東京に似合う日は来るか

スペインに来たからには本場のエスパドリーユを買って、現地ではそれ一足で過ごせばいいじゃん。と期待を胸に降り立ったマドリード。松下洸平さんのユニクロ撮影のロケハン前に、ホテルから徒歩で行ける「エスパテリア」と呼ばれるエスパドリーユ専門店を検索。ヒットしたCASA HERNANZはどうやら地元の名店らしく、観光客でごったがえしていた。
運よくあまり並ばずに入ることができ、いくつか試着して「ELVIS」という一番ベーシックなモデルの一番地味な黒をゲット。ついでに、撮影で使えそうなエスパも調達した。ホテルに戻ってソックスを脱ぎ捨て、素足で履いて、意気揚々とフォトグラファーとともにロケハンへ出かけた。ところがものの1時間で足底が擦れて痛い。想定はしていたが、エスパの洗礼を受ける。履き慣れない靴で旅や出張は危険だ。帰国後、表参道と銀座をこれで歩いてみた。やはりリゾートのための靴なのである、と思い知った。



編集主任
中野健吾
ファッション担当。映画と韓流ドラマが好き。甘いものと炭水化物が大好きで、運動は嫌い。にも関わらず30歳半ばを過ぎても中学時代と体重が変わらない代謝の良さが自慢。ワードローブは、白、黒、ベージュ。
Movie&Photos:Mitsuo Kijima
Stylist:RUI
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Editor Shibutsu