キャンパーより小ぶりな34mm径
気軽に日常使いできて、しかもさりげなくセンスを主張できる。そんな腕時計を探しているなら、「TIMEX(タイメックス)」の「Camper 34mm(キャンパー 34mm)」の復刻モデルは要チェックだ。
タイメックスのキャンパーのルーツは、ベトナム戦争時に米軍の要請によって開発された「ディスポーザブル(使い捨て)ウォッチ」。正確な時間の把握が命を左右する戦場では、時計に精度や堅牢性が求められるが、故障してしまえば戦場で修理することは現実的ではない。ならば頑丈で使い捨てられる腕時計を作ればいいのではないかというアメリカらしい合理的な考えのもとに開発されたのが、ディスポーザブルウォッチだった。
ベトナム戦争終結後の1980年代初頭、タイメックスは、そのディスポーザブルウォッチをもとに手巻き式の「初代キャンパー」を商品化。その後、1988年頃には、ムーブメントをクォーツ化し、より日常に馴染みやすいようにデザインした「第2世代キャンパー」が発売された。
初代キャンパーがミリタリーウォッチとしてのDNAを色濃く残しているのに対して、第2世代キャンパーは都会的にアレンジされている。初代キャンパーはケース径が36mmであるのに対して、第2世代キャンパーはケース径34mmとひと回り小ぶり。また、セパレート型のラグや丸みのあるケースフォルムなども特徴だ。そのため、第2世代キャンパーは、”チビミリ”の愛称でも親しまれた。
第2世代キャンパーは、豊富なカラーバリエーションで人気を博したが、特に話題を呼んだのが2012年に登場した通称「青キャン」だ。元々、球数が少なかったうえ、ミリタリーの土臭さとは一線を画すブルーのカラーリングが注目を集め、瞬く間に完売し、「幻の青キャン」とも呼ばれた。
今回の復刻では、1988年頃に登場した定番のオリーブ、1990年初頭に誕生したブラックとともに、幻の青キャンもラインナップ。当時、買えなかった人は、手に入れるチャンスだ。
価格は税込9,900円と実にリーズナブル。全色揃えて、着こなしに合わせて付け替えるのもいいだろう。


