魔が差したとしか思えない
軽い気持ちで習いはじめた水泳が、気づけば一年続いていた。最初に買ったSpeedoの水着を何の不満もなくはいていたが、ある日のレッスン終わり、股の接合部に穴を発見。穴が開くほど真剣に泳いでいたなんて、とちょっと嬉しくなった。
これをきっかけに一周年を記念して水着を新調すべく再びSpeedoのサイトを訪れると…、種類が多すぎて、何を買えばいいかわからないのである。そもそも水泳に詳しいわけでもなく、水着の正解に定見がない。しばし逡巡の後、気づくとオンラインストア内で一番派手なアロハ柄水着をポチッていた。なぜなんだ。洋服でもこんな能天気な柄は着たことないのに。さらにゆるーいフォントでロゴが入ったスイムキャップまでポチってしまっていたのである。完全にどうかしていた。結果、水泳教室に来ているのに一人だけプールサイドで色水カクテルを注文しそうな出で立ちになってしまった。
だが派手な柄にも良い点が。シンプルなブラック単色の水着だと、体のラインやちょっとした隆起が顕になるものだが、ここまで派手な柄だと目がチカチカして、ボディの問題点なんかどうでもよくなってくる。単に派手な水着が視界に入ったって印象しか残らない。自分が若い頃、集英社内の女性誌では「着やせ」特集を頻繁に組んでおり、誌面で「柄物による目眩まし効果」が必殺技のように喧伝されていた。それを読むたびに柄程度では誤魔化せないだろうと訝しんでいたものだが、あれって本当だったんですね。すみませんでした。
ワードローブは、アウトドアやミリタリーものから唐突なハイブランドまで混ぜたもん勝ち。恒例「試着フェス®」発案者だが、ショップに行く暇を惜しみ、試着ゼロ状態で衝動的に通販しがち。好きなモノは、深夜の飲酒からの寝落ち。MT車の運転。スノーボードとキーボード。
Movie&Photos:Mitsuo Kijima
Stylist:RUI