重ねたのち、4点のビスによりモダンさを獲得した最新コレクションでは、’50〜’60年代風のレトロなダイヤルデザインを採用して、新たな一面を見せている。/ボーム&メルシエ