Watch SNAP 30

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IWCのマークⅫ
2024.03.30

IWCのマークⅫ

西又潤一さん/スタイリスト

パイロットウォッチなのに繊細なところが好きなんです

西又潤一さん/スタイリスト

「時計はとにかく見た目で選ぶようにしています。普段メインでつけている時計は2つ。生まれ年である1983年に製造されたロレックスのエクスプローラーⅠと、このIWCのマークⅫ。どちらも素材はステンレススチールで、文字盤はブラック。自分自身の格好は黒やグレートーンが多く、そことの相性を考えるとこのコンビネーションに辿り着きました。エクスプローラーⅠと違うのは、ミリタリーウォッチが出自であること。ファッションにおいても軍モノは好きで、そうした背景からも気になりました(実際に軍に配給されたのはマークⅪ)」

IWCのマークⅫ
IWCのマークⅫ
11連ブレスレットが美しい。視認性に長けたアラビアンインデックスにパイロットウォッチらしさを感じる。自動巻きムーブメントは、ジャガールクルト製の「Cal.889」を元にした「Cal.884/2」を搭載。

「ケース径は36.5mmで、90年代前半に製造された個体です。一般的にマークⅫはレザーブレスが多く、メタルブレス付きは非常にレア。これだけでも価値があります。パイロットウォッチのくせして繊細さがあっていいんですよね。ちなみにマークⅫにはレディースサイズもあって、そちらはコマ数が9連なのですが、こちらは11連とさらに細かい」

IWCのマークⅫ

「80-90年代のIWCはインヂュニアSLも人気ですが、最近はマークⅫも人気がますます出てきているみたいですね。自分の個体はトリチウムが欠けているなど不完全な部分もありますが、縁あってとても手頃な値段で手に入れられましたし、オーバーホールしてからは調子もよくとても満足しています。今はエクスプローラーⅠと交互に付けて動かしていますが、時計欲は尽きません。ゴールドの時計も欲しくなっています。そうすると僕の場合、文字盤は白一択になるので、また新鮮な気持ちになれそうです」

スタイリスト
西又潤一さん

1983年、北海道生まれ。二村毅氏のアシスタントを4年間務めたのち、2012年に独立。現在はUOMOをはじめとするメンズファッションメディア、広告などで活躍する。モノの本質を見抜いたシンプルかつ繊細なスタイル提案に定評あり。

Photos: Yumi Yamasaki

最終更新日:2024.03.30

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