抽象と具象のあいだ
気になる豆皿を見つけるとつい買ってしまう。特に、船頭が川下りをしている様子が描かれた「船頭図」というモチーフが好きでいろいろ集めているのだが、この絵柄にはびっくりした。風景や船頭を緻密な線で描写せず、また手前の草原や空は大胆な塗りにも関わらず、川下りの情景(心地よい風が吹いてそう!)が表現されているのがすごくいい。ともすれば抽象になりかねない、そういうギリギリのところで表現された絵というのが好きなのだが、まさか豆皿でそんな絵柄に出会うとは思ってもみなかった。
ちなみにこれを購入したのは、京都の「Kit」というお店。取材終わりでバタバタしていて、詳しい説明を聞くことができなかったのだけれど、中国とベトナムやラオスの国境付近で作られた、珍しいものとのこと。たしかに中国の染付よりも、もっと素朴な感じがする。アジア圏の「船頭図」の豆皿について、あらためていろいろ調べてみたいなと思った。
編集
中林龍平
カルチャー・食担当。トレードマークは、ボリューミーなパーマ(入稿・校了時、1.5倍増)。一年中ほぼシャツ、冬だけニットもあり。年始に琺瑯鍋とフライパンを新調したので、きちんと自炊ができるようになりたい。
Movie&Photos:Mitsuo Kijima
Stylist:RUI
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Editor Shibutsu