気負わず着られるマイ・エルメス
![90’s HERMÈSのジャケットの画像_1](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/63/63859c38-9512-48bd-bdc1-bde04c8c92f9-6000x4000.jpg)
「comame(コマメ)という大阪の古着屋が、東京に出店しているタイミングで購入しました。オーナーの方とプライベートでも仲が良く、バーバリーのアイテムをよく買うのですが、今回は半年かけて世界何十カ国まわって買い付けたアイテムがあると聞いていたので、楽しみにしていました。このジャケットには出会った瞬間『なんだこれ!』と唸るほど見たことない形に一目惚れ。昔のエルメスが作るテーラードジャケットは、ボックスシルエットで着丈が短く総裏地で肩パッドが入った、いわゆる背広が多く、自分には合わないなと思っていたんです。これは肩パッドと裄綿なしのアンコン仕立てで、パッチポケットとすべてにおいてカジュアルダウンしていて、気負わず着られてすごく気に入っています」
![90’s HERMÈSのジャケットの画像_2](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/46/466a4872-79a2-4d1f-817d-0fe2996da627-6000x4000.jpg)
「ウールカシミヤの生地も柔らく、ベージュからグリーンにかけてのメランジも珍しい色味。裏地や肩まわりの処理など、表面では見えない部分の工程や手でのまつり縫いはさすがエルメス。裏側まで丁寧に処理されているからこそ、佇まいにすごく品がある。パッチポケットはカジュアルすぎないよう、ノーステッチで処理しているのも素晴らしいです」
![90’s HERMÈSのジャケットの画像_3](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/e3/e3e60d3c-b58c-4bc3-a0af-3bcfc5566a15-6000x4000.jpg)
「袖裏の生成りベースで赤のラインが入った柄も、袖を折り返したときのて着れば、アクセントになってかわいいですね」
![90’s HERMÈSのジャケットの画像_4](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/a2/a292cef5-4dc7-40f7-b9b4-1ade4c04a5a9-6000x4000.jpg)
ジャケット:90’s HERMÈS
クルーネックニット:FOLL
パンツ:EURO VINTAGE
シューズ:VANS
「フォルのハイゲージのセーターに、ユーロのワークパンツとヴァンズを合わせて、カジュアルに落とし込みました。普通の格好に羽織り、少しだけ華を添えさせてください!というくらいのテンションが自分らしいと思います(笑)」
2020年にベイクルーズ入社。2020年秋冬からプライベートブランド「FOLL」を立ち上げる。現在では、数々のジャーナルスタンダードの別注企画にも携わる。
Interview&Text:Kohei Horikomi