タックイン弱者もこのベルトさえあれば!
小さい頃から「Tシャツの裾はアウトして着るもの」という環境で育ちました。シャツも同じく。年代のせいなのか、育った土地柄のせいなのかはわからないが、いい大人になっても、なんだかタックインのコーディネートが苦手。しかし40歳を過ぎ、職場でもきちんとした身なりが求められるシーンが確実に増え、「タックイン、なんだか恥ずかしい…」とか言っている場合じゃない。恥ずかしい…とか躊躇する方がよっぽど恥ずかしい大人だ。ただ、主張がすぎるバックルや、スタッズがついたものは、やはり避けたいというのも本音ではあります。そして、せっかく本格的なベルトを手に入れるなら、そこそこの上質感や品も欲しい。どうせなら、オンにもオフにも使える汎用性も欲しい。もちろん長くも使いたい。となると、意外となかなか決め手に欠けたりするものです。
そんな時に出会ったのが、このルメールの“レールベルト”。その名の通り、レールモチーフのエンボス加工がひかえめに施されており、バックルはミニマルでマットな金色。限りなくブラックに近い、ダークブラウンのカラーリングも絶妙です。ベジタブルタンニンのスムースレザーで、使い込んでいくうちの経年変化も楽しめそう。ベルト幅が2.5cmというのも、太すぎず、細すぎず、とても使い勝手がよいので、スーツにはもちろん、デニムや軍パンにだってあう、まさにユーティリティプレイヤーです。
歳を重ねるにつれて、ことファッションにおいては、アレにもコレにもチャレンジするわけではなく、“いいものを長く使いたい”と思う欲求が強くなってきました。守りに入りすぎるのもよくないけれど、そういう意味でルメールのバランス感覚はやっぱり素晴らしい。ファッション性と、永続性の狭間を行き来するような大人にぴったりのアイテムにやっぱり惹かれてしまいます。
2025年よりUOMOプリント版編集長。実は以前にも8年間UOMOに在籍していた。好きなモノは古いカメラとサウナ。昔はまわりに「面白い趣味ですね!」と言われ盛り上がることもあったが、最近は世間にこすられ過ぎて「あ~みんな好きっすよね」で話が終わってしまいがち…。
Movie&Photos:Mitsuo Kijima
Stylist:RUI