日々の取材を通して審美眼を養っているUOMOエディターたちが、「買ってよかった」と心から思った愛用の腕時計をご紹介。ぜひモノ選びの参考にしてほしい。
01:Cartier|タンク ルイ カルティエ ウォッチ ミニ
空港の免税店でやっと見つけた!
UOMO1月号「カルティエ時計試着フェス®」の撮影現場で、「タンク ルイ カルティエ ウォッチ ミニ」が目に飛び込んできた。上品なゴールド、控えめながら存在感のある佇まい、光沢のあるベルト。素敵すぎる。欲しい…。しばらく忘れられず、暇さえあればカルティエのあらゆる情報を検索する日々。が、近隣の店舗ではすでに完売だった。また、別の店舗ではベニュアールやパンテールに目を奪われ、悩み倒して決められなかった。悩む時間があればあるだけ悩んでしまう。
そんなある日、成田空港のカルティエで見つけてしまった(しかも免税)!!! 見つけたその瞬間、すでに私が乗る便は搭乗開始時刻を過ぎていた。あと5分で決めないと、飛行機は出発してしまう。動転し、思わずその場にいた我が子の手首にも巻いた。子どもにも受け継げそう! 生まれて初めて、買い物中に手に汗を握った。もう迷っている暇はない。あと5分で決めないと!
「これください!」「ギフトラッピングされますか?」「急いでるのでそのままで大丈夫です!」とコンビニみたいな会話をしながら会計し、搭乗ゲートへ猛ダッシュ。時計も手に入れ、飛行機も無事乗れた。2025年最初の買い物でずっと欲しかったものを手に入れられたので、幸先のいい一年の始まりだ。とりあえず、手に入れて毎日つけているが手首を見るたび超ハッピーでーす♡ わーい♡
世界を旅することを愛し、3人の息子たちとともに、これまでに19カ国を訪問。メキシコ、トルコ、モロッコが特にお気に入り。海外の旅行先では必ず料理教室に参加し、帰国後は各国の料理を自宅で再現している。旅好きながらもインドア派で、家に籠もって洋裁やDIYをするのも大好き。
02:Tiffany & Co.|ダイバーズウォッチ
このゴツさ、ホントにティファニー?
古くは言わずと知れたロレックスとのダブルネームにはじまり、今もオリジナルに加え、時計ブランドとのコラボも取り組んでいるティファニー。1990年代前半に作られたこちらのダイバーズウォッチは、そうした高級腕時計ともまた一線を画し、よりカジュアルなアクセサリー感覚で楽しめる。
38mmも展開があったが、私が買ったのは32mmのレディース(ボーイズとも呼べる)。クォーツでベゼルも回転しない(お飾り)という、時計のうるさがたからは怒られそうな仕様だけれど、本格的なダイバーズの佇まいでいて、この冗談みたいな感じが気に入っている。
ケースのサイズに対して竜頭が大きいのも、アンバランスでかわいらしい。ちなみにオリジナルのラバーバンドは割れてしまい、泣く泣く別のものに。
クルマと時計担当。幼少期からのクルマ好きで、大学時代は自動車部に所属。ウェブでは「文化系ネオクラシック車と30人の男たち」も手掛けた。愛車はアルファロメオの「ジュリア」。クルマはイタリア車好き、ワードローブはカジュアルなフレンチスタイルが好み。猫舌のため一年中、アイスコーヒー派。
03:TUDOR|オイスターデイト
入社記念の一本、チューダーの通称”デカバラ”
昔から何かと花柄や刺繍などフェミニンなアイテムが好き。だからか一本目の良い時計を買いたいと思ったときに手にしたのは、大きなバラの紋章が特徴であるチューダーの通称“デカバラ”シリーズでした。
「チュードルのヴィンテージを選ぶとはシブいね」とお仕事でご一緒させていただく方に言われることもありますが、時計のなんたるかを知らない20代の私。昔から聴いているJ-WAVEの番組のスポンサーがチューダーで耳馴染みがあり、おのずと気になっていたのかもしれません。この時計が製作された当時のチューダーは、メタルブレス・リューズ・オイスターケースは全てロレックス製。この王冠マークに安心してしまうのも若さ故なのは否めません。
毎日左腕を見るとニヤけてしまうくらいには気に入っている腕時計。「いつかは現行品を!」と思いながら、これからも仕事を頑張ろうと思えます。私の熱意が伝わったのか、この動画を撮影したカメラマンの木嶋さんがピントの当て方や秒針の動きをこだわってくださったので、是非何度でも観てください!
2023年入社の編集部最年少。本誌では『プロゴルファー!HIKARU』としてゴルフ連載を担当。ときたまデザインの効いたアイテムを着ると、先輩達にツッコまれがち。真夏生まれだが夏の暑さにも冬の寒さにも弱い。趣味はツーリングと音楽フェス。
04:PATEK PHILIPPE|カラトラバ3520
大学の試験で、運命の時計との出会い
大学一年生のときの前期試験。その日の会場は時計がないとのことで、自前で用意する必要があった。当時は腕時計をしていなかったので家族のものを借りようと自宅を物色していると、父親がいつも鍵やら財布やら置いていた一角に腕時計が残されていたので、これ幸いと拝借。父は海外出張中で、出張に持っていってないということは、大した時計ではないのだろうと思っていた。
2週間ほど経ったある日、帰国した父が何やら騒いでいた。「時計がない」、と。そうだ、試験で使った後、そのままバッグの中に入れっぱなしにしてたんだっけ。ごめんごめん、と時計を差し出すと、父は脱力。この時初めて、「PATEK PHILLIPE」という時計メーカーがあることを知ったのだった。
1994年、父が香港赴任中に現地で購入した「カラトラバ3520」は32mm径で極薄。イエローゴールドとダークブラウンのレザーベルトの相性もいい。昨年、半ば無理やり自分のものにさせてもらった。対外的には「親父の形見」ということにしているが、父は今も元気に生きています。
身に着けるモノの中では365日かけているメガネが一番大事だが、気分屋で服装には一貫性がなく、白髪に合えばなんでもいい。大阪府出身。お好み焼きと立ち飲みと電車と野球が好き。
05:CASIO|デジタルウォッチ「F-84W」
ひと夏時計のつもりが、マイ定番に!?
いわゆる「チープカシオ」と呼ばれている時計を初めて手に入れました。正式には「CASIO Collection STANDARD」というシリーズ。最も人気がある定番モデルはバラク・オバマ氏ら著名人が愛用したことでも知られる1989年に登場した「F-91W」だと思うんですが、僕が購入したのはそれより3年ほど前に登場した「F-84W」です。
「F-91W」とはよく似ていますが、違いはより地味な配色と華奢なベルト。ブルーの枠線ひとつとっても、「F-91W」の方はもう少しビビッドな色味なのに対して「F-84W」はスモーキーで地味。この地味さが個人的には刺さってこちらを選びました。
当初は汗をかきやすい夏場でも気を使わないで着用でき、価格も2000円程度とコスパ抜群なので「ひと夏時計」のつもりで購入したのですが、あまりにも気に入りすぎて、秋から冬にかけてもマイ定番としてヘビロテしてそうな予感。そして、だんだんチープカシオの他モデルも気になってくる。これが「チプカシ沼」ってやつか!
ワードローブのほとんどのアイテムがネイビーの“ネイビー男子”。愛犬家、コーヒーより紅茶派。コラボじゃない “素のユニクロ”を研究する「世界一詳しいユニクロ・スタンダード学」を連載中。














