いうならば最高のコスパメシ!

バイヤーやディレクターとして名を馳せてきた金子恵治さんと、ヴィンテージディレクター・河田新平さんによるブランド「ファウンダ」。長年、数多のヴィンテージクロージングと向き合ってきた両者による、ただ復刻や再現をするだけではない編集が面白い。
絶妙にいなたさがにじみ出るこのワークジャケットは、1930年代の貴重なヴィンテージを参考に作られているが、お値段は46,200円。「ありふれた食材で最高の料理を作ってみたかった」と話す金子さんの考えに共感して、迷わず買った。ブランド自体がそうしたコンセプトに基づいていて、例えばシャツも素材はベーシックながら、縫製などが非常に細かく美しく、お値段は優しい。
色は、このグリーンのほかに、オレンジとホワイトがある。いずれも古く見せようとしない発色が素敵だ。この服を金子さんのお店・BOUTIQUEで買った当日、ちょうど店の外には、金子さんのランドローバー・ディスカバリー4が停まっていて、「グリーンはちょっと古いランドローバーやレンジローバーに合いそう」と思って選んだのを覚えている。肝心なレンジなりランドには乗っていないが……ポケットに物を入れて、多少の汚れは気にせずハンティングジャケットのように着たい。



クルマと時計担当。幼少期からのクルマ好きで、大学時代は自動車部に所属。ウェブでは「文化系ネオクラシック車と30人の男たち」も手掛けた。愛車はアルファロメオの「ジュリア」。クルマはイタリア車好き、ワードローブはカジュアルなフレンチスタイルが好み。猫舌のため一年中、アイスコーヒー派。
Movie&Photos:Mitsuo Kijima
Stylist:RUI